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独立5年目、自分の働き方をめぐる冒険。そしてウェルビーイングへ。

こんばんは!日経COMEMO KOLの西村です。

あっという間に2月が終わりますね…!月曜日から3月がはじまるというのは「さすがに嘘なのでは?」と思ってしまいますが、家中のカレンダーを確認したら間違いなく月曜日は3月1日でした。無念。

5年間限定の「働き方を考えるカンファレンス」

この2月は僕にとっても大きな意味を持つカンファレンスがありました。

それが今回の日経COMEMOのお題「教えてください!#この5年で変化した働き方」のテーマオーナーでもある一般社団法人at will workが主催している「働き方を考えるカンファレンス2021」でした。

4年ぶり2回目の登壇だったのですが、今回はモデレーターとして登壇させていただくことに。

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『BRAIN DRIVEN』などの著書で知られる脳神経発明家の青砥瑞人さん、名著『フルライフ』で有名な予防医学者の石川善樹さん、そして『売上を、減らそう。』の著者であり、「一日百食限定」の飲食店・佰食屋を経営されている中村朱美さんのお三方をスピーカーとして、「働く人々のウェルビーイングは変化したのか」というテーマで45分間でセッションを行いました。

このツイートで書いている通り、久々にめちゃくちゃ緊張しました。笑

もちろん、ゲストがみなさんとてもスゴイ方で緊張した、というのはありますが、どうやら今回については「働き方を考えるカンファレンス」だったから、というのが特に大きな要因で緊張していたようです。

独立2ヶ月目に迎えた「大一番」。

娘の誕生をきっかけに「育休的起業」と銘打って独立したのが2017年1月。

その翌月、2月15日に一般社団法人at will workに主催で開催されたのが「働き方を考えるカンファレンス2017」。記念すべき第1回目のカンファレンスです。僕が独立して2ヶ月目のことでした。

そして驚くべきことに、独立してまもない僕にこの「働き方を考えるカンファレンス2017」に登壇の機会を頂けることになったのです。

at will workの代表理事をされている藤本あゆみさんとは、僕がリクルートキャリアに在籍していた時代・あゆみさんがGoogleにいらした時代からwomen willというプロジェクトを通じてご縁があり、「実は来年、こんなカンファレンスをやるんだけど、良かったら登壇してみない?」とお声がけくださったのです。

それまでもイベントやセミナーで講演したり、パネリストとしてトークセッションに登壇したことはありましたが、何百人と入るホールで喋るような大規模カンファレンスは初めてのこと。不安で一杯でしたが、これ以上にない貴重な機会なので、迷う余地は全くなく「ぜひ引き受けさせてください!」と即答しました。

そのタイミングでは「まだ登壇者もセッションの内容は未定だから、また決まったらお知らせするね!」とのことだったのですが、フタを開けてみたらなんとびっくり…

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数々のセッションがある中でも、僕が登壇するのはSPECIAL SESSIONという一番大きな会場(メインホール)で開催される目玉セッションの一つじゃありませんか!!!

しかもモデレーターは元AERA編集長(後にBUSINESS INSIDERの編集長へ)の浜田敬子さん。

そしてパネラーはあの竹中平蔵さんをはじめ大御所の方ばかり・・・!

僕だけ圧倒的な若輩者(当時はまだ28歳!)で大した実績も専門性もなく、もはや視聴者代表枠?みたいな場違い感満載なのでは…?と一瞬(いや三日三晩くらい?)怯んで卑屈になりそうになったのですが、あゆみさんをはじめat will workのみなさんがせっかく僕に「お役目」を与えてくださったんだから、ということでベストを尽くすことに全集中しました。

あまりのキンチョーに、自分が何を喋ったのか全く記憶がない(浜田さんのモデレーターが神がかっていて、45分ピッタリでセッションが終わったことだけはなぜか鮮明に覚えています)のですが、終了後、会場で聞いてくださっていたたくさんの方から「良かったよ!!!」熱いメッセージをいただけたので、自分なりにベストは尽くせたのだと思います。

その時のイベントレポートはこちら👇

「働き方を考えるカンファレンス2017」での思い出はセッションそのものだけではありません。控え室での「楽屋トーク」も最高に面白く、ウィズグループの奥田浩美さんやForbes JAPANの谷本有香さんをはじめ、浅からぬご縁を築かせていただくきっかけになりました。

イベント終了後も、その後編集長になられた浜田敬子さんにお声がけいただきBUSINESS INSIDERで連載企画をご一緒させていただくことになったり。

このインタビュー記事や連載企画がきっかけでたくさんのお仕事のご依頼をいただくようになったり。

これまでの4年間、ありがたいことに絶えずいろんな方からバッターボックスに立つ機会をいただけているのは、間違いなく「働き方を考えるカンファレンス2017」のおかげです。この登壇機会がなければ、今の自分は存在していない。間違いなくそう言い切れる出来事でした。

