イノベーションと規制課題に風穴を開けるサンドボックス制度が成立

新しい技術などのイノベーションにおいて、規制を一時的にストップさせることができる制度、通称「レギュラトリーサンドボックス」法案が16日に成立した。 ”規制の砂場”とも言われ、海外では2016年頃から既に18ヶ国以上(英国、シンガポール、UAE、豪州、カナダ、タイなど)で設置されており、Fintechやブロックチェーン技術など、新しい技術の社会実装がもの凄いスピードで進んでいる。

ルールが整っていない新たなビジネスモデルの実証実験を通して規制のハードルを一時的にストップ

今日IoT,ビッグデータ、AI、ブロックチェーンなど、これまで現行の規制では想定していない新たな技術やビジネスモデルが次々に登場し新たな市場として大きな注目を浴びている一方で、 政府の既存制度では規制改革に必要なデータ等が証明されなければ、規制改革に踏み切れない状況であった。一方、ベンチャーなどの企業側は規制が存在するため、事業を前に進めることができないという状況となっていた。 

今回のサンドボックス制度が成立したことにより、企業側は政府に申請をし一定の条件を満たし実証実験が認められれば、例えば半年間、1年間など、実証実験的に事業を進めることができる。 実証終了後は収集したデータを活用し、全国一律の規制改革に向け政府側が検討を進め、実際のルール整備を推し進めることになる。   新しいビジネスモデルや新技術を持つ多くのスタートアップやベンチャー企業に本制度の活用を期待したい。

ベンチャーと政府間の情報格差に課題、情報の周知のあり方に期待

一方、こういった政府の動きが新たなビジネスモデルに挑戦するベンチャー企業などの民間側に情報が行き届いていない課題も存在する。 また民間側にも、政府の動向をいち早くキャッチし事業に活かすことのできる人材が不足している。(諸外国ではGR(Government Relations)というポジションの社員が企業内に存在するなどのケースも存在)

政府やメディアの積極的な情報発信や、 民間側における政府動向の情報感度の向上など、ベンチャーと政府間の情報格差を埋める新たな制度や仕組み構築に期待したい。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30567650W8A510C1MM0000/

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