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パーパスはブランドの「やりたい」「ステキ」「カッコいい」未来

パーパスが注目を浴びていますが、パーパスとミッションの違い、パーパスの良さを僕なりにまとめ、Minimalの具体例で考えてみたいと思います。

パーパスとミッションの違い

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まず昨今話題のこれぞまさにパーパス実現のための行動と言えば、パタゴニア創業者イボン・シュイナードの株の寄附ですよね。個人的には感動すら覚えました。間違いなく彼の思想やパーパスは後生に生き続けていきますし、パタゴニアというブランドに与えた資産や好影響はものすごいと思います。

これがパーパスの説明で一番わかりやすい気もしますが(笑)
「パーパス」とは、一般的に「目的」、「意図」などと訳されます。正直僕自身もこのnoteを書くまで、「ミッション」との違いを明確に意識していませんでした。

この機会に諸々の「パーパス」関連の書籍を読んでみた結果として、私なりにしっくりくる説明をまとめます。

「パーパス」と「ミッション」の違いは、「ミッション」は「使命」であり、外発的に環境や外から与えられる要素が強く、一方で「パーパス」は「意思」であり、内発的に自分のうちから湧き上がってくる要素が強い、という事かなと思います。

初見だと違いがわかりにくいですが、僕なりの解釈だと、パーパスは、ブランドや会社が社会に提供する価値が社会性を帯びていると同時に、ブランドや会社に関わる一人一人にとって共感出来るものであると言うことです。

その共感がブランドや会社を前に進める力を強く生み出し、強力なブランドや会社ができることで、社会をよりよい価値を生み出して変えていくという関わる人の内発的動機が起点となっていると言うことです。

パーパスは、ブランドの「やりたい」「ステキ」「カッコいい」未来

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パーパスが関わる人の内発的動機を起点とするものとすると、「やりたい」「ステキ」「カッコいい」などの感情的な共感が生まれるものでないといけません。

ブランドに関わる社員や顧客が「ワクワク」するものを描くには、外から与えられた杓子定規なモノや世の中から規定されたルールにのっとるのではなく、自分達が何をやりたいかをきちんと定義する事がとても重要であると思います。「やりたい」「ステキ」「カッコいい」という感情的な共感が先にくるものであります。

そして、次にそれが社会性を帯びている事、最後に自分達ならではのものでなければいけません。

パーパスの事業面と組織面の利点

上記のパーパスをブランドの中心に据える利点を考えてみます。

▼事業面
顧客からの共感を得られる。
事業推進において顧客からの支持を受けることは売上に直結します。特に消費者を相手にするブランドにおいては、消費志向がモノからコトを重視するようになったことで、よりブランドが「何のために存在しているのか」「どうして行うか」のWhyの部分を示す事が求められるようになったと思います。

▼組織面
関わる一人一人の共感を得られる。
ミレニアル層より下の世代では売上や利益、規模以上に企業文化や社会貢献度のウェートが大きいと言われています。「働く意味」や「自らの存在意義」を考える世代が働く中心となっていく時代に、関わる一人一人の共感無しにパフォーマンスは上がらないと思います。

この記事なんかは組織面においての利点がわかりやすいです。

パーパス経営において最も重要なこと

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Minimalのチョコレートブランドとして「チョコレートを新しくする」を掲げています。これはパーパスなんだと改めて思いました。

「チョコレートを新しくする」ために、Minimalの事業は3つの活動を中心に実践されています。
詳しく後述しますが、実はこれがパーパス経営において最も重要な事であると思いました。

つまり、パーパスは、きれいごとでも独善的でもなく、人々の共感を呼び、なおかつ実際の事業上に実践可能なことで売上利益を上げる事に繋がっている事が重要なのです。

三方良しのエコシステム

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Minimalの掲げる「チョコレートを新しくする」には3つの「新しくする」活動があり、それが事業運営とイコールになっています

①カカオ農園との関係性を新しくする(良い素材の調達)
貧困や児童労働が残るカカオ農園に対して、基準を提示して、平等な対価を支払い、対等な関係性をつくっていきます。
カカオ豆の買付をフェアトレード以上の価格で行い、正当な価格を市場に提示することで、一方的な搾取構造をディスラプトとして、農家・農園の未来にコミットする事です。

②チョコレートの製法と風味を新しくする(良いモノ作りの追求)
チョコレートの原材料であるカカオ豆への理解をとことんまで深めて、独自の製法を紡ぎ上げて、これまでのチョコレートの常識になかった新しい風味や美味しさを届けていく事にコミットする事です。

③チョコレートの楽しみ方を新しくする(良い体験の提供)
新しいチョコレートをつくり出し、それを単なるモノではなく、楽しみ方という体験と共に提供する事で、お客さまにとって新しく美味しいを届ける事にコミットする事です。

3つの新しい、のための活動は、Minimalというブランドの事業運営そのものであり、それがブランドの売上や利益に直結します。

この三方良しの関係がより大きくなっていくと、ブランドが大きく成長し、世の中がよくなっていくというエコシステムの構築に繋がっていきます。

そして、大変ありがたいことに、この未来に対して共感してくれているスタッフやお客さまがMinimalに関わっていただいております。

“やりたい”“素敵”“かっこいい”未来がパーパスであることは、本当に重要で大きな力を生むと8年間の経営を通して実感します。

※Minimalのチョコレート&SNS

9月30日の申込限定ですが(笑)、Minimalのサブスクで幻と言われた「オペラ」が復活しています。激しくおすすめです、10月8日届きます!

いよいよチョコレートシーズン到来です。
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最後までお読み頂きましてありがとうございます。このnoteは私がブランド経営やモノづくりを行う中で悩み失敗した中からのリアルな学びです。何かお役に立てたら嬉しいです。良い気づきや学びがあれば投げ銭的にサポートして頂ければ喜びます、全てMinimalの活動に使いたいと思います^_^