「働く”自分”のウェルビーイングは変化したのか」

その後、しばらくは順風満帆な「独立一年目」を過ごしていたのですが、思いがけない「落とし穴」にハマります。

詳細は👆のBUSINESS INSIDERの記事に書かれている通りですが、「底知れぬ先行き不安」と「公私における業務過多」により、心身ともにダウンしてしまい半年間もの間ほとんど働けない、という窮地に追い込まれてしまったのです。もちろん、窮地に追い込んだのは他でもない自分自身です。

そこから一度はなんとか這い上がったのですが、やはり状態は万全ではなく、その後さらに2回メンタルダウンしてしまい、三年間で三度休養を余儀なくされたのです。

その時の顛末は👆に綴っている通りですが、2019年の8月末を最後に、かれこれ1年半は心身ともにアップダウンのない、極めて健康なウェルビーイングな状態をキープできています。

その理由はシンプルに「強い自分でいることを諦めたから」です。「性弱説」という考え方がありますが、自分自身が本来的に「弱い」人間であることを受け入れ、すぐにメンタルが弱ってしまうことを前提にすべての生活スタイルを変えたのです。

以下はあくまで一例ですが、自分自身のMP(メンタルポイント)を削ることは極力せず、MPを回復するためにできることはすべてやる、というスタンスです。

家族と過ごす時間を最大化するためにはじめた「1日4時間・週20時間しか働かない」というワークスタイルも、この「自分自身のゴキゲンを保ち続けること」に貢献している気がします。

「仕事を成功させること」よりも何よりも、自分自身を心身ともに健康でウェルビーイングな状態をキープすることを最優先事項とする。

一度のみならず、三度も崖っぷちを経験して、「ウェルビーイング」のありがたみを人一倍理解しているからこそできることかもしれませんが、あんなしんどい思いは二度としたくないし、ほかの人にはして欲しくないです。

メンタルヘルスに悩む人を一人でも減らしたいーー。

そんな思いから、今は「ウェルビーイングな状態な人をふやす」ために新たに事業を立ち上げるべく動き回っているところです。

そんな中、今回5回目にしてフィナーレを迎える「働き方を考えるカンファレンス2021」で「ウェルビーイング」をテーマにしたセッションのモデレーターを拝命した、というのは何かのご縁というか、不思議な使命感を覚えてしまいますね。

5年間で変わったこと、変わっていないこと。

と、あまりにも「働き方を考えるカンファレンス」が終わりを迎えることが感慨深すぎて、「僕とカンファレンス」みたいな極めて私的な話を3000文字以上も書き綴ってしまいましたが、話を #この5年で変化した働き方 に戻しましょう。

この5年間での働き方の変化はものすごいものがありました。

9割の企業が副業を禁止している時代から、副業解禁が一挙に進み、半数もの企業が副業を認める時代になりました。コロナがそうさせた部分も多分にありますが、在宅勤務を含めリモートワークや、職場のDXも加速度的に進みました。

ところが、一方で「変化の格差」が浮き彫りになったのも事実です。

年齢に関わらず、過去の成功体験や自分を縛る常識を躊躇なくアンラーンし、自分が知らないことでも恐れず積極的にインプットして自分の血肉にしつつ、外部環境の変化に合わせてフレキシブルに自己変革(Self-Transformation)し続けることのできる「変身力」の高い人がいます。

他方で、過去の成功体験や自分を縛る常識を捨てることが出来ず、自分が知らないこと、分からないことは「くだらない」といって遠ざけ、頑なに変化することを拒み、現状維持に拘泥し続ける「変身力」の低い人達が大勢いるのも事実です。こういう書きぶりをするとおじさんを思い浮かべる人も多いかも知れませんが、年齢は全く関係ありません。50代でも変身力の高い人も入れば、20代だって変身力の低い人はたくさんいます。

”Change or Die”と、いたずらに変化を煽ることはしたくないのですが、「変化したくない人」が変化を遅らせてしまいがちなのは事実なので、「変化したくない人」も含め、誰もが気持ちよく楽しく変化できる方法はないか?ということを日々考えつづけています。

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みなさんご自身は、この5年間でどんな変化がありましたか?

みなさんの職場では、この5年間でどんな変化がありましたか?

変化があったのか、そもそもなかったのか。あったとしたら、どんな変化があり、何は不変だったのか。

こういう「変化」を振り返る上で「5年」というのはちょうど良い単位なので、ぜひみなさんも振り返ってみてくださいね!

・・・ということで2月も残すところあと30分。

明日から3月がはじまりますが、年度末の忙しさに負けず「余白」を大切にしながらウェルビーイングに日々を過ごしていきましょう~!それではおやすみなさいっ!

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