指値オペが続いたとしても・・・

確かに現状の正常化ブームがブームにはならず、定着した場合、指値オペが断続的に運用されるような状況も想定されます。しかしながら、そうであったとしても、「量」からの撤退を逐次進めていたこともあって(俗にステルステーパー)、形骸化された目標と揶揄されていた「80兆円」に接近することになり、「むしろ格好がつく」という側面もあります。この点、当該数値の削除タイミングについて市場が思いを巡らせるという状況があったことを踏まえれば、結果的には焦って削除しなくても良かったということにもなりそうです。もっとも、だから何だ、という話ではありますが・・・。

とはいえ、FRBはまだしも、ECBについては域内の失業率の高さ、実質実効ベースでの為替レートのばらつき、ユーロ高のインフレへの抑制効果などに鑑みれば、せいぜい既存のQE(≒APP)の微修正程度が関の山でその先にある利上げは相当遠い話でしょう。マイナス金利が理由でユーロをキャッシュで持てない向きが債券に資金を振り、それが域内金利低下に繋がってきた以上、マイナス金利を修正すればユーロ相場は急騰が予想されます。その際、ただでさえ低いHICPは一段と目標(正確には参照値)から遠ざかることになります。ECBの正常化プロセスに持続性があるとは思えません。

https://jp.reuters.com/article/boj-watcher-idJPKBN19S1GW

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