敏腕ぞろいの「チームB」を社内に作り、あらゆる観点から案件をたたくのだ。~ 一言切り抜きfrom日経#142
6月4日の日経朝刊、日経コメンテーター梶原誠氏の原稿から、一言切り抜き。
記事のタイトルは「『チームB』超えるM&Aを 日本企業、新常態の条件」で、そのちょい前まで切り出すと
>M&Aに反対する敏腕ぞろいの「チームB」を社内に作り、戦略や価格などあらゆる観点から案件をたたくのだ。そんな批判を蹴散らすことができた案件だけを実行すれば打率は上がる。
となるが、
>敏腕ぞろいの「チームB」を社内に作り、あらゆる観点から案件をたたくのだ。
という点については別にM&Aに限ったことじゃない。何事も同じである。
我々は、ここ6年間電通の中で「電通Bチーム」を立ち上げて、まさに社内にチームBを作って実践してきました。電通に実在する特殊クリエーティブ部隊です。
ご存知の方も多いかと思いますが、Bについて2つの由来があり、「Bチーム」と呼んでいます。
①本業(A面)以外に、個人的側面(B面=私的活動、すごい趣味、前職、大学の特殊な専攻etc)を持っている社員が集まり、
②メンバーの多彩な特技と情報収集力を最大限活用し、世の中にいままでと違う方法(= PlanB、オルタナティブアプローチ)を提供する
ここ1年、「我が社にもBチームを作りたいので、作り方を教えて欲しい」という連絡が急に増え始めました。
そして日経のこの記事。Bチームの時代が来てる!?かも?
というところで、実は、まさにBチームの作り方を書いた本が出ることになりました。
『仕事に「好き」を、混ぜていく。- あなたのB面を本業に生かすヒント』(翔泳社)
6月8日発売です。
これは本業以外の個人的な側面(B面)を仕事で生かす方法と、Bチームの作り方を書いたものです。トークセッションなどでも喋ってない秘密を書いてます。また、今まで在籍した70人のメンバーにアンケートを取り、その生きた言葉が満載。なので著者は70人。QRコード満載で、事例もみんなのB面プロジェクトもサクッと見れます。ハウツー本にしたくないとみんな思ってたのでもっと情緒的な本です。
さらに、7月17日に「電通Bチームのニューコンセプト大全」が角川書店から。
「仕事のアイデアが生まれる50の思考法」というサブタイトルがついてますが、Forbes Japanで5年間連載してきたニューコンセプト採集の過去50回をまとめたものになります。たくさんの企業に提供してきたオリジナルの発想法やコンセプトをまとめつつ、そのコンセプトを後日談にてUpdateしたコーナーもあります。
本当は、それぞれバラバラに進行してたんですが、ほぼ同時になって。その準備中にコロナが発生し。さらにその期間中に僕は電通を脱藩し。でも、今だったんだな、と言う気がします。この日経の記事もあるし。
ビートルズは、いつもA面でヒット曲を狙い、B面には実験曲を入れていたそうです(愛好家に聞くと諸説あるらしいですが)。たとえば「Hello,goodbye」のシングル。B面は「I am the Walrus」、直訳すると「私はセイウチ」。改めて聴き直すと曲調も変ですよね。
ヒットソングの裏面で、実験していたビートルズみたいに、試しておきたい曲をB面に、ぜひ。いま始めておかないと、未来に対応できなくなるかもしれませんよ。
よかったら。お願いします。感想もお聞きしたいです。