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【経営者の本音】”新卒1年目転職”はあり?なし?

株式会社Another works代表 / 日経COMEMO KOLの大林です。複業したい個人と企業・自治体を繋ぐ総合型マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を運営しています。

”新卒1年目で転職”ってどう思いますか?

経営者として最近よくいただく問いの1つです。 #第二新卒 がホットワードとなり、社会人1~3年目で転職を決意する方が非常に増えています。日経電子版では第二新卒求人が2年で約2倍と急増しているニュースが取り上げられており、個人・企業双方のニーズの高まりを示しています。

実際、経営者として私がこの事象をどう捉えているのか?
リアルな本音をお話ししていきます。


”新卒1年目転職”に対するリアルな本音

結論から言うと、まったく問題ないと思います。むしろ経営者としては、すでに社会人経験があり成長意欲に溢れた第2新卒メンバーの入社は大歓迎です。昨年(2024年)はAnother works社としても第2新卒の方々からの応募が非常に多くありました。その中から実際に入社したメンバーも多くいますが、みな総じて活躍してくれています。そんな第2新卒の転職が、なぜまったく問題ないと言い切れるのか、理由をまとめていきます。

ファーストキャリアの選択は運要素が強い

最近では「上司ガチャ」や「配属ガチャ」といった言葉が広まり、職場環境が合わないと感じた人が転職を検討することも少なくありません。もちろん一概にはいえませんが、総合職での採用における配属や働く仲間は個人からは選ぶことができません。これはかなり運要素が強く、「ガチャで失敗した」という経験から転職を考えることも理解できます。

もちろん「石の上にも三年」という考え方があるように、まずは配属された部署で3年間働いてみるという選択肢もあります。3年働く中で異動希望を出したり、異動できるチャンスを待ったりするのです。物事をまずは継続することは非常に大切です。極端な例かもしれませんが、新卒3年以内に4~5回の転職回数があると「続かない人なのかな…」という第一印象を与えてしまうのも事実です。

しかし、「まずは3年間頑張ろう」と考えている人はキャリアを見直してみるアラートサインかもしれません。モヤモヤしながらも3年間働いた人と、早いうちに自分に合っている環境を見つけ圧倒的に成長した人の3年後には大きな差が開いています。スポンジタイムと呼ばれ吸収力が高く、仕事に時間を使いやすい新卒1~3年目を”現状維持”に費やすのは勿体無いと言わざるを得ません。例えば、1年目で転職する際、履歴書の見え方を気にする人もいるかもしれません。しかし、1度の転職であれば全く問題ありません。むしろ、若手の採用に積極的な企業からすれば、「合わなかった」という原体験を持っていることは強みになります。

大学3年生の時点で分からないのは仕方ない

就職活動では大学3年生や4年生、早い人では大学2年生で進路を決める流れとなっています。まだ十分な社会経験がない段階で、さらには高校卒業から2~3年のようやく大学に慣れたタイミングで300万社以上の企業の中から果たして「自分にあった仕事」「自分に合った会社」は選べるでしょうか?

もちろん、ご縁によって自分に最適な会社と巡り会えるケースもあります。Another worksでも学生時代から長期インターンを通じて、「Another worksで働くこと」を経験した上で入社していただくメンバーが多くいますし、入社後のギャップを少なくする手段は多くあります。しかし、これらも「自分に合った会社に出会えるか」という縁と運の世界です。

だからこそキャリアにおいては、「合わない」や「やりたい」に早く気づき、早く環境を変えることが重要です。投資の世界で「損切り」という言葉がありますが、キャリアにおいても同様の考え方を当てはめることができると考えています。投資では、株価が下がったときに損失を最小限にするために早めに売却することを損切りといいます。キャリアにおいても、現在の環境が自分に合わないと感じたら早めに切り替えることで、被害を最小限に抑えるだけでなく、失敗や合わないという挫折経験を活かして他の人よりリードした状態でその後のキャリアを進めることができるのです。

やみくもに転職するのは危険

ここまで第2新卒世代の転職において賛成をしてきましたが、一つ注意喚起をしたいと思っています。1回目の転職はまったく問題ありません。しかし、1~2年以内に2回目、3回目と転職が続いてしまうのは相応な理由がない限り非常に危険です。若いうちからいわゆるジョブホッパーになってしまうのはアラートサインだと考えています。

「最初に入った会社が合わなかった」という事象は仕方のないことです。学生から社会人になり、価値観も大きく変わります。これは失敗ではなく、誰にでも起こりうることなのです。しかし「転職先も合わなかった」という事象はある程度防ぐことができます。なぜ1社目が合わなかったのか、どういう環境が自分に合っているのか、なぜその会社に転職したいのか、自分自身を深く知り、決断することが重要なのです。

具体的には、ノートに自分が感じている”素直な今の感情”や”環境への不満”を書き出してみましょう。例えば、上司との相性や職場環境とのミスマッチから、自分がどのような環境で幸せを感じるのかを明確にするのです。自分に素直になり、自分だけが見るノートに書き出してみてください。この書き出す作業が自分が合う環境の特徴把握につながります。

ここで全てを他責にしてはいけません。自分に至らなかったところも合わせて書き出しましょう。「ここが足りなかったから次の環境では〇〇を意識しよう」この正しい自己認知が転職を大正解へと導きます。

最後に

ここまで第2新卒の転職について私なりの見解をまとめてきました。このnoteに辿り着いた「今にモヤモヤしている方」「転職しようか迷っている若手メンバー」はぜひ1歩目を踏み出してみてください。最終的に転職しなくてもいいのです。まずは話を聞いてみたり、相談してみたりしてみましょう。あなたの時間を”現状維持”に費やすのは本当にもったいないのです。

そして、より幸福度の高い会社との出会いを探してみましょう。自分が本当に信頼できる経営者や人と働いたり、本当に好きな事業やサービスを選ぶことが、人生において多くの時間を費やす仕事における幸福度に繋がります。就職活動では経験できなかったカジュアル面談や将来の上司との交流も積極的に実施してみるのも思考を深めるチャンスです。このnoteがあなたの将来が少しでも明るくなるエールになれば嬉しいです。

#COMEMO
#日経COMEMO


大林 尚朝 / NAOTOMO OBAYASHI
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