なぜスタートアップ経営者がラノベ風ビジネス小説を書いたのか?
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なぜスタートアップ経営者がラノベ風ビジネス小説を書いたのか?

おそらく、これを読み始めた人は混乱していると思う。

何を言っているのか、わからないでしょうから。
ちなみに私だって混乱しています。

順を追って丁寧にどうしてこうなったのか?経緯をご説明します。


デジタルの日制定によせて

2021年デジタル庁ができて、
10月10-11日でデジタルの日というのが制定されると聞いた時
「日本のDXがもっと素敵に進むといいな」
と本気で思ったんですよね。

私スドケンこと須藤憲司は、KaizenPlatformというマザーズ上場企業の経営者をしてます。
DX(デジタルトランスフォーメーション)でご飯を食べさせて頂いていますから、そりゃDXが進めばいいはずです。

でも、当事者として色んな企業の色んなDXプロジェクトのお手伝いをしていると、色んなシーンで大きな2つの誤解が登場します。

「うちにはDX人材がいないからDXができない」
「うちには予算がないからDXができない」

多分、もう数億回くらい聞いた気がします(そんなはずはない)

DXは一夜にして成らず

それが、DX人材がいないからDXが進まないという誤解です。

そもそもDX人材というものは居ないんです。
DX人材という人が居てくれれば、うちの事業を華麗にDXしてくれる
そんな魔法みたいな事あるはずがないんです。

冷静に考えてみてください。
仮に私をDX人材だとした時に、私が御社に転職したらDXは成功するのでしょうか?
残念ながらそんな事はありません。
御社の気難しい現場のキーマンをどうやって動いて貰えばいいかわかりませんし、御社の経営会議のお作法も知りません。
どうやって協力者を募っていけば良いかもわかりません。
絶対に社内にDX人材を実践しながら育成していかないと実現なんて程遠いのです。

どんなに成功してるように見える企業でも、小さな泥臭いアクションを積み重ねてDXを進めてきた事で、今日の圧倒的な結果に繋がっているわけです。
まさにDXは一夜にして成らずです。

そもそもDXの戦略を描けば実現するわけではありません。
絶対に現場まで含めて実行に移さないと実現するはずがないんです。
そうです。DX人材という誰かがいて、DXをやってくれるなんていうものではないんです。
DXはあなたが実行しないと実現しないんです。

ここでのあなたは、
経営者かもしれないし、
新入社員やアルバイトかもしれない。
上と下に板挟まれる中間管理職かもしれない。
すべてのあなたが実行しないとDXは実現しません。
ですから、DXは決して他人事ではないんです。
みんな当事者なのです。

お金さえあればDXは実現できるのか?

そして、もう一つ巨額の費用をDXに投じさえすればDXは成功するという誤解です。

「うちは予算がないから」

何億回聞いたかわかりません。
予算はあるものではなくて、創り出すものなんですけども、まあそれは置いといたとして…

予算が潤沢にあれば、本当にDXは成功するのでしょうか?

おそらく、皆さんの頭にも壮大な失敗事例が沢山思い浮かぶのではないでしょうか?

国のアプリって確かXX億円かけてどうなったっけ?
銀行でシステムにXXXX億円かけてすごく事故ってた気が・・・

巨大なDXプロジェクトほど、当然リスクが高いわけです。
かけてるお金が大きいので、失敗できないというプレッシャーもすごいものがあると思いますし、関係者の数が増えればコミュニケーションコストも莫大に上がります。

そうして一番辛いことは、壮大な時間と予算と人員を投じて、全員が一生懸命にやっているのにも関わらず誰が嬉しいのかわからないものをつくってしまうという罠があるという事です。

大事な事なので、もう一度言います。
DXの最大の落とし穴は、
壮大な時間と予算と人員を投じて、
誰が嬉しいのかわからないものをつくってしまうという
信じられないほどの悲劇がそこかしこで起きてしまう事
です。
本当に地獄絵図です。
これだけはなんとしても避けたいですよね?

これ不思議なんですけど、巨大プロジェクトほど止められないんです。まあ、確かに100人とか出てる会議で、「これ、誰が嬉しいんですか?」と聞ける人は中々いない気がします。

※私は、今年だけでも何回も言って会議を凍らせてしまっていますが、それも今日だけはそっとしておいておいてください


じゃあどうやってDXしていけばいいの?

「そうはいうけど、あんたどうやってDXを始めればいいのさ?」
と聞きたくなる気持ちもわかります。

すごくわかるんですけど、
DXを小さな一歩から始めてみる事がとても大事なんです
としか言いようがないんです。
それはですね、去年3月に日経さんから出した「90日でできるDX入門」という本に書きました。

でも、ここでは伝えられなかった事があります。
どうやって小さなDXを始めるのか?
という具体的でとても重要な事です。

ビッグDXよりスモールDXを

で、ここからが大きな飛躍があります。
何を思ったんでしょうかね?

