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駆け抜けた大学4年間を振り返って

こんにちは、江原ニーナです。

気づけば3月もあっという間に終わり、年度が変わる節目のタイミングになりました。度合いのグラデーションこそあれど、来る日々に気持ちを新たにしている人も多いのではないかと思います。

実は私自身も、今月大学を卒業した身であり、明日からの日々はなんだか今までとはちょっと一味違うような、どこか落ち着かないような嬉しいような、そんなソワソワした気持ちでいます。

今回は、いつもとは少し毛色を変えて、この4年間の振り返りとやってよかったこと・やればよかったと思うことを、今の等身大の目線から振り返ってみようと思います。

4年間の総括

今月大学を卒業したことは先述しましたが、私は大学2年次に今の会社にインターンとしてジョインし、3年次から正社員になってベンチャーキャピタリストとして働いています。

かなり稀なキャリアであることは自覚していますし、この部分だけを切り取ると、昔からこのようなキャリアを計画して進めてきたと思われることもとても多いのですが、まったくそんな事はありませんでした。

たまたま知り合いに誘ってもらったイベントでスタートアップ業界に友だちができ、たまたまnoteで発信をはじめ、たまたまそれを見た人たちに声をかけてもらったご縁が繋がってここまできました。綺麗事のように聞こえるかもしれませんが、ここまで勉強も仕事も好きなように追求し応援してくれた両親と、何もない私に様々なチャンスを与えてくれた身の周りの方々のおかげで今があると、迷いなく言い切れます。全ては社会に片足を突っ込んだり、大学で様々なことを学んだり悩んだりできたからであり、実力で掴み取ったものなんて殆どなくて、恵まれた環境にいただけなんだと学ぶことができたのも、大学のおかげです。

学業と仕事の両立は正直大変だったけれど、二足のわらじを許可するにとどまらずいつも応援してくれた会社のメンバーや、一見すると"何をやってるかわからない"私をあたたかく受け入れてくれたゼミを中心とする学友たちがいたからこそ、がむしゃらに挑戦できたんだなぁと思います。これからは、私がしてもらったように、次の世代を支え、応援し、挑戦する手助けをできるようになりたいと心から思います。

ここから書くことは、とても恵まれた環境だったから実現できたことも多く、所詮ポジショントークである側面は否めません。しかし、その中でももしかすると誰でも取り掛かれるかもしれないことについては、ここでいくつか挙げておくと、もしかするといつかどこかで誰かの役に立つかもしれないという淡い希望を持って、今これを書いています。

やってよかったこと①勉強

「初っ端から何の変哲もないじゃん!」と思った方もいるかもしれませんね。でも、大学時代に好きなだけ勉強に打ち込めたことは、(学びは終わらないプロセスとは言え、)私の血となり肉となるんだなと感じる場面が多くあります。

2年半ほど前に、下のようなnoteを書きました。

想像していた大学生活との乖離から生まれるフラストレーション、そんな私に魅力的にうつるスタートアップ業界、ちらつく(無期)休学という選択肢に揺れた日々の記録です。曲がりなりにも社会に飛び出す期間を持ったことが自分の無知を再認識するきっかけになり、学びが終わらないプロセスであることを引き受け、「高得点を取る楽しさ」ではない本当の意味での勉強の楽しさを学ぶことができました。

貧困、ジェンダー、歴史、政策評価、格差など、これまで自分には見えていなかった社会の様々な問題を知ったことで、自分が生まれ持つ特権にも少しずつ気付けるようになり(もちろんまだまだですが)、それが一見解決不可能に見えたとしても諦めてはいけないことを学びました。これは、今の私が熱意を持って取り組んでいるスタートアップ業界からのジェンダーギャップ是正に向けたアクションにも繋がっています。

やってよかったこと②食わず嫌いせず、色んな授業を取ってみる

大学では、それまで興味のなかった学問分野への衝撃的でセレンディピティ的な出会いもありました(シラバスをちゃんと読むの、かなり大事!)。その中でも特に私にとって、文化人類学との出会いは衝撃でした。それまでの自分の思考がいかに一面的かつ進化論的思考に偏っていたのか、自分が気づかぬうちに「アップデートされた側にいる」と思い込んでおり一定の思考を「野蛮」だと捨象しundervalueしていたかを強烈に意識させられました。これまでの自分の考え方をいっぺんにひっくり返されるような経験でした。

履修しはじめたときには「人類学?よくわからんけどシラバスが面白そう」くらいの温度感だったのに、気づけば大学で提供されている人類学系の授業は全て取っていました。それくらいのめりこめる新しい"好き"に出会えました。

やってよかったこと③恐れず発信すること

大学2年生の頃から、Twitterやnoteでの発信をはじめました。(一時期はYoutubeやTikTokもやっていました。)正直、なんだかよくわかないままにとりあえず手を動かしてみた部分もありますが、自分が調べたことや面白いと思ったこと、考えたことをSNSに流し続けました。

Twitter経由での投稿を見て、ライティングの案件やインターンのオファーをもらえたこともありましたし、ANRIに入ったきっかけは私のnoteを読んだ中路さんが声をかけてくれたからでした。最近社内のメンバーと話していても再確認したのですが、拙い言葉や文章だったとしても、「おもしろい情報を集めている人がいる」「荒削りにでもなんか興味深いことを考えている人がいる」と思ってもらえるのが大事なのかなと思います。もちろん、そもそも見つかりやすい場所に居られたことは運が良かったとありがたく認めますが、一方でインターネットの広〜い海、誰かが見ているもんだな、とも思います。

