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『#DX白書2021』公開記念連載②   「DXという黒船来航」【後編】

皆さんこんにちは!

Kaizen Platformのスドケンこと須藤憲司です。

前回お届けした「日本におけるDXの課題」、いかがでしたでしょうか。

おかげさまで、昨日までで #DX白書2021 はDLが460を超えた模様です。

そして暖かいお言葉を沢山頂きまして感謝感謝でございます!!


前回のおさらい

デジタルの台頭により、ビジネスモデルと働き方が労働集約型の製造業モデルから、YouTuberのように「労働時間にかかわらず成果を上げられればOK」というクリエイティブなモデルへと変わろうとしています。一方で、日本企業は人材の流動性が低いためデジタル人材を採用しにくく、変化に乗り遅れてしまっているというお話でした。

今回は「日本におけるDXの課題」、その後編に当たる「これからの日本においてDXはどのような位置付けとなるのか」について、幕末に来航した黒船になぞらえて考えていきたいと思います。


DXという黒船がきた

DXの到来は「黒船来航」と同じくらいのインパクトがあると考えています。大砲という見たこともない新しい武器(デジタルやテクノロジー)を積んで、DXがやってきた。これはこれまでの日本の社会システムを根こそぎ変える、歴史の一大転換点だと言う事もできます。

その後の幕末を振り返ってみると、「黒船来航」を期に大きく日本を取り巻く環境が変わっていきます。

その中で、幕府の中でも一部の人間は徳川家と幕府の体制に強い危機感を抱いていました。そして江戸時代を終わらせる瞬間が到来します。幕府の中でも革新派である勝海舟と、外部人材である西郷隆盛や坂本龍馬がお互い連携して、江戸城の無血開城が実現しています。(もちろんそんなに単純に事は運んでいませんが)

その際も、老中・大老など、徳川の傘の下で安寧と生きてきた中間管理職は「徳川家がなくなっては困る」と抵抗勢力になり、新しい時代が来るのを阻止しようとしています。

これはいまの日本の大企業で起こっていることに非常によく似ています。

そろそろ

「DXって、『ビッグデータ』みたいにバズワードで終わっちゃうんでしょ。いままでのやり方で何とかなるから大丈夫」という考え方をあらため、いよいよDXの必要性に目を向けなければならなくなってきていると考えていった方がいいのではないかと思います。


外部とコラボする日本型イノベーション

これまでの歴史を振り返ると、日本は革命が起こったことのないとても珍しい国です。幕末のときも、血が流れそうな大きな革命をギリギリのところで、危機感を持ったトップと、保守勢力の中にいる革新リーダー、そして外部の異能人材がコラボレーションして血を流す事なく構造変革を成し遂げています。

私は、この方法こそ日本型のイノベーションのあり方の一つだと考えています。

様々な企業経営者の皆さんと話をしていると、大企業のトップは自社の行く末やDXの到来に強い危機感を抱いている方がたくさんいます。そして、そういった企業の中に、デジタルに強い人材や若手を中心とした革新派のリーダーがいて「新しいことができないか」と様々な社外のDX人材たちと手を組んでDXを実現しようとしている状況です。

こういった動きを阻んでいる抵抗勢力として、これまでの方法論や体制の中で成果をあげてきた社内の中間管理職の方々であるというケースを数多く見てきました。いままで安泰だった大企業の屋台骨である本業、およびそこに紐づく自分のポジションを脅かされないようにするため、新しいイノベーションを起こさないようにしてしまうのです。

これは、ある意味当然の反応と言えますし、歴史が証明しています。

日本型のデジタルトランスフォーメーションに向けた鍵は、どのように社内にはいない外部の異なる才能を持った人材とのコラボレーションをどのように進めていけるかだと考えています。


能動的にトランスフォームしていく2021年

私が2020年3月に『90日で成果をだすDX(デジタルトランスフォーメーション)入門』という書籍を出版したのは、大企業の中にいる革新派の方々に「90日間でデジタルトランスフォーメーションのきっかけは生み出せる」ということを伝えたかったからです。

その出版直後にやってきたのが、新型コロナウィルスです。コロナ禍で最も変わったのは、移動の制限でした。そのために非対面・非接触の実現に向けてテクノロジーを駆使しなければならなくなり、コロナ禍の生き残りをかけて、多くの企業が様々な手を打ちました。

そしていまは、コロナ後の世界も見据えながら、どのように自分たちのビジネスの競争力をつけていくのかが大きな課題となっています。これからの5年ほどで行うはずだったイノベーションを、凝縮して1〜2年ほどで完了しなければ手遅れになってしまうほどの変化が訪れています。

「DXはいつか訪れるかもしれないけれど、まだまだ先のことだ」と思っていた方々にとっては、切実にDXに取り組まなければ生き残れない時代が来てしまいました。


今、私たちには大きく2つの選択肢があります。

・自らをトランスフォームしていくか?

・市場によってトランスフォームされるのか?

DXによって市場そのものが大きな変化を余儀なくされている事自体は確実です。それに対して、自ら仕掛けるか?それとも否応なく仕掛けられる側に回るのか?

どちらにしても重要な意思決定だと思いますが、出遅れると選択肢は一択で、「否応なく仕掛けられる側に回る」という事になってしまいます。

選択肢があるうちに、DXを漠然と「バズワード」や現象の一つとしてとらえるのではなくポジティブにとらえ、自ら能動的にどのようにトランスフォームしていくのか?を探っていくためにも2021年は重要な一年となるでしょう。

#DX白書2021 』を通じて、いま何が起きているのかを正しく理解し、次の打ち手を考える手立てにしていただけたらと思います。

3回目以降の連載では、『 #DX白書2021 』のポイントをダイジェストでお伝えしたいと思います。

コロナ禍からデジタル庁まで、様々なDXの動きやキーワードの解説、事例など2020年のDXの総決算となる全164ページの超大作のホワイトペーパー

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Kaizen PlatformのCEO/リクルート最年少の執行役員(当時) →米国シリコンバレーで起業/企業の売上をインターネットとDXで圧倒的に伸ばす仕事/著書『ハック思考』(NewsPicksBook)・『DX入門』(日経)/皆のハックの引き出しをまとめるノートです

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