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2019年は 「#採用マーケティング」元年になる、というお話

Findyは2016年7月から 本格的に事業を開始したスタートアップです。最初は採用マーケティングからはじまり、今はその考え方も取り入れてエンジニア採用の分野でサービスを提供してします。

個人として「採用」×「マーケティング」の可能性を強く感じたのは、起業前にレアジョブで人事を担当しており、採用にマーケティングの概念を持ち込み成果が出たという体験からです。ちなみに元々 Web マーケティングや新規アプリの立上げなんかをやっていたので、Webマーケまわりの知識はありました。

当時の取り組みをまとめた記事はこちらです!

これは「採用マーケティング」の時代がくる、と思い、採用マーケティングにフォーカスしたサービスの開発をから事業をスタートさせました。

それがFindy Scoreという求人票の採点サービスです。我々の中では革新的、だったのですが残念ながらリリース前時点から、これだけで食べていくのは難しいなと実感しておりまた。やはり、採用の現場では、採用マーケティングが大事なのは分かるけどそこに時間避けないよね、とか求人票は大事だけど割と後回しだよね、という反応でした。

ただ、あれから2年が経ち(もう2年経ってしまったのか…。)、採用にマーケティングの概念を持ち込むということが、なんとなんとトレンドになりつつありそうです。あー、ちょっと早かったのかもしれない。(笑)

ちなみにFindyでは採用マーケティングが来ると2016年ぐらいから思っていたので、早々と「採用マーケティング研究所」というメディアを立ち上げて2016年から一人で運用していました。なんと、記事を作り込んできた結果、堂々の採用マーケティングという検索では1位になっています。わーい。


それではなぜ採用マーケティングが来るのか、2016年ではなくこれからなのかを書いていきたいと思います。

IndeedそしてGoogle for Jobsがきて、採用活動を科学できる時代に

Indeed 以前と Indeed 後で採用担当が見えるデータが大きく増えてきています。Indeedは前職時代からも運用をしていたのですが、まさに管理画面が「簡易版Google Adwards」で、例えばどれくらい求人が露出されているのか、どれくらいクリックされているのか、或いはそこからの応募はどれぐらいの割合であるのかといったことが簡単に見えて、かつそれを単価の調整や求人原稿の修正といったマーケティング活動で改善を進めていけるというのが大きな特徴です。

これまでは、1求人の出稿がいくらで、その後は媒体の営業担当とやり取りをしながら応募状況を改善していくという手段しかなかったのですが 、Indeed 以降は担当者が自ら数値を見て改善をできるようになってきています。おそらくですが、Google for jobs も同じように管理画面で採用担当者が自ら改善を進められる設計になっていくのではないでしょうか。

また、並行して改善するポイントもこれまでの人材系メディアよりも採用担当者が実行しやすいものになってきています。具体的には、写真や画像がメディアの中心でしたが、テキスト情報に置き換わっているきているのでIndeedやGoogle for Jobsのトレンドです。

この変化は、比較的大きなもので、写真や画像はセンスやこれまでの経験値が影響すること、また改善のアドバイスをもらっても一般的にはどう改善の手段が限られるものですが、テキスト情報に関してはシンプルに工夫をして改善をすることができます。特に大手メディアの求人原稿は文字情報も画像化されているケースもあり、Photoshopなどを扱えないと改善できないケースも多々ありました。

画像中心の媒体から文字中心の媒体になることで、採用がよりマーケティング的に科学して改善しやすい方向になってきているのではないでしょうか。

人口増加社会から人口減少社会、そして慢性的な人手不足社会へ

次に最も大きな要因としてはこれまでの人口増加社会において企業が候補者を選ぶという立場から、人口減少社会に切り替わってきたことで慢性的な人手不足となり候補者に会社を選んでもらうという時代になってきたからです。

個人的にはこの文脈を採用担当者に求められる仕事として「ジャッジメント」から 「アトラクト」 に変わってきているという風に表現しています。

つまり、以前はどんな人を採用したいか決めた後に応募者の中から選別していくということが大きな仕事でしたが、これからは採用したい人がどれだけ応募してくれるかを 最重要KPI として設計した上で、仕事をしていくのが採用担当者になってきそうです。

その際にWebマーケティングの知見をもとに採用活動を進めていくことが有効な手段となっていきそうです。

大手プレイヤーも注目し始めた採用マーケティングというキーワード

大手プレイヤーも採用マーケティングというキーワードを使い始めたことです。以下でもリリースが出ていますが NTT データとマルケトという日本の伝統的な大企業とグローバルで強いマーケティング企業が手を取って採用マーケティングという言葉を使い始めています。

なんだかんだで日本社会のトレンドになるためには大手が関心を持っているかどうか、というのは重要な指標になってきます。先進的な大手にとってこういったワードを使うことが自社の魅力を上げると意識し始めた瞬間にビジネスとしてトレンド化していくことが多いのではないでしょうか。

つまり3年前とは打って変わって、先進的なスタートアップだけが採用をマーケティングを積極活用している時代が終わり、社会としてマーケティングを採用に活かす時代になってきていると言えるのではないでしょうか。

以上、採用×マーケティングこれからトレンドになるというお話でした。この記事を書きながら起業する上でやはりサービスとはタイミングこそが全てなんだということを強く感じています。今はエンジニア採用にフォーカスしたプロダクトを中心に作っています。もちろんその中に採用マーケティングの要素は織り込んでいるものプロダクトのセンターピンではありません。

来年は採用マーケティングについても自社採用、自社プロダクトともに取り組んでいければと思います。

ちなみに求人票採点サービス、冒頭でこれだけでご飯は食べれなそうと書きましたが、最近求人票改善機運が高まり利用する企業さんも増えてきたので、ぜひご活用ください。意外と100点取れないです。(笑)

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山田裕一朗(CEO at Findy Inc.)

CEO at Findy(https://findy.co.jp/ )/ 同志社→三菱重工業→BCG→レアジョブ役員→起業 /「働く個人の価値を見える化し、個人がもっと自由に働ける社会を創る」 /ハイスキルなエンジニアの転職( https://findy-code.io/

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コメント1件

とても参考になる記事をありがとうございました。採用マーケティング元年に、ピピッと来ました。これからも勉強させてください。
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