日本にいると見えにくいアパレルの黄金時代

日本のアパレル業界やデパートは苦戦が続いていますが、日本でもラグジュアリーファッションは大きく伸びています。実は海外ではアパレル産業は大きな花を開いている業界です。特に日本を除くアジア地域での伸びが非常に大きくなっています。

LVMH(モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン)グループの2017年度連結決算は、過去最高の売上収益となりました。Chanelは108年の歴史の中で初めての年次結果を発表しましたが、2017年の収入は前年より11%増収でした。Gucci、Saint Laurent、Balenciagaなどのブランドを傘下に持つKeringの2017年の売上高は約2兆585億円で、GUCCIの売上高は41.8%増。ハンドメイドの高級バッグや食器などでおなじみのHermesは2017年に売上高も6.7%増の約7179億6900万円と記録を更新しています。

マッキンゼーとファッション業界による調査によると、ファッションは過去10年間の稀に見るサクセスストーリーの一つであって、その期間(2006年から2015年)に年間5.5%の成長をしてきたということ。マッキンゼー・グローバル・ファッション・インデックス(McKinsey Global Fashion Index)によれば、現在は推定2.4兆ドルに相当する価値があるそうです。国のGDPに例えるならば世界第7位の経済となるほどなのです。

オンラインでブランド品が買えるユークス ネッタポルテ グループ(YOOX NET-A-PORTER GROUP以下、YNAP)は非常に好調で、売上高は前期比11.7%増の約2821億円を記録しているほどです。シンガポールなど海外ではオンラインで高級ブランド品を買うこともごく一般的になっています。この市場は今後日本でも伸びると予測しています。

中国人観光客が増える中、高級ブランド品の売り上げをさらに伸ばしていけるかも鍵になりそうです。

https://fuk-roo.com/originals/1136

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花輪陽子(FP@シンガポール、経営者、著者)
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