SlackやTeamsでは味わえない「そこにいる」気配を感じられる仮想オフィスとは
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SlackやTeamsでは味わえない「そこにいる」気配を感じられる仮想オフィスとは

今回の日経COMEMOのお題は #テレワークに効くコミュニケーション
前回の #テレワークで上げる生産性 に引き続き、テレワークネタ。

前回は、「出社」という代償を払ってまで得たいものは何か?というタイトルで「出社」がそもそも相対的にコスト化しているこのご時世において、「テレワークだと生産性が下がるので当社は原則出社です」とか甘えたことを言ってる場合じゃない(口が悪い)という趣旨の記事を書いた。

今回のお題は #テレワークに効くコミュニケーション ということで、より具体的な方法論にフォーカスした記事をお届けする。

今日、日経新聞の特集「2030 Game Change」で公開された記事は、なかなか次世代感がある。「VRオフィスに7万人」「仮想空間が仕事場」だなんて、ほんの数年前、コロナ禍によるデジタルシフトが起こる前にこの記事を読んでいたら、SFか何かと勘違いしていたかもしれない。

米不動産仲介会社「eXpリアルティ」で働くシンシア・マッケナンさん(57)の一日はニューヨークの自宅の居間からオフィスへの「出社」で始まる。販促会議の後はセミナーに出席。同僚との雑談を終え「帰宅」のために仮想現実(VR)ソフトを閉じた。コーヒーを飲みほし家庭農園での野菜づくりに。きょう初めての本当の外出だ。

出典:日本経済新聞

筆者は2020年10月にOculus Quest2を購入して、以来しばらくは毎日のようにVR空間に入り浸っていた。特にVR Chatをはじめとするメタバース空間のリアリティは凄まじいものがあり、VR友達ができたりしたくらいだ。なので、「VRオフィスに出社して同僚と一緒にはたらく」というのも非常にイメージが湧く。

とはいえ、現実的にはまだまだVRデバイスの普及率は低い。LINEリサーチの調査によると、VRデバイスについては「知っているが、使ったことはない」「知らない」が8割以上を占めており、現在も日常的に利用している人はわずか5%にしかすぎない。

出典:https://research-platform.line.me/archives/38203466.html

「VR出社」ができる環境をもとめる優秀なエンジニアなどを採用することを目的に職場をVR空間に移すeXpリアルティのような企業が今後日本でも出てくる可能性は十分にある。が、それがスタンダードになるまでにはまだしばらく時間がかかるだろう。

そんな中、現実性を帯びた「仮想オフィス」として注目されているのが、VRではなくPCの画面など2Dのバーチャル空間でオフィスを構えられるサービスだ。日本国内ではoViceが最も有名だろう。厚切りジェイソン氏が出演するTVCMを観たことがある人もいるかもしれない。

仮想空間に職場を構える企業もでてきた。人材サービスのエン・ジャパンはコロナ禍でオフィスの4割を削減した。現在は従業員の7割に当たる1200人がバーチャルオフィスで働く。

出典:日本経済新聞

日経新聞の記事の中には触れられていないが、エン・ジャパンが導入したサービスもoViceである。

oViceのほかにもRISAや、Gatherなど、国内外を含めると数え切れないほどの仮想オフィスサービスがある。

oViceのプレゼン資料によれば、発行している仮想オフィスのスペース数は右肩上がりで伸びているそうだ。

出典:https://logmi.jp/business/articles/325423

「あと数年後ぐらいに、メタバースを取り入れていない企業はもう時代遅れだと考えるような時代が来る」というジョン・セーヒョン氏(oVice株式会社CEO)の言葉は、あながち荒唐無稽ではないように感じる。ほんの数年前までは「リモートワークを取り入れていない企業はもう時代遅れだ」なんて発言は受け入れ難かっただろうが、今や現実のものになっている。
(前回の記事で書いたことの繰り返しになるが、「テレワークでは生産性が下がるから」という理由で、未だにデスクワーカーに出社を義務付けている会社は時代遅れで、採用市場において相当な競争劣位にあることを自覚したほうが良い)

