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解像度・視点が異なる複数の方法で「目標づくり」をすることのススメ

2023年もあっという間に1ヶ月が過ぎようとしています。毎年思うのですが、2月の後半を過ぎると瞬きするくらいの感覚で年末になってしまうので最初の2ヶ月間はとても貴重なわけです。

もう少しするとジェットコースターが下りに差し掛かりあとは一気に突き進んでいくことになるので、まだカタカタとレールを上っている今のうちに今年したいこと、今年の目標を考えることは大切だと思います。既に目標決めをしている人も多くいるとは思いますが、今回は「目標の立てかた」に関してまとめてみたいと思います。

なぜ目標づくりが大切なのでしょうか?

そもそもなぜ人は目標づくりをするのでしょうか。目標づくりには、個人的な目標と、仕事における目標があると思います。
私の場合、個人的な目標は、生きがい、やりがいを感じるために進む方向を確認する、迷子にならないようにするために定期的に目標づくりをしています。
そして、仕事に関しての目標づくりは事業計画に沿って、所属している企業がその1年において達成しようとしているゴールに対して各事業部、そして個人がしていくことの方向性を揃え、自分自身のアクションの意味をしっかりと把握するという意味で大切なアクションとなります。

どのように目標づくりをする?

では具体的にどのように目標づくりをすれば良いのでしょうか?目標づくりには様々な方法があると思いますが、私が実施している解像度や視点が異なる「目標づくり」について3つの方法を紹介したいと思います。

1. 他の人が自分の目標を決める「タニモク」

タニモクは人材サービスのパーソルキャリアさんが生み出したとてもユニーク且つ効果的な目標設定のプログラムです。

こちらの記事に書かれている下記がタニモクの全体の構成です。

「タニモク」と題したプログラムは4人1組でチームを作り、計3時間程度をかける。まず1人目の参加者が自分の仕事やプライベート、趣味、悩みなど現在の状況を1枚の絵にまとめて説明する。質疑応答を経て、他の参加者が説明者の目線に立って仕事や今後のキャリアなどについての目標を提案する。その後は提案内容と自分の考えを基に新たな目標を決める。
「副業を週4日やってみては?」「いっそ起業してしまうのはどうか」といった無責任ともとれるとっぴな提案が出てくるのが特徴だという。プロダクト&マーケティング統括部の三石原士氏は「自分だけで考えると余計な制約条件を増やしがち。自分では想像しない切り口を知ることが大きなポイントになる」と説明する。

日本経済新聞 2018年9月25日

このタニモクはイベントでその場で出会った人たちと実施する方法もあるのですが、私の場合は数年前からCOMEMOのキーオピニオンリーダーでもある河原あずささん、若宮和男さんと3人で実施しています。お互いに信頼が出来、仕事においては利害関係がない3人だからこそ腹を割って話すことが出来ます。そして、定期的に集まることによりお互いの状況を把握でき、変化にも気づけるので、的確なフィードバックをしあえるのも固定メンバーで開催することのメリットだと考えています。

自分自身のことを客観的に見てくれる仲間とのタニモクを通じて、自分ではブレーキをかけてしまっている部分にも踏み込んだ目標設定が出来るので、常に新鮮且つストレッチしたゴールを持つことが可能になります。

2. サウナで自己対話を通じて内省

私がサウナに行き始めたのは割と最近のことではありますが、環境の良いサウナで過ごすことはとても大切な意味を持つようになっています。もちろん体や精神に良い影響を及ぼすというのもありますが、何よりサウナはデジタルデトックスという観点でも良いと考えています。とかく日常においては常にスマートフォンやデジタルデバイスが側にあり、防水機能の性能が向上した今ではお風呂の中でもデジタルデバイスを活用することが可能になりました。
ふと気づくと常にデジタルデバイスを触ってしまう現代において、サウナはデジタルデバイスが持ち込めない最後のオアシス的な場所だと思うわけです。様々な外からの情報を遮断できる環境だからこそ考えごとをするのに適しているのです。

ちょうど先日、人の心と身体をサウナで解き放ち、その人の明日からの「半歩」を創り出すプロジェクトtotot (トトット)が主催した、様々な領域ではたらく人たちが初めて集いサウナに入り、問いと向き合い対話するプログラム「taiwa no sauna」の第一回目に参加する機会がありました。

このtaiwa no saunaはサウナを貸し切って実施されるので、サウナ内での人との対話が可能となっていました。
tototを通じて初めて出会った人たちとは、自分の所属企業や肩書きを話すことなく過ごします。そしてサウナ空間でリラックスし、心が解放した状態で対話をし、「自分にとって働くとは?」などの問いについて考えました。さらに対話をせずに静かにサウナで過ごす内省の時間もあり、その時に2023年をどのような年にするかをじっくり考えました。心と体がとてもリラックスした状態だからこそ、力まずに自然体の目標が頭にふっと降りてきたのです。

通常のサウナでは人と対話をすることは難しいかも知れませんが、このように心と体が解放され、心理的安全性が高い環境(サウナでなくてももちろん大丈夫です)でいくつかの問いかけを自分自身にしてみることで、自然体で目標を考えられると思います。

3. 100の目標をリストアップ

他の目標設定の方法として小さい目標も含めて、今年やりたいことを100個書き出すというやり方もあります。
100個考えるので、例えば「◯◯に行きたい」「◯◯を食べたい」などの目標も含まれていきます。自分が実現したいことを具体的に数多く書き出していくことで、自分がしたいことの解像度を高めていくのです。

そして、定期的にそのリストを見返してみてどれくらい自分が実現しているかを振り返ることで、進捗度の確認もしつつ、達成感も得られます。

「目標を3つ考えよう!」という場合には、とかく抽象的な目標になったり、考えるのが難しかったりしますが、具体的にやりたいことを100個リストアップしようという場合には、考えるハードルも下がり、解像度も高くなるので、どうやって目標考えようかなと悩んでいる場合など、まず考え始めてみるという意味でもオススメなやり方です。

まとめ

目標を立てることで、自分がどこに向かっているのかという方向性を明確にしますし、それに対しアクションを取り、進捗を確認することで生きがいややりがいを感じることにもつながります。そして、選択肢がとても多い時代だからこそ自分の進む方向を把握することは迷子にならずに時間を有効に活用できることにもつながります。

ただ、ガチガチに細かく目標を立ててしまうと、息苦しくなりますし、融通や修正が効きづらくなるので、大まかに目標を持つことが大事だと思いますし、目標を立てて終わりではなく、定期的に進捗を見返していくことも大切です。

私の場合、サウナでの内省で俯瞰した形での大枠の目標、方向性を考えます。そして100のリストでより具体的で解像度の高い目標を、そしてタニモクで自分の枠を超えた目標を立てています。こうして解像度、視点の異なる3つの方法を通じて進んでいく方向性を立体的に捉えているのです。

目標をどのように立てるかいくつかの方法を紹介させていただきましたが、それも人によってやりやすさが異なると思いますので、色々と試しながらご自身に合った方法を見つけていただければと思います。そして、目標の解像度や視点を意識しながら、複数の方法で目標づくりをすることで、多角的、立体的に方向性を考えてみることもオススメです。

皆さまの中で「私はこんな感じで目標を立てていて、良いですよ!」という方法がありましたら是非シェアしてください!
今年の年末に振り返った時に2023年が皆さまにとって良い1年となっていればと思います。

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