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「はたらく」はつくれる #WorkCrafting!

こんにちは、ナラティブベースのハルです。テレワーク促進や副業解禁が進む中、「今まで思ってもみなかったような新しい働き方が、自分にもできるかもしれない!」そんな予感を持ち始め、実際に行動に移している方が増えているように思います。ナラティブベースにも働き方を変えたい、メンバーになりたいというお問い合わせがここ半年くらいでぐっと増えました。今回の記事では、そんなワークスタイルを模索する人に、私たちが取り組んでいる「Work Crafting(ワーククラフティング)」という発想・取り組み、その背景をご紹介してみたいと思います!

仕事は起業家や事業開発部だけが作り出すもの?

以前COMEMOに投稿した「『働き方』はどこからきて、どこにむかうのか?」という記事にも書かせてもらったのですが、私は今の社会が抱えている「働きづらさ」は、仕事が先にあって関係性が後にあるという順番の逆転が一つの原因になっているのではないかと考えています。本質的には働くことは、自分でない誰かを助けるための行為です。関係性が先にあり、「○○さんは××が得意ねぇ!私もお願いしてみよう」だとか、「苦手なことは人に頼んで、僕は△△を極めよう!」だとか、もともとそんなふうに相互関係の中で分業しながら生まれていったのが仕事だと思うのです。

仕事が先にあり、そこに自分を当てはめて関係性をつくっていく順番に慣れてしまった私たちは、ついつい「仕事を自分でつくるなんて無理だ。それは起業する人とか、新規事業開発をする人の話だ。」と思いがちですが、その思い込みを取っ払い、仕事は関係性の中で自分で作り出すもの、と捉えてみる。その発想をわたしたちは「Work Crafting(ワーククラフティング)」と呼んでいます。手元でねんどをこねるみたいに、日々「あぁでもない」「こぉでもない」と働き方を作れたら楽しくありませんか?今はまだ実験的な活動ですが、これからのちのち主流になっていくのではないかと考えています。

「呼び名」からみるワークスタイルの変化

働き方の変化は、働く人の「呼び名」にも表れています。
その昔「OL(オフィスレディ)」という言葉がありました。(もしかしてまだある??)これって考えてみるとすごく変ですよね。「オフィスにレディがいる」って…場所と性別しかわからない(笑)。「在宅ワーカー」も同じです。「在宅ワーカーです」といっても働く場所しかわかりません。
「呼び名」は、珍しいもの、ふつうでないことなどを表すために生まれるので、これらの言葉が生まれたときには「オフィスに女性がいるの?珍しいね」だったり、「在宅で仕事できるの?ふつうじゃないね」だったりしたことが分かります。
その後、働き方が変わるにつれ、「フリーランス」「パラレルワーカー」など、今度は場所ではなく契約形態や関わり方を表すような呼び名が登場してきました。
っという流れを考えると、今後も、今はちょっと珍しい、ふつうでない働き方に「呼び名」がついていくでしょう。私は、そのうちきっと、仕事の得方や作り方が「呼び名」になってくるのではないかと予想しています!

いよいよ動き出す時がきた!プレイヤーが勢ぞろい

話が脇道に逸れましたが、そんな時代の流れを受けて、今ワークスタイルも仕事の作り方もどんどん変わっていっています。模索するプレイヤーがあらゆる環境、あらゆる世代に増えているのです。

●サバイバルワーキングマザー
私もそうですが、出産・子育ての過程で働き方の模索を開始せざるを得なかった層です。早くから独自にコミュニティを築き、協業プラットフォームを持ちながら働き方を作ってきましたが、パートナーのテレワークが促進されたことで、今までと違った流れがはじまっています。

会社を使う戦略的ジョブホッパー
かつてはネガティブなラベルがついてしまった転職の繰り返しも、戦略性をもって独自の市場価値をつくることを体現する人が登場しています。また、シニア期を見据えて、定年を待たずに早くから模索を開始する人も増えています。

●コロナ禍生まれたリモートネイティブ
コロナ禍に入社してきた新入社員は、少し前とは全く異なる環境で社会人スタートを切っています。テレワークだけでなく、ジョブ型、DX、副業などの流れも手伝い、今までとは違うキャリア形成を開始していくでしょう。

●均等法第一世代の女性定年予備軍
最近話題となっているのが、均等法で入社した女性の第一世代の定年です。予備軍が今後の働き方を見据えて、早めに模索をはじめ、起業、副業を開始。私の周りにもいらっしゃいますが、男性とはまたちがったしなやかな転身が感じられます。

もちろん動きはこれだけではありませんが、テレワーク促進や副業解禁だけでなく様々な潮流が合流していく、今はその最中にあるのだと思います。

ワーククラフティングの発想を使う

さて、ついつい色々書いてしまいましたが、肝心の「Work Crafting(ワーククラフティング)」とは、何をしているのか?をご紹介します。
日々の業務の中で、「仕事は関係性の中で自分で作り出すもの」といわれても、一人でアクションにしていくにはなかなか難しいものがあります。そこでナラティブベースではチームという関係性の中でこれを実践しています。

前回の記事の中でも触れた通り、ナラティブベースはプロジェクトベースで働いているので、プロジェクト開始時にメンバーをアサインするときや、プロジェクト内でクライアントに対し新たな提案を起案するとき、がチャンスです。そのタイミングで各メンバーの新しい「はたらく」をつくることを意識し、できるだけここまでの実績に頼ることなく、新しいチームビルディングはないか?今の職能を超えた提案はないか?その人を観察することでみえてくる得意そうなこと=得意ごとからヒントを得て組み立てていきます。

ナラティブベースで行なっている「ワーククラフティング」の取り組み
・日頃から対話の中で、相手の得意ごとの発見を促す
・発見した得意ごとを共有し、アサインや提案につかう
・得意ごとを引き出し合う人の組み合わせを考える

普段のチームビルディングの中でおおよそこの3点に取り組み、観察から得意ごとをみつけ仕事を組み立てるようにしています。すべてのプロジェクトでこれがうまく行くわけではありませんが、続けることで実際様々なことが起きていき、自分で仕事をつくるキャリアをたどる人が増えています。

今回は「Work Crafting(ワーククラフティング)」の発想とその使い方についてご紹介しましたが、また別の記事で、実際に起きたこと、ワーククラフティングの具体的な手法・事例についてもご紹介していきたいと思います!

<おまけ>
ちなみにクラフトという言葉を選んだのは、ミンツバーグの経営学「アート」「クラフト」「サイエンス」が個人にも当てはまると思ったからです。自分を経営する時代に、直感(アート)でもなく論理(サイエンス)でもなく、手を動かし技能を駆使すること(クラフト)から生まれることが、ひょっとしたら重要なんじゃないかと。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

#日経COMEMO   #WorkCrafting #働き方 #チームビルディング

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