人間はフィードバックを求める
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人間はフィードバックを求める

先日、とある起業家コンペの合格通知をいただいた。コンペ自体はとても魅力的な機会だったのだが、ジェンダーフェアネスの観点で到底フェアとは受け取れないもので、自分の信条に反するように感じたので、理由を添えて参加を辞退をした。ジェンダーフェアネス(もしくはバランス)が欧米に比べて大きく遅れをとっている日本のスタートアップ業界を強くしていくために、自分にできることはこれくらいしかなかった。正直なところ「面倒なやつだと思われたらどうしよう」「ヤバイやつだと噂が立つかな…」とドキドキしつつも、いろんな方に相談に乗っていただき、最終的には自分が正しいと思うことをした。

(↓直近は、私がそんなことしなくてもいい流れになってきて、嬉しいばかり。)

すると数日後に、どこかから伝聞でそれを聞いた前職の創業者の南場さんから「岩崎が書いた辞退メール読みました。立派なメールで感動しました。ありがとう。」というメッセージをいただいた。まさかそんな風に連絡をいただけると思っていなかった私は、自分のしたことが肯定されたような気がして、すごく嬉しい気持ちになった。

この体験を通して改めて、自分も含めて人間というものは常に自分がしたことについてフィードバックが欲しい生き物であることを再認識した。
ここに個人として働くうえでもサービスづくりをする立場としても、人を動かす鍵があるんじゃないだろうか。

フィードバックをもらうと脳が喜ぶ

岩崎は最近「脳が喜ぶ」って言いすぎじゃないか?と思われるかもしれないくらいこの話ばかりしているのだが、他者の行動を変えるにはこれ以上の方法はないと考えている(あと岩崎は理学部時代に生化学が大好きで神経伝達物質について勉強していたというバックグラウンド的な理由もある)。脳の喜びは立派な「報酬」なのだ。

Twitterも登録してすぐにいいねやフォローがなかったら、二度とログインしないかもしれないし、逆にnoteで誰かに投げ銭をもらったときの脳の喜びは尋常ではない。

プロダクトだけではない。例えばミーティングで自分が話しているときに目を見て「うんうん」と頷いてくれる人と、聞いてるのか聞いてないのかよくわからない人。あなたはどっちの人に今後仕事の相談をするだろうか。これも他者を動かす、大きなフィードバックだ。

今はリモートなのでそういう機会も減ったかもしれないが、slackで何気なくつぶやいたら、気の利いたスタンプがついたとき、あなたの脳はきっと喜んでいるし、また何か投稿しようと思うはずだ。

家庭でもそうだ。髪の毛を切ったら、パートナーに気付いてほしい。掃除をしたら「すごいキレイになったね!ありがとう!」と感謝されたい。ご飯を作ったら「おいしい!」とおかわりしてくれると、また明日も作ろうという気持ちになる。

人間は自分たちが認識している以上に全く合理的ではない。合理的ではない自分や他者を、フィードバックの仕方やタイミング一つで操れるかもしれない。

人を動かすために効果的なフィードバック

私はこれをハックすることで、他者を動かすことができると考えている。

例えば、先の例でいうと、にこにこしながらうんうんと頷いてお話を聞いていると、想像もしなかった本音を打ち解けてくれたりする。
笑顔(これも立派なフィードバック)でお話を聞いてるだけでも、相手は「この人は自分に好感を持ってくれているいい人だ」と認識して、交渉がスムーズに運べたりする。

あなたは今、仕事で他者(上司、同僚、取引先、後輩、ユーザー…)へのフィードバックを意識してコントロールしているだろうか。

ちなみにフィードバックは意識的なものだけではなく無意識にもやってしまっているものだ。反射的に嫌そうな顔をしてしまったりしてしまうのが人間だけれど、それは実は自分自身で自分がやりたい方向に物事を運んでいる可能性がある。
常に自分が発信しているフィードバックをコントロールできるようになると、他者に動いてもらえて、なおかつ気持ちよく働けるようになると思う(かくいう自分も修行の道の途中である)。

ちょっとした自分の発するフィードバックの工夫で、実は周囲の環境を変えることができる。是非、試してみてほしい。

脳汁フィードバックを設計できているかでプロダクトか否か

あなたが最近お気に入りのサービスはあるだろうか。私は恥ずかしながら今更「楽天ROOM」を始めた。ちなみにインフルエンサーではないので、1円も稼げておらず、金銭的見返りはないのに何故か続けてしまっている。

楽天ROOMはオススメの商品をpinterestみたいにpinすると、そこにいいねがついたり、オススメ商品を買ってもらえるとアフィリエイトでお小遣いが稼げる(私は前段の通り一切稼げていないが)。

pinした商品がいいねされたり閲覧されると非常に気持ちよくなっている自分がいる。私はきっと、オススメしたものを他者に評価されるのは嬉しいのだと思う(みんなもそういう経験があるかもしれない)。そんなこんなで金銭的には何も稼げていないのに、定期的に良かったものをpinしている自分がいる。楽天のフィードバックにしてやられた岩崎だ。

プロダクトづくりも、CLとのやり取りも、相手に反復してほしい行動があった場合、実は金銭的報酬や利益がある訴求よりも脳を喜ばせるだけで行動を反復してくれるかもしれない。

自分自身の発するフィードバック、プロダクトを介してユーザーに発信するフィードバック、それぞれが適切かどうか、うまくハック出来ているか、今一度見直してもよいときかもしれない。


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