自分が興味のある分野についてしっかり調べて、できればそこに自分の考えとか経験とかも加えて発信すると、運が良ければ誰かが見つけてくれて、それが巡り巡ってなにかの縁につながったりするんだなということは周りを見ていても思います。

やってよかったこと④熱意を持てる何かを見つけること

この時期は、新たな一歩を踏み出す人たちに向けたメッセージが各所で登場しますね。私も背中を押されたい気持ちで、節目にはこういったアドバイスに目を通すようにしています。同記事で紹介されている方々のコメントはどれもとても素敵ですが、今の私に特に響いたのはポーラの社長である及川美紀さんのコメントでした。

「克服すべき課題があれば率先して対策を考え、改善を試みます。場違いの解決策を提案することもありますが、何とかしたいという熱意が伝わると、ジタバタしている私に周囲が「ちょっと違いますよ」と救いの手を差し伸ばしてくれます。」

これまでANRIに在籍しながら、日々の投資業務に加え、スタートアップ業界のジェンダーギャップに深刻な課題意識を持ち、是正に向けて相当な熱意を持って取り組んできました。

ちょうど2021年のジェンダーギャップ指数が今日発表されましたが、既に皆さんご存知の通り、日本は調査対象となった世界156カ国中120位と、G7の中では最下位、男女格差は深い深い溝として根強く残っています。この問題は本当に根深く、複雑で、骨が折れます。

いろいろなアクションを取りつつも、上手くいかないことや落ち込むことの方が多いけれど、この業界でこれを解決するのは私しかいないんだ!というくらいの気概を胸に、率先して改善を試みる中で、「これが私が熱意を持って取り組めることなんだ」と気づきました。

”熱意を持て!”と言われても、いまいちピンとこないという人もいると思います。私も、ジェンダーの勉強はもともと興味があったとはいえ、そこに最初から熱意があったかと問われると答えは否で、取り組んでいるうちに「これは情熱を持って取り組めてるんだな」と思うようになったので、そんなもんなんじゃないかと思います。世の中は基本的には少しずつ良くなっているけれど、それでもまだまだ良くできる部分ばかりです。色んな問題に意識して耳を傾けるようにすると、何か熱意を持って取り組めそうな問題が見つかるかもしれないなと思います。

熱意を持って取り組めることがあると何が良いのか。答えは色々あるけど、私の場合は「仲間」ができたことだなと思います。応援してくれる人、一緒に頑張ってくれる人、一緒に怒ってくれる人。一筋縄では解決できない問題に対して、共に励まし合い、熱を共有しながら進もうと切磋琢磨できる仲間ができたのがすごく良かったなと思っています。

(これを書いていて別軸で感じたことですが、熱意を持って何かに取り組み続けることは、それを評価してくれる人や支えてくれる人の存在なしには成り立たないかもしれないなと感じました。これもまた、ありがたや。)

やればよかったかもなと思うこと①遊び

全力で走ってきた結果、あんまり遊ぶことに時間を使わなかったな、と思います(笑)。友達と旅行に行ったことはないし、遊びに行ったのも大学1年生のときのディズニーとか多分片手で数える程度で、「大学生っぽいこと」はほとんどしなかったなぁとちょっと名残惜しさを感じています。

じゃあ”大学生っぽいこと”とは何を指すのかと聞かれると、「これ!」というものは浮かばないのですが、それが「幻想に過ぎないから」なのか「そもそも大学生っぽいことがなにか特定すらできないほどに遊びから遠ざかっていたから」なのか、今はわかりませんが、ちょっとくらい「叶わなかった憧れ」が残っている方が思い出らしいかなと無理やり自分を納得させています。(笑)

やればよかったかもなと思うこと②卒論をもっと真剣に書く

一番心残りなのは卒論の質です。納得のいく卒論が書けなかったこと、四苦八苦しているうちに締め切りが迫り、泣く泣く不満の残る卒論を提出しました。あまりに自分の卒論に自信がなかったために、ゼミ教員に提出するときは汗が止まらず、そこから卒業発表までの日々は不安で何度も夢に出てきました・・・。

やってよかったことの①に勉強を挙げましたが、同時にもっとやればよかった/もっとやりたかったことでもあります。去年の夏は院試の準備も進めていましたが、実力不足を痛感し断念。いつか、今より色んな経験をして実力をつけて、いつか大学院に戻ってきたいです。

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ざっくりと振り返ってみましたが、いつかこれを振り返って「青いな」と笑えるくらい、明日からは「学生」の肩書を手放した自分との日々を楽しんでいこうと思います。

両親、弟たち、親戚、ゼミの先生とゼミテン、ANRIメンバー、友達、そしてこれまで支えてくださった全てのみなさんに感謝の気持を込めて。

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江原ニーナ

ワーイありがとうございます!

ありがとうございます!
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1997年熊本県熊本市生まれ。ANRIでベンチャーキャピタリストとして主にtoCサービスや女性の起業家への投資に注力する傍ら、スタートアップ業界のジェンダーギャップ是正に向けてあれこれ活動しています。ダイバーシティ&インクルージョン、SDGs、テクノロジーと倫理