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うちにある材料で作れたら毎日食べられるのに ~ 一言切り抜きfrom日経#219

今月は企画にまつわる切り抜きを色々お届け中。

9月12日日経朝刊、

「日経 ピザトースト」

で検索すると出てくる記事から、一言切り抜き。

ピザ.001


たぶん、全部切り抜くと権利上ダメかもだから、

前後、ちょっとだけさらに切り抜くと


ピザ.002


「あれをうちで食べたい」という気持ちから生まれたのか。

ピザトーストは、日本の発祥だったのか。

知らなかったなあ。。


「あれ」を「うち」で作ってみたい。

これは、ま、平たく言ってしまうと、DIYの延長線上ではあるのだが、それをプロがやっているから、質が担保されて、世の中に広がって、ずっと残るものになったのだろう。

「あるジャンルのプロが、あれ、うちで作ってみたい」

と思って作る、という方法。いろんなものが生まれそうな予感がするし、他にもそういう方法でできたものは、探せばきっとあるだろう。

全文はこちら。


また、食がらみで行くと、いろんなものが生まれた背景は、面白い。

方法論2は「お客さんからの依頼でできた」。

例えば、タラコスパゲティ。

こちらから引用させていただくと

柳田:「たらこスパゲッティ」が生まれたのは1963年、お客さんとのやりとりがきっかけでした。海外出張帰りの常連さんが、お土産にキャビアを持ってきて「これでパスタ料理を作ってほしい」と頼んだそうです。
キャビア入りのスパゲッティはとてもおいしいものでしたが、さすがに高級なのでメニュー化はむずかしい。そこで、キャビアを何かで代用しようと試行錯誤した結果、「たらこスパゲッティ」が生まれたのです。


カツカレーも、「お客さんからのオーダー」メソッド、でできたのは有名ですね。

カツカレーの発祥として広く知られているお店は「銀座スイス」。1948年に、当時巨人軍の千葉茂氏の「カレーにカツを乗せてくれ」というアイデアによって、カツカレーが誕生したとされています。


あとは、「失敗から生まれた」のも、レシピでは多いですよね。

例えば、タタン姉妹の失敗から生まれたタルトタタン。

いつものように伝統的なりんごのタルトを作り始めましたが、りんごをバターと砂糖で炒めていたところ、炒めすぎてしまいました。焦げるような匂いがしてきたので、ステファニーは失敗を何とか取り返そうと、りんごの入ったフライパンの上にタルト生地をのせ、そのままフライパンごとオーブンへ入れました。
結構大胆な失敗の取り返しかた…。焼けた頃にフライパンを出してひっくり返してみると、キャラメルの香ばしい香りのするタルトができあがっていました。砂糖とバターの香ばしい香りとソースが生地にしみ込んでとても美味しいタルトができあがっていたんだそうです。
それ以来、このホテルではりんごをひっくり返したタルトが作られるようになり、その美味しさが広まっていったそうです。

これ昔、東京ガスのラジオCMを作っていた頃、題材にさせてもらいました。

(ちなみに、ストーリーは

旦那さんが家に帰ったら、奥さんが玄関先で、延々とタルトタタンができたストーリーを話すというもので、要は、今日は料理失敗したよ。って話。)


そもそも、もっと遡れば、現在の発酵パンも、失敗から生まれたらしいですよね。

現在の主流であるふっくらとした"発酵パン"は、ちょっとした偶然から生まれたといわれています。
夏の日に、あるユダヤ人の女性が穀粉を水に浸そうとして、うっかり蜜を薄めたカメに入れ、そのまま忘れてしまいました。2、3日後、カメから甘酸っぱい匂いがしましたが、気にも留めずいつものように団子状に練って焼いたところ、一種の発酵パンができたそうです。
これは野生酵母の働きによるものですが、当時の人々がそのことを知る由もありません。


こう考えると、良い企画って、頭の中だけからは生まれないですよね。

と言いつつ、レシピが生まれた背景は企画にとっても参考になるからおすすめだし、なんか、人間味があって、人間らしくって、面白いですよね。

というお話でした。

(なんか、書いてたらほっこりして、断定形から、ですます系に、文体も変わっていた。。)

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