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富士フイルムのさらなる一手/他人のiPS細胞を使っても拒絶反応が回避できる技術を用いた細胞治療薬の商業化戦略

今回はこのニュースについて。

<記事の冒頭部分>
富士フイルムホールディングスは1日、独製薬大手バイエルと組み、iPS細胞を使ったがん免疫薬の開発を始めると発表した。iPS細胞を使う薬がまだ世界で実用化されていない中、両社は大量に培養できる患者以外の第三者のiPS細胞を用いて開発する。従来の細胞を使ったがん免疫薬は日本では1回の投与で数千万円し高額だが、両社の手法でコストが下がる可能性がある。
今回の話の要点は、、、
他家細胞由来のCAR-T細胞をiPS細胞から作るのを実現するために、
富士フイルムが拒絶反応が起きない技術を商業化し、
その製造を請け負うというもの。

CAR-Tについては、以下の記事を参照ください。

CAR-T細胞を含む細胞治療薬は大きく分けて以下のカテゴリがあります。
・自己の細胞を使ったもの(自家細胞)
・他者の細胞を使ったもの(他家細胞)
自家細胞はauto(オート)、他家細胞はallo(アロ)と呼ばれたりします。

両者のメリット・デメリットに関して簡単にまとめてみました。

今回は他家細胞での最大のデメリットである拒絶反応を克服し、他家細胞のメリットを最大限に引き出すための施策といえます。

今回の目標は今後も市場規模の拡大が見込めるがん領域での利用を念頭においており、まずそこでの地固めをする方針としているものの、
当たり前ながらこの拒絶反応を回避する技術はCAR-T細胞だけでなく、その他の細胞種へ分化させて使う場合(いわゆる再生医療も含みます)ももちろん想定の範囲内だと思います。

この分野での実績を積むことは、見えないノウハウも積みあがることになり長期的に見て多くのビジネスに繋がる可能性が高いと思います。

iPS細胞は原理的にはどのような細胞へも分化可能であるため、対象となる疾患の幅も広いためかなりの適応範囲を自ずからもつことになるため、かなり競争が激しくなりつつある技術分野だと思います。

もちろん製薬企業も手をこまねいているわけではなく、以下に引用する大日本住友製薬の取り組みのように手を打っている企業ももちろんかなりありあります。商業化の課題にも触れられているので参考までにどうぞ。

もともと製薬企業でもなかった富士フイルムがここまで細胞治療・再生医療分野で息を巻いているのを見ると、新しい技術を用いた製薬化でのプレイヤーの変遷は今後目が離せないなぁと思うばかりです。


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黒坂宗久(黒坂図書館代表)

74年神奈川生まれ。子供時代に科学雑誌「Newton」を読み、宇宙飛行士を志す(963人から230人に残るが落選)。日米で免疫学を研究、製薬企業5年、トムソン・ロイターで5年勤務。現在は製薬会社にデータを提供する仕事。サイエンスの気になるニュースも発信します!

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