生徒や保護者の声だけで継続してよいのか?

 運動会で事故が起きると保護者を交えて話し合いが行われる。そこで出てくるのは「子どもたちはやりたがっている」という保護者の声だ。怪我を負った生徒自身も、「続けてほしい」と意思表示をするケースが多い。当の生徒が周囲の圧力から本音を隠しているとは考えにくい。おそらく本心からそう思っているのだろう。

 生徒も保護者も継続を願っている。だから続ける、というのは正しいようで、実は危険な要素をはらんでいる。多くの重大事故は、発生するまでほとんど問題視されていなかったというのが普通だ。たとえ全員が継続を望んでいても、客観的に考えて危険だと判断したら中止するのが責任者のとるべき行動だろう。

 ※なお、ここに述べたのは他地域の一般論であり、神戸市のケースには必ずしも当てはまらないことを断っておく。

https://www.asahi.com/articles/ASM9L7K7VM9LPIHB02Y.html?iref=comtop_list_nat_n02

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「個人」の視点から組織、社会などについて感じたことを記しています。

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ohtahajime

同志社大学教授。専門は組織論。個人を重視する組織・社会づくりが研究テーマ。 新刊『「承認欲求」の呪縛』(新潮新書、2019/2)のほか、『「ネコ型」人間の時代』(平凡社新書)、『なぜ日本企業は勝てなくなったのか』(新潮選書)、『個人尊重の組織論』(中公新書)など著書は30冊余。

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