上から目線のビジコンは、もうやめたい。
来月から日経新聞のCOMEMOというサービスで、キーオピニオンリーダーとしてnoteを使ってビジネスに関する話題を発信することになった。今日は練習がてら、イベント告知も絡めた話を。
この1年でビジネスコンペやアイデアコンペの審査員を何度やったろう。
ありがたいことに色んなイベントに呼んでもらい、学生たちのアイデアを評価してきた。
先生面をして、あれこれフィードバックをするのは気持ちいい。
ただ、どこか気持ち悪くもある。「偉そうに評価してるけど、じゃあお前が考えてみろよ」と心の中で言われているのではないか、という強迫観念に襲われることがある。
僕は最近「評価する」という行為自体が、どこか古くなっている気がする。
M-1グランプリの審査でもあれだけモメたし、スポーツにもどんどんAIが導入されている。「評価」はもはや、人間がやるべき行為じゃないのかもしれない。
そもそもビジネスコンペやアイデアコンペの目的はアイデアを「審査員に評価される」ことではない。アイデアを「世の中に誕生させる」ことだ。
これを以前、個人的につくった視座のフレームに当てはめて考えてみる。
これは「手段の目的化」を防ぐために開発したフレーム。身近な例で「会社の飲み会」という手段が目的化した場合を表現するとこうなる。
視座は時間が経つほど、慣れが生じるほどに下がっていく。おそらくビジコンも同じ状況だ。主催者も、審査員も、参加者もコンペ慣れをすればするほど、視座が下がってくる。
特定の主催者を批判したいわけじゃない。今の学生は〜、なんて言う気も毛頭ない。言いたいのは、そろそろ新しいフォーマットが必要になってきた、ということだ。
そこで1つ、プロトタイプをつくってみた。(←これが告知です)
βutterflyとは電通若者研究部でプロデュースしている学生プロジェクトを束ねた総称。
蝶の羽ばたきのような力学的にはわずかな変化でも、そのわずかな変化が無かった場合とは、その後の状態が大きく異なってくる「バタフライエフェクト」をモチーフにしている。
ビジコン優勝!のような派手な肩書きではなく、ベータ版でも、(カッコ)付きでも、何かを世の中に生み出してみることに重きを置いて活動しているユニットだ。現在もアプリ事業、イベント運営、サービス開発、など多くのプロジェクトが学生たちを中心に進行している。
βutterflyの特徴は「学生と企業が同じ目線で考える」こと。
今回のイベントでもそれは踏襲する。学生と社会人が同じ目線で、あるテーマに沿ったアイデア(β版)を考える。そして「実現させたい」という意思が生まれれば、βutterflyの新プロジェクトとしてサポートするつもりだ。
なるべくアイデアが出たり、評価されたりした時点で達成感を感じないように工夫したい。
「まず、やってみる」がβutterflyのテーマということもあり、このイベントも正直その気持ちでスタートしている。運営や中身など、まだまだ詰めるべき点はあるが、僕が所属する電通ビジネスデザインスクエアのラウンジに遊びにくる気持ちで参加してもらえるとありがたい。
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