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リモートワークを導入する際に検討すべきこと

最近、コロナショックの影響で、リモートワーク、導入している会社増えてます。


かくいう、めがねシャチョウの本業である眼鏡、サングラス販売のOh My Glasses TOKYOでも、部分的にリモートワークを導入してます。

うちの会社の例でいうと、緊急事態宣言の時には、完全なフルリモートワークだったのですが、徐々に出社日を増やしており、現在は週に2日のリモートワークになっています。

皆さん、リモートワークやってて気づいたかもしれませんが、意外と大部分の仕事がリモートでもできちゃったりしませんか?実はそれ、落とし穴だったりします。

経営者としても、リモートワークすることによって、移動の時間がなくなったり、はたまたオフィスを一部解約して、コスト削減できたり、色々なメリットはあると思います。

従業員側としても、時間の融通きくし、楽、と思う人いるかもしれないし、最近では、就活生でもリモートワークできるかどうか、意識する人増えていますが、それ、大きな間違いです。

最近、聞いた話ですと、リモートワークしたいけど、結局、効率は下がっている、という人のほうが多い、ということです。
リモートワークでいいじゃん、と表面的に思っていても危うい側面がある、ということです。

(1) リモートワークに潜む危険性

リモートワークになると、ZoomやGoogle Meetのようなオンラインツールを使って会議をしていくわけですけど、どうしても、目的意識が強くなります。

何かを決定するための、オンライン会議、といった具合に、目的がある会議に集中しがちで、オフィスであったような最近、元気?というような雑談、というのはオンラインでは起こりづらいです。

目的意識が社員も強くなるため、既に決まっているアクションプランは、さくさく、スピード感良く進んでいきます。

ですので、足元3か月から6か月くらいまでは、今までよりむしろアクションプランが進むスピードがあがるため、リモートワーク最高、リモートワークいいじゃん、と経営者もなりがちなのですが、雑談しながら、生まれてくる中長期のアクションプランや創造的なアイデア、などが時間が経過するにしたがって、枯渇していくことになります。

リモートワークを導入するにしても、意識的に雑談などを取り入れたほうがいいでしょう。

ちなみに、雑談と言いましたけど、組織内でのコミュニケーションって、議論、対話、会話の3つに分けられます。

議論というのは、目標、行動、役割分担など含めて、具体的に何をするのかを話し合うことを言います。

対話というのは、そもそも論の話し合いですね。対話のプロセスを通じて、みんなで一緒に本質を発見します。

会話というのは、お互いの思いや気持ちを通わせることによって、一緒に活動できる関係性を築くことを言います。

冒頭にお話しした目的意識が強くなる、というのは、ここでいう、議論の比重が多くなってくる、ということです。

一般的には、良い組織には、対話の時間が多いと言われますが、リモートワークになると、この議論、対話、会話、のバランスが崩れてしまう、ということです。

話を戻すと、雑談もそうですが、リモートは、一体感とかチームワークが損なわれるということかもしれません。

一体感とかチームワークを強み、としている職場でリモートワークを導入している経営者、たまにいますけど、あれ、かなり危険だと思います。

リモートワークは、あなたの会社の強みであるチームワークを日々蝕んでいます。

さらに、評価がどうしても、成果主義、結果主義にならざるを得ないでしょうね。

リモートワークだと細かく、業務などを管理できない分、結果で判断するようになるのですが、全ての業務が、成果、結果にすぐにつながるわけではないし、成果、結果で見えないけど、数値ではかれないけど、大事な仕事、があれば見えづらくなるでしょう。

見えづらいけど、会社の雰囲気を良くしているとか、人の間と間に落ちている仕事を善意で拾っているような、ある意味、縁の下の力持ちのような人を評価しづらくなり、実は組織にとって大切な人を知らず知らずのうちに軽視してしまう可能性があり、結果としてそういう人の離脱、さらには会社の文化を壊してしまう可能性もあります。

成果主義といっても、完璧に成果をはかることなんてできないんですよね。事実、私の知り合いで、リモートワーク中は、毎日数時間昼寝したり、無茶苦茶ゆるゆるとした生活を送っている人がいました。

上司もコロナでバタバタしていますし、そこまで逐一正確に、適正な結果というか作業のボリュームを計測できないので、たまに怠けてしまう人も出てきます。

若いうちに、リモートワークばかりやっていると、日本社会独特のコミュニケーションとか、そういうのも学ぶことができず後々苦労するかもしれませんね。

(2) リモートワークを部分的に生かすコツ

とはいっても、リモートワークにはリモートワークの良さはあると思うんです。
あると思っているからこそ、本業のOh My Glasses TOKYOでも週1,2回、部分的にリモートワークを導入しています。簡単なコツお伝えしたいと思います。

一つ目は、 先ほどお話ししたようなオンラインで済むような目的意識の強い、いわゆる議論ですね、こういう会議はなるべくオンラインで済ませようということです。

特に、人数が多いと、3密でコロナも気になりますし、オンラインですませてしまえばいいと思っています。

また、目的意識の強い社外の方との打ち合わせもZoomなどを多用していくことで移動時間なく効率的に進めていくことができます。ベンチャー企業だと前から、オンラインで、というところ多かったかもしれませんが、今回のコロナショックで、大企業がZoomなどのオンライン会議システムを活用しているのが大きいですよね。

2つ目がうまくリフレッシュに生かしていこうということで、Oh My Glasses TOKYOの場合でも月水金を出社指定日にすることで、間でうまくリフレッシュする日を作っています。

3つ目が大勢が集まる必要のあった会議や研修はオンライン化すると便利ということで、Oh My Glasses TOKYOの場合、オンライン化することで、遠隔の関西などの店舗の人も会議などに参加しやすくなった、ということですね。全体会とかは、もうオンラインでやってますし、研修もオンラインです。


コロナだ、リモートだ、オフィス解約だ、と白黒つけて、流れに身を任せる経営者の人いますけど、足元短期的には、それでうまくいっているように見えて、そんなに組織運営は簡単じゃないぞ、っていうことですね。

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