VR空間と同様、こうした2Dのメタバースオフィスに関しても「実際に体験してみないことにはその価値の本質を理解することができない」という、まさに百聞は一見にしかず的な側面がある。筆者も複数のコミュニティで実際に体験したことがあるのだが、想像していた以上に臨場感がある。

SlackやZoomでの断続的なコミュニケーションではなく、仮想空間とはいえ、常時接続された状態(オンライン)で画面上にある席に、「わたし」と「同僚」が座っているのだ。近づいて「ちょっといいですか?」と話しかけることもできるし、すれ違いざまに雑談を交わすこともできる。もちろん、リアルなオフィスですれ違ったときの臨場感とは比べようもないが、たしかに「そこにいる」感があるのだ。

1年以上前、Goodpatch Anywhere主催の「遠隔密着共創組織の作り方」というイベントで登壇させていただいた際に、一緒に登壇されていた小笠原治さんが紹介くださった「準静電界」というキーワードが今も印象に残っている。

まだ解明されていないですけど「準静電界」というのが、いわゆる「気配」のひとつかもって仮説もあるんですよね。ググってもそんなに出てこない内容なのですけど、あるサメの持っている器官にそれが発見されていて、海底で40cmぐらい下に潜っているヒラメとかをそれで捉えたりしているんですね。
(中略)
リアルだと準静電界みたいなのが強すぎる一方で、完全リモートでバラバラにやっていると密着的なチームを作るのが難しくなるんですね。そういった意味でいうとツール選定の重要ポイントって、気配みたいなのをカーソルでリアルタイムで見て程よい距離感を演出できるかどうかというところになりそうですね。

出典:https://note.com/gp_anywhere/n/n0ba4f67cfcb9

このイベントの当時では、MiroやStrapのようなオンラインホワイトボードツールを題材に、ああいうツールってカーソルがリアルタイムに動いて人の準静電界(気配)のようなものが程よく感じられるから良いよね、という会話をしていたが、それをさらに発展させたものがoViceに代表されるメタバースオフィスツールなのであろう。

2022年1月時点の弊社Mentallyでは、まだこうしたツールは導入していない。
現時点ではまだフルタイムの社員がおらず、代表である筆者を除き、100%業務委託(複業またはフリーランス)のメンバーで構成されているため、働く時間がバラバラ(非同期)のため、メタバースオフィスを開設したものの「あれ、またぼっち出社だ。バーチャルなのに。」みたいになることが目に見えているため、現時点では時期尚早だと考えているからだ。

ただ、2月から4月にかけて、喜ばしいことに立て続けにフルタイム社員が入社してくれる予定であり、当面固定のオフィスを構える予定もない(利用できるコワーキングスペースはあるものの)ため、そう遠くない未来に弊社でもメタバースオフィスを試験的に導入することを考えている。そんな背景もあって、先日こんなツイートをしたばかりだ。

「VRオフィスに7万人」という未来はまだだいぶ先かもしれないが、「仮想空間が仕事場」という企業が増え、「メタバースを取り入れていない企業はもう時代遅れ」になる未来は、意外にすぐ、あと1〜2年くらいでやってくるのかもしれない。

本格導入するかしないかは各社の自由ではあるが、一度も体験したことがないにもかかわらず「弊社には合わない」と食わず嫌いするのはいただけない。各社、無料のデモやトライアル、オフィスツアーなどをやっていたりするので、まずは一度、数名でも良いのでトライしてみることをオススメする。

▼参考記事

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西村創一朗 | メンタルヘルス/ウェルビーイング支援のMentally Inc.
Mentally CEO/『複業の教科書』の著者📚/ #インアウトラボ 主宰/19歳でパパになり現在33歳3児(中1・小4・年長)の父/ #Anker #ファクトリエ #7つの習慣 #LUUP の公式アンバサダー