米国史上初の女性副大統領誕生!ではファーストレディに相当するのはなんだろう?
こんにちは、電脳コラムニストの村上です。
世界中が固唾を呑んで見守っていた、米大統領選。ついに、本日11月8日午前11時ごろ(日本時間)、バイデン氏の勝利宣言により確定しました。
NY在住の友人がInstagramのストーリーに熱狂の様子をアップしていましたが、ほぼ全員がバイデン勝利よりもカマラ・ハリス副大統領誕生を祝福しているようでした。
それもそのはず。男女平等が進んでいると言われている米国でさえも、政治の世界ではまだまだ男性優位の現状でありました。今回、ついに史上初めての女性副大統領が誕生したのです。それだけではなく、インド移民の子供であり、アフリカ系黒人の血をひいていることから、時には「マイノリティの代弁者」とも言われてきました。
バイデン氏もオバマ政権時代からLGBTQIの権利擁護で指導的な立場をとっています。「就任後100日以内でのLGBTQIを差別から保護する平等法の成立を目指す」ことが、公約にも含まれています。今回は初のトランスジェンダー上院議員も誕生しました。
悲しいことですが、トランプ時代の4年間ではマイノリティへの差別と分断が進んでしまいました。バイデン&ハリスの力強いタッグにより、自由と平等の国・アメリカらしい姿を見せてもらえたらいいなと思います。
さて、女性初の副大統領誕生の影では、もう1つの「初」が話題になっています。従来では男性大統領夫人は「ファースト・レディ」と呼ばれ、慈善事業や資金集めなどを通じて夫をサポートする役目を担っていました。外交の場でも各国のファースト・レディと親睦を深めるなど、事実上政治家のような役割も期待されます。
ハリス氏にはダグ・エムホフ氏という男性のパートナーがおり、今回の選挙戦では勤務する弁護士事務所を休職して妻の応援に奔走していました。
選挙キャンペーンの一貫としてTwitterなどのSNSも駆使しており、氏のTwitterのフォロワーは53.8万人にものぼります。
ここで人々は気づきました。「ダグのことをなんて呼べばいいんだ!?」と。
人々:
私たちはダグのことをなんて呼べばよい?
2番めの男?
2番めの夫?
2番めの配偶者?
(筆者による意訳)
結論としては、各メディアは彼のことを「Second Gentleman」と呼ぶことにしたようです。
バイデン氏のパートナーも教師を続けるようですし、国のトップに立つ人々が、それぞれの家庭内での役割についても多様性が生まれることは非常によいことだと思います。
最近日本では「家庭内での役割に関する男女不平等が課題である」という調査結果が話題になりました。
日々の暮らしの中で最も不当に扱われていると感じるのは? キャリアを阻む壁は?男女格差解消の鍵は?
日本の女性たちにとって、これら全ての答えが「家事分担」であることが、リンクトイン(LinkedIn)ジャパンの最新の調査で分かった。「男女平等は成立しない」と諦めながら、「もし自分が男性だったら、今より高いキャリアを築けたはず」と考える女性たちのリアルに迫る。
副大統領になった妻を男性が支える。大臣の育休取得くらいで大騒ぎになっている今の日本では考えられないことですね。
皆がそれぞれの役割で幸せに暮らせる世の中をつくっていきたいものです。そういう意味では日本は伸びしろしかありませんので、私も個人としてできることをやっていきたいと思います。
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タイトル画像提供:chepilev / PIXTA(ピクスタ)
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