グーグル社の貼り紙(A4)が人類の向かう先を指し示していた。
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グーグル社の貼り紙(A4)が人類の向かう先を指し示していた。


先日、ロサンゼルスにある新しくできたGoogle社屋へお邪魔する機会があった。航空機格納庫を改装した、床面積約5万平方メートルもある巨大なインパクトオフィスだ。

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ここはGoogle社の中枢でもあり、誰もが羨むような職場環境であることには間違いないのだが、通路にペラっと貼られていた紙っぺらが目に止まった。(ちょうどこの写真のテラスにある階段を上がったところあたりにペラっと)たぶんこの社屋で唯一の張り紙。

A4サイズぐらいの画用紙に手描きで、「YOU ARE NOT ALONE」と描かれていた。「君は孤独なんかじゃないんだよ」なんてフレーズが、グーグル社内の誰しもが見れる空間に掲げられていたので、すこし戸惑ったのを覚えている。聞くところによると、これは社員に対してウェルビーイングを促すためのフレーズだという。

Googleほど大きなサービスになり、オンラインサービスが中心で顔の見えないユーザーが世界中にいて、グローバルに広がった顧客や仲間を相手に時差や言葉を乗り越えて働いていると、どうしても人の心は病んでしまうのかもしれない。

僕自身もそんな経験がある。眠る暇も食事を摂る暇もなく、朝から晩まで机に座ってパソコンと向き合う日々が続けば、気持ちは弱ってくる。そして、頑張って働ければ働くほど、会社や社会からどんどん切り離されていく感覚が増して、更に疎外感を強くしていった。最後はいわゆる燃え尽き症候群、バーンアウトである。


よく「経営者は孤独である」「天才は孤独になりやすい」という話は聞くが、孤独は経営者や天才だけのものではなくなった。組織の時代から個の時代にシフトしていく中で、僕たちはインターネットに頼れば頼るほどに、人は孤独と共にあることは避けられなくなった。


余談だが、ここに国内の世帯推移を予測したデータがある。2040年には半分近い人が一人暮らしになっている。令和の先は、個の時代であり、孤の時代であることは間違いない。人類は人生100年時代を迎えるとき、どうやって孤独の感覚や時間と向き合っていくのだろうか。


人はどんどん孤独になっていく。インターネットを武器にすればするほどに。そして、これからは”ひとりぼっちの集団”が主体になり社会をつくっていくことになると言ってもいい。あらためて「YOU ARE NOT ALONE」というフレーズが、動物から離れ、機械にもなれない人類にとって大きな意味を投げかけているようにも見えてくる。

だからこそ、コミュニティや仲間、家族というものが再評価され、再定義が起こりつつあるのかもしれない。決して、僕たちは1人じゃない。もしあなたが孤独感を感じているなら、それは間違いだ。世界をちょっとでもよくしようとする人、何かを始めようとする人たちと寄り添っていく仲間はすぐそこにいる。

YOU ARE NOT ALONE .
GO WITH US INTO THE FUTURE.



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&Co.代表取締役。国内最大規模の働き方の祭典「Tokyo Work Design Week」代表。鎌倉のコレクティブオフィス「北条SANCI」支配人。著書に「これからの僕らの働き方 」(早川書房)、「自己紹介2.0」(KADOKAWA)。法政大学キャリアデザイン学部兼任講師。