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副業は『知の探索』本業は『知の深化』と捉える『両利きの働き方』について

2020年は何が一番変わったか?

働き方が大きく変わった人が多いのではないでしょうか?

自分も本業の傍でオンラインサロンをはじめたり、外部イベントに登壇させて頂く機会が増えたりと、働き方が大きく変わりました。

サラリーマンとしては、比較的自由に働いているように見えるせいか、副業のご相談をもらう機会も増えています。

2020年の働き方に関する振り返りも兼ねて、これからの働き方について、主に『副業』の位置付けについて書いていきたいと思います。

金儲けのための副業はやめた方が良い

最初にお伝えすると、金儲けのための副業はオススメしません。

なぜか?

収入を安定させるだけであれば、本業で成果を出した方が圧倒的に効率的です。
そもそも、本業で成果を出せる、昇級昇格が見込めない中で副業をやっても、中途半端な仕事しかできないので稼ぎ続けることは難しいと思います。

では、副業は何のためにやると良いのか?

副業は学習機会と捉える

個人的には、副業を学習機会として捉えて、学びを本業に活かす構造にできると良いと考えています。

ここでご紹介したいのが、『知の探索』と『知の深化』という考え方です。

知の探索
自分の現在の認知の範囲外にある知を探索し、それをいま自分の持っている知を新しく組み合わせること

知の深化
徹底的に深掘りし、何度も活用して磨き込み、収益化すること

働き方と連動させて考えてみます。

知の探索=副業

知の深化=本業

整理します。

知の探索=副業
副業は、人脈を広げて、自分の専門外のこととも出会いながら自分のスキルや思考スタイルを進化させていく。

知の深化=本業
副業で培ったスキルや思考スタイルを、本業の仕事につなげて深堀→成果につなげていく。既存の凝り固まった構造を副業で得た知を活用して突破口を見出す。

このサイクルがつくれることが自分は理想だと考えています。

副業活用が上手なロート製薬の考え方が参考になります。

下手な社内研修より副業を経験することで、社員のスキルが向上するというのだ。同社の試みはオープンイノベーションの本質をとらえた試みといえる。企業同士で提携して何かをやるのではなく、社員一人ひとりが外の世界と接点を持ち、そこで得た知見を社内に持ちこみ、本業に生かし、新規事業の種にもしていく。

働き方改革は『知の近視眼化』を避けることが重要

経営学者の入山先生が、知の探索に関して下記の通り述べています。

企業は本質的に知の探索をおこたりがちで、自分の「身近にある知識」だけを活用する傾向があります。経営学では、これを「知の近視眼化(Myopia)」と呼びます。

この知の近視眼に陥ることは、個人にとっても組織にとっても大きな損失だと思っています。

この損失を回避するための手段が『副業』と捉えられると良いのではないでしょうか?

両利きの働き方

経営学の世界で『両利きの経営』という言葉が出てきています。

先ほどに紹介した「ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学」でも「両利きの経営」についても述べられています。

企業の知の幅の効果と知の深さの効果は互いに補いあうこと、すなわち、知識の幅を広げると同時に特定の知識を深めることを実現した企業がもっとも優れたイノベーション成果を上げていること、が統計分析から明らかにされたのです。これはまさに、企業が両利きであることの効用を示した結果です。

少し無理矢理結びつける形となりますが、両利きの経営の考え方を働き方にも応用できるのではないでしょうか?

①知の探索=副業

②知の深化=本業

この2つは違いに補いあい、個人も組織も相互に発展することができる。
この形にもってこれると、表面的な働き方改革を脱皮できると思うのです。

2021年、自分自身が「知の探索」と「知の深化」をテーマとした『両利きの働き方』を実践しながら、新しい働き方の可能性を発信していくことができればと考えています。

ぜひ、同じように新しい働き方を実践されている方々とコミュニケーションをとる機会も増やしていきたいと思います!

本日は珍しく働き方について自分の考えをまとめてみました。

最後まで読んでいただきありがとうございます!