eスポーツ、来年くるって? COMEMO BUSINESS NIGHT OUT
© yamadayutaka
「eスポーツ」って最近、何だかよく耳にしますね。でも、実際は何をやってるのか、何が楽しいのか、よくわからない。そんな方も多いのではないでしょうか。そんなeスポーツをテーマとするCOMEMOのイベントが15日、東京・渋谷で開かれました。その名も「eスポーツビジネス その魅力と可能性」です。
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はじめに登壇したのは、サイバーエージェント系の広告会社、CyberZ(東京・渋谷)榊原龍介さん。
榊原さんによると、eスポーツとは、ゲームを競技のように捉え、従来のスポーツのようにプレーおよび観戦する際の名称。MOBA、格闘ゲームなどのジャンルがあります。
ビジネスとしてみると、世界の市場は右肩上がり。独マクドナルドがサッカーをやめて、eスポーツに注力すると発表して話題になったそうです。世界最大規模の場合だと来場者は4万人、賞金総額は27億円と、「常に夢のある」市場です。ただ日本では刑法、賭博法、景表法、風営法といったeスポーツにまつわる法規制が足かせになっているほか、世界とのゲーム文化の違い、大規模な会場の枯渇などが課題になっている、とのことでした。
榊原さんは、CyberZで「RAGE」を運営中。RAGEは、eスポーツをメジャーにすべく、3カ月に1度の「オフラインイベント」や、シャドウバースやストリートファイターなどの「リーグ」の運営により、ファンを拡大しています。ゲーム配信に特化したプラットフォーム「OPENREC」も運営しているとのこと。その榊原さんは「eスポーツの波は確実にきている」と力説します。
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続いてパネルディスカッション。eスポーツは、本当に「きている」のでしょうか?
◆茨城県の国体・障害者スポーツ大会局長、石田奈緒子さん
「年齢や性別を超えて皆が楽しめるものをやってみようか、ということで国体のPRでeスポーツ、という話が出た。それからすごいスピードで準備を進めている。国体の文化プログラム事業として『全国都道府県対抗eスポーツ選手権』を来年10月に開催する。茨城プレ大会では、eスポーツは初めて、という人も多かったが『スポーツと何が違うだろう』といっていた」
なんと国体でeスポーツ、画期的ですね!
◆ODYSSEY代表、元朝日放送アナウンサーの平岩康佑さん
「いまのeスポーツを取り巻く状況は、バブルではなく、土台だ。今、私はすでに大きな手応えを感じているが、来年はさらに大きくなるはずだ。初めて日本で賞金1億円の大会が開かれる。もともとゲームが好きだが、自分には実況のスキルがある。eスポーツで唯一のアナウンサーになれる、自分で先陣を切っていける、と思い民放のアナを辞めた」
背水の陣、ということでしょうか。
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(青い部分は「スポーツの一ジャンルとして定着する」)
次は、15日の日経産業新聞に掲載されたcomemoのアンケートが話題に。eスポーツは日本に定着するか?との問いかけに対して「定着するがリアルスポーツとは一線を画す」との回答が多数派を占めました。
・今はゲーム=遊び、という偏見があるが、徐々に価値観は変わってゆくだろう。RAGEではゲームを真剣にやっている、というところを見せていかなかれば。遊んでいるのでは絶対に勝てない世界(榊原さん)
・むしろ遊びでいい。親の世代は真剣にゲームをやっていない。日本では「ゲームは悪い」という見方が多いが、この悪いイメージを、技術論だけでなく、選手のバックグラウンドをきちんと紹介する実況で崩していきたい(平岩さん)
・行政のやることには反発があるが、興味を持ってもらえるのはうれしいこと。新しいモノはかならず反発されるが、時代を反映しているともいえる。批判を受け止めながら、いい部分を伸ばしていきたい(石田さん)
終盤、「サッカーはJリーグが始まる前は今ほど人気なかった。サッカーの盛り上げ方は参考になる」との平岩さんの発言に、なるほど、と思いました。アクセルとブレーキを重ねつつ、徐々に盛り上がっていくのでしょう。きょうのセミナーでは、来年、特に大きく盛り上がるのだということがわかりました。
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Vチューバ-、富士葵さんもeスポーツプレーヤーとしてイベントなどに参加しています!
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO37763610U8A111C1X13000/