
令和のリーダーシップ:原則を振り返る
昨日、私が経営するオーマイグラスで店長試験を実施しました。その中で特に重要視しているのが「店長の心得」です。ここでは、弊社オーマイグラスの店長として欠かせない6つの心得をご紹介します。
店長として大切な6つの心得
① 背中で示すリーダーシップ
店長は、チームの見本となる存在です。あなたの言動は常に周囲に見られています。日々、自らがビジョン、ミッション、行動指針、働き方のルールを体現することを意識してください。スタッフがあなたを見て、「自分も店長になりたい」と思えるような存在を目指しましょう。
② 多様性を尊重する
店長には、多種多様な部下(性別、年齢、国籍、職歴、主義など)と共に働き、チームをまとめる力が求められます。一人ひとりの個性や背景を認め、差別をせず、自分の価値観を押し付けることなく、共通の目標に向かって全員を引っ張っていくリーダーシップを発揮してください。
③ 威張らず、謙虚であれ
力ある店長は、決して威張ったり、部下を威圧したりしません。自信のない上司ほど尊大に振る舞うものです。本当に信頼される店長は、謙虚でフレンドリーな態度を心がけ、部下に安心感を与えます。働きやすい職場環境をつくることが、チームの成功につながります。
④ お客様に集中させる環境づくり
恐怖で部下を支配する上司がいると、部下はお客様ではなく上司の顔色を伺いながら働くようになります。店長の役割は、部下全員が「お客様に集中できる環境」を整えることです。部下の生き生きとした働きが、お客様満足度の向上に繋がります。
⑤ 結節点となれ
店長は、経営と現場を繋ぎ、各部署を調和させる「結節点」としての役割が重要です。現場寄りになりすぎず、本社寄りにも偏らず、常にバランスを取りながら、双方をつなぐ架け橋として動いてください。
⑥ チームを活かし、人を育てる
誰もが完璧ではありません。店舗というチームで予算を達成するために、お互いの弱点を補い合いながら、結果を出すことを目指してください。スタッフ一人ひとりの長所を見つけ、それを活かす努力を続けましょう。人を活かす姿勢が、チーム全体の力を引き出します。
リーダーシップは結果と行動で示すもの
リーダーシップは「結果」と「行動」で示すべきものです。これは基本的で当たり前のように思われますが、時代とともにリーダー像は大きく変化しています。かつては「肩書き」や「有名企業に勤めている」といった事実が影響力の源泉となりましたが、今ではそれだけで人を動かすのは難しくなっています。
先日、新任店長から「部下が指示に従わない」と相談を受けました。その際、「言葉で命令するより、行動と結果で示すべきだ」と伝えました。リーダーが自ら優れたパフォーマンスを発揮することで、自然と周囲がついてくるのです。シンプルな考え方ですが、実際の現場では意外と難しいものです。
例えば、サッカー監督が戦略に優れていても、選手としての実績が乏しければ、選手を納得させるのは難しいでしょう。同じように、小売業の現場では店長自身が結果を出し、「この人についていきたい」と思わせる必要があります。
肩書きに頼らないリーダーシップ
肩書きや役職は何のために存在するのでしょうか?少なくともオーマイグラスでは、肩書き自体が価値を生むわけではありません。給与や昇進は、能力やミッションの達成度によって決まります。肩書きは、より高いレベルのミッションに挑戦する機会を示すものに過ぎません。その期待に応えられなければ、昇給や昇進はありません。
特に昇進直後は新たな責任や課題に直面するため、多くの困難が伴います。スキルや成果がすぐには追いつかないこともありますが、これを乗り越えることで成長が得られるのです。
リーダーシップとチームの変化
コロナ禍を経て、リーダーシップやチームの在り方も変化しています。私の部下には、このような時代に適応しながら、態度と行動で信頼を築くリーダーを目指してほしいと思っています。
特に小売業の現場では、「当たり前」だと思われることを繰り返し、粘り強く実行し続けることが重要です。シンプルなメッセージを一貫して発信し、それを行動で示し続けることがリーダーの役割です。
これからもこうしたテーマについて発信していきますので、興味を持っていただけましたら、ぜひNoteのフォローをお願いします!