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コロナ3年半の現在地からの未来展望ー会社はこれからどうなる?

コロナ禍を契機に、オンライン・テレワーク革命が進むはずだった。デジタル・リモート革命によって、人の場が変わると、人の時間が変わり、人と人の関係が変わるはずだった。コロナ禍は「時と場所」を変革していくはずだった。コロナ禍3年半に、なにが起こっているのか?これからどうなる?


1 コロナ禍3年半が経った現在地

時間の変革で、自分時間が増えた。ワークとライフが混ざり合った。テレワークは1日のライフとワーク、1週間のライフとワーク、1ヶ月のライフとワークの場を変え時間の使い方を変えた

強制的に始まったテレワーク・リモートワークが「価値観」を変えつつあった。社会的価値観、企業人としての価値観、個人としての価値観(人生観・家族観・未来観)を変えつつあった 

コロナ禍で、会社の飲み会・無駄な残業・通勤時間が減った。「趣味の時間」と「家族との時間」「食事の時間」が増えた。これからも、そんなワークとライフをすごしたい。ただ「自分時間」が大きく増えたが、自らにとっての本当の使い方が見えていなかった。3年半が経ち、わたしたちの風景がコロナ禍前に戻った。世界から観光客が増え、都心に人々が戻り、人流が動き出し、祭りやイベントが次々と再開していっている

2 これからテレワークはどうなる?

令和5年5月にコロナが5類感染症に移行したからといって、コロナは終わっていない。そもそもエイズが根絶できていないくらいなのに、コロナが根絶できているわけはない。インフルエンザも風邪も根絶できていない

だからコロナはつづいている

コロナだけでなく、様々な感染症が流行っている。身の回りでコロナ罹患者が増えているが、国がコロナを特別扱いしない選択をしたのだから自衛するしかないが、人の行動はそれぞれ。マスクをしつづける人もマスクを外した人も人それぞれ

会社のテレワークもそう。コロナ禍前に戻す動きが加速している。コロナ禍3年間のテレワーク時代がなかったかのように、突然、会社は出社に戻した。出社スタイルに戻したところで、生産性を低くしている根本的な課題が解決できていないから、生産性は上がらない

しかしテレワークをやめて全員出社に戻したのに、なぜ生産性が上がらないのか?変わらないじゃか?それならば、時間もコストがかかる「全員が出社スタイル」をつづけるべきなのかという話にもなって、早晩

出社とテレワークのハイブリッド勤務になっていく

コロナ禍3年半で、テレワーク・オンラインワークが一般化した。たとえば大阪から東京に早朝に新幹線に乗り、何社かのお客さまを訪問して短時間の挨拶をして、夕方は仲間内と食事にして、最終の新幹線で帰るというスタイルが減った。自分の仕事は終わっているのに、上司が残業しているとなんとなく自分も残らないといけないような空気感も薄れた。いままでの無駄をみんなが認識しだしていた

3 日本はテレワークが難しいのは?

米国は在宅勤務が浸透して、日本はオフィス回帰が進む―この違いは、どこからきているのか?テレワークをやめて出社スタイルに戻そうとする日本の会社が多く

「テレワークは合わない」と企業経営者

たんにテレワークを導入するのかしないのかの選択の違いではない。それはコロナ禍前からの日本企業の生産性の低さにも絡んでいる。インターネット・スマホ・デジタル・生成AIなどが導入されて、仕事をするビジネス基盤は大きく変わっているにかかわらず、新たなワークスタイルに進化できなかった

効率化=生産性向上ばかり求めながら、従来のワークスタイルを変えず、新たな技術の上乗せするばかりなので、生産性が上がらないのみならず、創造性までも落ちてしまった。どうしたらいいのか?

仕事そのものが変わっていることを認識して、「仕事の再定義」する。再定義した仕事をもとに、組織・個人の業務分担を明確にするとともに、仕事に必要な組織の体験・知恵・スキル・ナレッジなど組織の知的基盤を整備することで、組織メンバーが自由にアクセスして実績があがるようにする

仕事はジョブ型的に変わり、1人ワークである仕事とチームワークで進める仕事にわける。テレワーク・出社ワークを組み合わせ、チームの仕事の進捗に応じて適宜、臨機応変に修正しながら、目標達成に向けて事業活動を進める。実行組織は固定的組織運営的ではなく、プロジェクト的に進める

チームの目標を実現していくうえでは、全員が同じ場所に集まる必要はないが、チームメンバー全員の共時性(シンクロニシティ)が担保されていないといけない。こういう仕事を進めることが不十分な会社がコロナ禍を契機にテレワークを始めて、3年半が経った

4 コロナ禍3年半の現在地から未来展望

コロナ禍3年半の現在地は、2つに分かれている。ある会社はテレワークを継続・拡充すると決断して、ある会社はテレワークをやめて出社勤務に戻した。後者は、なぜテレワークをやめたのか?

・テレワークではコミュニケーションがとれない
・テレワークしにくい現場スタッフがいるのに、内勤スタッフだけがテレワークできるのは不平等である
・テレワークしている連中はさぼっているだろう
・毎日、メンバーを見ていないと、人事管理ができない

出社勤務がいいのかテレワークがいいのか?―どちらがいいとか悪いとかではない。出社型でもテレワークでも、金を産めばいい。現在の会社の課題は、会社・組織が

お金を産めなくなっていること

が根本の課題であり、お金を稼がない人が増えすぎている。テレワークだから生産性が低いのではなくて、コロナ禍前から生産性が低かった。一人一人の生産性の低さは、全体システムの生産性で見えなくしていた。会社のだれかがどこかで酒を飲んでいても、会社のどこかの工場で利益を生んでいたから、全体で成り立っていた。これが日本の会社の低生産性の構図でもある

しかしこれから人口減少・労働市場の縮小が加速していく。その時代時代の最適性でお金を産みつづけることができればいいが、会社がお金を産めなくなると、瞬時に会社は消滅してしまうこともある

つまり社会に通用しなくなった組織は、どんなロジックがあろうとも成り立たなくなる。だから物事を考えるうえで、二項対立はよくない。テレワークしても行き詰まる会社はいるし、出社型に戻しても行き詰まる会社はある。確かなことは

会社は生き残っていかねばならない

組織論や方法論だけに終始しないこと。会社が生き残っていくためには、金を産みつづけないといけない。それに尽きる


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