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夢の世界にブッキングするには、調査と度胸と○○が要る【連載18・オタク視点で見るアニメ】

【前編】では、私が「会場探し」を引き受けることが多い理由は、自分が”ロケーション・マニア”で、ゴールは「現実空間に夢の世界観を作る」ことにあると書きました。

ですが、実際に集まる方が楽しんでくださるためには「居心地の良さ」や「予算」が大切です。
参加者の皆さまが不安だったり、集まらなかったら本末転倒ですからね……。

●基本の予約メソッド

まずは、誰もが通る予約についての基本メソッドから。初心者だった頃の自分への申し送りです。

忘年会でもパーティでもアフタヌーンティーでもホテルでも、国内でのブッキングのメソッドはだいたい同じです。

★リサーチする
まずはネットで調べます。熱中気質なのでどこまでも調べてしまいがちですが、自分が満足するところまで。
検索で最近活用しているのは、Googleのサジェスト(検索候補)。
たとえばアフタヌーンティーを調べる時にも、
「駅名」を打ち込んでから「アフタヌーンティー」と打ち込むのと、その逆では、検索候補に出てくる単語が違います。

★安く予約できる“入口”を探す
良いところが決まったら、その店の名前で検索して、「料金が安くなる入口」を探す。
どこからブッキングしたら一番安いかを探します。

★電話中に別の候補を上げられるように
ネットで予約を完結する時もあれば、お店に電話することもあります。
できればスマホで電話している時にも、PCやタブレット等で公式サイトの「プラン」を開きっぱなしにしておく。
電話口で、「その時間帯は、そのプランは使えないですね」と言われても、
すぐには 引 き 下 が ら な い !
Webページを参照しながら、条件が似た別のプラン、系列店舗などはどうかをたずねてみる。すると、お店の方も、「あっ、そういえば、このプランなら使えますね」と気がついてくれることがあります。お店によっては、プランが多すぎて別の案が思い出せない場合もあるので、「一緒に考えよう!」にもっていきます。

さて、基本の予約方法を書いたところですが、大規模な会では、リサーチでアタリを付けた会場の報告をするとメンバーからNGが出ることもあります。
「会費が高い」
「立食でも椅子が必要」
こうしたアドバイスは本当に助かります! 
ロケーションマニアは「参加者の心理」を忘れがちです(申し訳ない)

夢の風呂敷は、最大限に広げた後で、たたむべし。心の標語にしたいです。

●担当者決めは「苦手分野を避ける」を旨とする

こうした会場決めにも、性分によって向き不向きがあるようです。
私の夫がそうなのですが、『ゲストを満足させられるか心配で、多大な責任が発生してしまう…!』と緊張してしまう方もいます。
一方で、私のように『好きなところに行ける!』とわりと楽観的に考えるタイプもいます。世の中良くできてる!

好きな人がやるほうが楽しめる。そして私の場合、「会計(会費集めと精算)」が本当に苦手なので、会場を探す代わりに、会場での精算は、他の方にお願いしてしまうことが多いです。
いわゆる「○○係は持ち回り」方式はおすすめしません。お互い、「苦手なことをやらない」ように役割分担をするほうが、モチベーションが続き、経験するとともに練度が上がります。

「得意分野をやる」というよりも、「苦手分野を断る代わりに、自分ができそうなものに挙手する」イメージです。

●生涯で印象に残るブッキング

さて、これまでで最も印象に残っているオタク的ブッキングがあります。

ニューヨークに2度目の旅行に行く前に、私は思いついてしまったのです。
「エンパイアステートビルが間近に見られる、あの高層ビルのルーフトップバーで、独立記念日に上がる花火が見たい!」

花火当日のルーフトップバーの席の予約はどうやってするのか? 出せないくらい高額なのか? 海外からでも予約できるのか? 公式サイトに情報が出るものなのか? 予約スタートはいつなのか?
花火はどこから上がって、そのバーからどう見えるのか?
ルーフトップバーと、花火のスポンサー会社の公式サイトを半年間ウォッチし続けて、
ついに情報が出たところで、NY在住の友人二名を誘いました。

ところで、私は英語ができません。読むのは自動翻訳等でなんとかなっても、会話となるとお手上げです。
友人ふたりにNYから英語でお店に電話をしていただくも、時期尚早のため、電話を受けたお店の店員さんによって回答がバラバラ……!
錯綜する情報。高速で流れるDMと行き違い。そしてふたりとも超お忙しい上に、花火の前には一時帰国等があり……。

予約が決まらないまま、動けるのは私だけになり、英語での国際電話が不安でできず…詰んだ……!

その時、以前調査したことを思い出したのです。細かなことから手配をしてくれるNY在住の個人ガイドさんがいらしたことを。
その方にメールでお願いして、お店に電話をしてもらい、「お店の予約用FAX用紙」のPDFがメールで届いたときの喜びときたら……!

さまざまな困難を乗り越えて(乗り越えたのはガイドさんだけど)、
エンパイアステートビルをバックに、マグナムシャンパンボトルで友人たちと乾杯して、独立記念日の花火がぱーんと上がった時に、
ブッキングをあきらめないでよかった! と幸せをかみしめるとともに、

己がロケーション・マニアであることに気がついたのでした。

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アニメジャーナリスト/アニメライター アニメ誌から新聞一般誌を経て日経・アスキー等web媒体でも執筆。アニメとビジネス・マーケティングなど異ジャンルを繋ぐ事に関心あり。『日経COMEMO』連載はnoteで月2回更新。 Twitterアカウントは @watanabe_yumiko
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