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ZOZOSUIT、獺祭…のビジネスモデルをチャーリーさんと図解してみた

© yamadayutaka

「日本経済新聞社×note」の提携企画の一貫として18日、東京・大手町で『ビジネスモデル図解ワークショップ』が開催されました。「ビジネスモデル図解」のフレームワークを開発したのは、「ビジネス×図解の追求」をコンセプトに、大企業やNPO法人向けにコンサルティングを行う近藤哲朗氏、通称チャーリーさん。サイゼリヤからAmazon GO、ZOZOSUITなど、100のすごいビジネスの仕組みを整理した新刊「ビジネスモデル2.0図鑑」も話題を呼んでいます。

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今回のワークショップはチャーリーさん主宰のコミュニティ「ビジネス図解研究所」初となる、一般参加型のワークショップとなりました。実践を通じて参加した方に、ビジネス図解を自分のものにしてもらうのが狙いです。

まずはチャーリーさんから、ビジネスモデル図解についての解説です。ビジネスモデルは3×3で構成されます。上から利用者=お客さん、事業=どんなビジネスなのか、事業者=だれが運営しているのか。これを、矢印(モノ・カネ・情報の流れ)、補足(ふきだしの補足)で図解していきます。

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ビジネスモデル図解は、3×3という厳しいフォーマットの制約のもとで図にしていくことで、必然的に情報を削ぎ落とさなければならない設計になっています。情報を削ぎ落とすためには、なにが重要で、なにが重要ではないのか、情報をよく理解しなければいけません。そして、図解することを通して、ビジネスの仕組みを構造化してシンプルに可視化していきます。

さて、ワークショップの時間です。6人が1チームになり、わいわいがやがや、作業をはじめます。はじめは皆さん、勝手がわからず苦戦している感じでしたが、各チームに1人ずつ張り付いた「ビジネス図解研究所」のスタッフが手取り足取り、図解の進め方を指導します。

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さあ、発表です。各グループの図解の対象となったのは、Google Home、コワーキングビジネスのスタートアップ「Spacious(スペーシャス)」、新世代タクシー広告「Tokyo Prime」、鎌倉投信、POSレジアプリ「Airレジ」、日本酒の「獺祭」、ZOZOSUIT、中国のECアプリ「拼多多」(ピンドードー)、アフリカの無電化地域に電力を届ける「WASSHA」……なかなか刺激的なラインナップですね。チームの代表者が持ち時間わずか3分で発表します。

これに対して、チャーリーさんから丁寧なレビューが返されます。「最初に逆説的な説明があるそのビジネスモデルが理解しやすい」「全体の流れがよく説明できていた」などのお褒めの言葉をいただきました。一方、「相手にわかりやすく伝えるためにはもっと工夫が必要」「矢印には文言を入れないと、何の流れなのかわからない」といった厳しい指摘も聞かれました。9グループが発表を終え無事終了です。

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「今日のワークショップの経験を生かして、自分の仕事をビジネスモデル図解してほしい」とチャーリーさん。参加した方全員が、チャーリーさんの言葉を聞き逃すまいと他のチームの講評まで真剣に聞いている姿が印象に残りました。

ワークショップは、今後シリーズ化していく予定です。今回はチケットが即売しまったこともあり、ぜひ参加したいという方のためにも、改めて機会を設けます。詳細が決まり次第、お知らせいたします。

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