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老朽化ソフトウェアの技術的な負債、毎年12兆円の衝撃

毎年オリンピック4回分の失敗。

これはなんだとおもいますか。経産省の発表した調査「DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~」によると、2025年以降に作りっぱなしでメンテナンスできなくなってしまったソフトウェア(レガシーソフトウェア)が与える経済的な損失金額が毎年12兆円に及ぶそうです。

これを予算総額が3兆円に達したと言われる東京オリンピックに換算すると、4回分。それが毎年です。

2025年以降の話ですから、まだ先の話じゃないかと思うかもしれないんですが、2018年現在時点でも毎年4兆円くらいの損失になるそうです。

これって結構な衝撃だと思いませんか。オリンピックの予算については、当然公費が使われるのもありますから、話題になるのもわかります。でも、少なくとも3兆円全部が無駄になるというわけじゃないでしょう。

毎年、4回オリンピックが全部失敗に終わってたら、大騒ぎです。

でも、テレビでも新聞でもあまり取りざたされません。なぜでしょうか。ソフトウェアや技術的なことはむずかしくてよくわからないからかもしれないです。

日本の多くの企業にとって、ソフトウェアはよくわからないものとして、システム開発の企業に「まるっとおまかせ」の状態でした。

どんな事でもそうなんですが「まるっとおまかせ」してしまうと、中身はよくわからないまんまなんですよね。

実は、レガシーソフトウェアが、問題になる理由って、ソフトウェアについて日本の企業がずっと「お客様」をやってしまって、よくわからないままだったことによる部分が大きいのです。

最新の技術も、AIも、イケてるフレームワークもそこまで関係ありません。「まるっとおまかせ」のツケ払いの積み重ねが、つもりにつもって、毎年オリンピック4回分。

こんな事態になってもなお、ニュースにも取り上げられないのって異常なことだと思いませんか。


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