「そうだ!ビジネス小説書けばいいじゃん!もしドラみたいな感じの」

そうですよね。
わかります。
よーくわかります。

何言ってんだお前は!
って自分でも思います。

でも、本当にDXの小さな一歩をDXのスモールステップで、スモールDXと仮に名付けてみますけど、このスモールDXをやっていこうとすると別に大企業で、予算と人が潤沢にあって・・という世界じゃなくてもできるんですよね。

非常に現実的に
でも、構想は大胆に
小さく始めて、大きく育てる

そんなDXの物語を、色んな事例を山ほど見てる僕が書いたら、ちょっとは日本のDXももう少し素敵に進むかもしれない。
という事を思って制作し始めた本が、今回の「総務部DX課 岬ましろ」です。

この壮大な思い付きに、お付き合い頂いた
Kaizen Platformの舞台裏のサロンメンバーの皆様、
前代未聞の表紙と帯を通してくださった日本経済新聞出版社の皆様、
いつもDXのプロジェクトを僕と一緒に奮闘頂いているクライアント様
そしてKaizen Platformの仲間達
本当にありがとうございます🙇‍♂️
この場を借りて感謝申し上げます


DXは、泥臭い変革(トランスフォーメーション)

入社4年目の岬ちゃんがDX担当を押し付けられる所から物語は始まります。そんな彼女が、どのようにして苦労を乗り越え、成長していくのか?

決して、デジタルが詳しいわけでもなく
やる気に満ちてるわけでもない(なんなら会社を辞めて転職を考えてる)
仕事がバリバリにできるわけでもない
そんな若者が急に無茶振りをされて、皆の反対にあいながら、現場に協力してもらえず苦労しながら、それでもDXを推進していく物語です。

SaaSの導入
SNS運用の開始
アプリの開発
D2CやOMOの挑戦
ビジネスモデル変革
まで

本当にDXのプロジェクトでよくみるテーマや光景を
全くデジタル化ができていない洋菓子チェーンを舞台に奮闘していくストーリーです。

読んでいただくとすぐにわかるのですが、異様にリアリティあるなと思われる事満載だと思います。
それもそのはず、このストーリーの中には、実は実際のシーンをモデルにしたセリフや、キャラクターが沢山登場しています。

ぶち当たる壁やその時に周囲から言われるセリフ
どうやって乗り越えていくか?
まで、全部詰め込みました。

ラノベ風ですけど、中身はゴリゴリのビジネス書です。
それも900社以上のDXプロジェクトをご支援してきたリアルをふんだんに詰め込んでおります。
ストーリーとコラムで、抽象的なDXの戦略や実行のポイントを、具体的で出来る限りわかりやすくしたつもりです。
ぜひ、この岬ちゃんの奮闘を応援してもらえると幸いですし、今現実にDXに奮闘している、これから始めたいと思っている全てのあなたにスモールDXの大切さを知ってもらえれば、著者冥利に尽きます。

最後に、この本の目次とChapter 0を読んでいただければ幸いです。


この本の目次

Chapter0 DX担当任命は突然に
 失った「逃げ」のタイミング
 「圧倒的に優れた顧客体験」とは?

Chapter1 ミッションを知る
 新設された総務部DX課
 DX成功の鍵は、ドラッカー5つの問い
 第一の問い:我々の使命は何か
 SaaSの導入
 デジタル化の推進
 なぜツールは必要なのか
 プロジェクトは当事者を増やせ
 タイムリミットは90日
 【コラム】なぜDXはクイックな成果が求められるのか?

Chapter2 デジタル化をする「本当の」意味
 DX成功の秘訣は、泥臭いことも厭わないこと
 情報共有はなぜ大切なのか
 コミュニケーションは業務の「おまけ」ではない
 岬流・オンラインコミュニケーション術
 第二の問い:我々の顧客は誰か
 SNSは顧客とのコミュニケーションツール
 リスク管理はどこまで必要か
 SNSではプロセスを見せる
 デジタル化=DXという罠
 【コラム】デジタル化とDXの違い

Chapter3 顧客目線で考えよう
 業務プロセスのDXと提供価値のDX
 第三の問い: 顧客の価値は何か
 DXでキャッシュポイントをつくる
 【コラム】D2Cの勝ち筋とは

Chapter4 社外のスペシャリストを巻き込む
 西郷隆盛と坂本龍馬を探せ
 ECの売り上げを上げるには?
 コロナの非接触・非対面で注目を集めるBOPIS
 体験のリッチ化とパーソナライズ化
 AR施策の導入
 DXにおけるプロトタイピングの有効性
 意思決定者は時間軸で判断する
 なぜ経営会議は対立しないとヤバいのか
 顧客体験向上のポイントは「時間」
 プレゼンには顧客視点と当事者視点の両方を入れる
 【コラム】OMOを考える上での要所とは?
 明らかになったECの弱点
 まずは顧客にサービスを売ろう

Chapter5 創業者の想いを知る
 売り上げが伸び悩んだら、創業者の話を聞く
 潮製菓創業者の話
 ショートケーキに秘められた思い
 ビジョンはなぜ必要か
 DXは第二の創業
 第四の問い:我々の成果は何か
 第五の問い:我々の計画は何か
 【コラム】デジタルが加速する価値観の多様化に対応していくことの重要性
 ニッチでも熱狂的に愛されるプロダクトやサービス

Chapter6 DX推進に必要なこと
 コロナ禍がもたらしたもの
 移動の制限で進んだテクノロジー
 VUCA、機会と見るか? 脅威と見るか?
 DX推進の5ステップ
 黒崎、最後の言葉
 【コラム】なぜDX人材が必要なのか

Chapter7 幸せの届け先
 DX推進室配属は突然に
 社長直下の組織とは
 潮製菓のDXを「ドラッカー5つの問い」で振り返る
 ㊙️㊙︎㊙︎ 


さて、いかがでしたでしょうか?
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Kaizen PlatformのCEO/リクルート最年少の執行役員(当時) →米国シリコンバレーで起業/企業の売上をインターネットとDXで圧倒的に伸ばす仕事/著書『ハック思考』(NewsPicksBook)・『DX入門』(日経)/皆のハックの引き出しをまとめるノートです