四面楚歌のドル円相場

現状を整理すると、米国の通貨・通商政策はドル安(保護主義)に傾斜し、株式市場は正常化プロセス(金利上昇)を嫌気しているのが現状です。

とすれば、やはり金利は下落方向を見ておくのがいいのでしょう。どう考えてもドル/円相場が上がる雰囲気、糸口がないように感じられます。政権内部の渾沌とした状況が再び騒ぎになってきている中、トランプ政権は今回見られたような「内政の失点を外政で回復」といったアプローチに出やすくなっているようにも感じられます。

日本(≒ドル円相場)にとって怖いのは4月の為替政策報告書ないし日米経済対話でどの程度このテンションが持ち込まれるかです。為替政策報告書の日本円に対する厳しい姿勢はオバマ政権時代から続いているもので割と腰が入っているという印象です。仮に日米FTAなどというテーマが俎上に上がってくるようなことがあれば、口先によるドル相場の押し下げも懸念されるところです。

政治・経済情勢を踏まえる限り、ドル円相場は四面楚歌の状況に置かれつつあるように見受けられます。敢えて円安方向の材料を見出すとすれば、本邦機関投資家の対外リスクテイクがどこまで活気づくかですが、相場のサポーターにはなれてもドライバーにはなれないというのが私の現状認識となります。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27596800S8A300C1000000/

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