省力化の先を考えてみよう。それが、デジタルトランスフォーメーションだ。
デジタルトランスフォーメーションを考える週末
この週末、私は出身が北海道といこともあり、HOPE2019という北海道の印刷のカンファレンスに参加してきました。理由は、印刷業界の方に、デジタルトランスフォーメーションの説明をするためです。デジタルトランスフォーメーションの波はすべての産業に及んでおり、印刷も例外ではないのです。
実は、印刷でもデジタル化は広く浸透し、デジタル印刷機がとてもホットな話題になっています。今までの印刷とは大量高速に、同じものを印刷するものでした。しかし、デジタル印刷機では、大量高速に、異なるものを印刷できるようになったのです。印刷機のデジタル化は、実は印刷業界取っては大きな変化です。
この技術は、まさに「紙」をデジタル・メディアに変えたといっても過言ではありません。一方、この印刷のデジタル化の問題もあります。この異なるものを印刷できるというメリットを、印刷業界がまだ生かせていないのです。つまり、デジタル化された印刷機の活用のイメージはシャープになっておらず、印刷におけるデジタルトランスフォーメーションは何なのか、探している最中なのです。デジタル化での省力化
値札のデジタル化
このようなことは多くの産業で見られます。下記の記事にある、流通における電子値札の取り組みも、値札のデジタル化の良い事例です。
この記事にもあるように、値札をデジタル化することで、値札の変更が省力化できます。今までは、紙のカードを入れ替えたりする、物理的な業務を人が行う必要がありました。しかし、そのことをコンピューターで一括処理を行うことで、確かに省力化できるのです。
値札にデジタルトランスフォーメーションはあるのか?
では、この値札にデジタルトランスフォーメーションはあるのでしょうか。私は、「ある」と思います。
例えば、値札を柔軟に変えられるということは、今までよりも「タイム・セール」が柔軟に行えるでしょう。さらに、この値札を、本部までつなげば、チェーン店の全てのお店で同じ値段を、提供することも可能です。いや、在庫連動の値札にもなるかもしれません。
このように、デジタル化された値札を、さらにどう活用するのか。これこそが、デジタルトランスフォーメーションなのです。
デジタル化の先、それこそがデジタルトランスフォーメーションであり、全く未知の世界への入り口が開くのです。