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物理的なアクセスは、宝石のように贅沢品になるでしょう。他人と実際に握手することでさえ、特別なことになる。 / #国消国産なぜ必要 #COMEMO

このタイトルフレーズにピンと来た方は、本note中盤の内容に共感いただけると思います。

自給自足・地産地消

「自給自足」・「地産地消」という言葉を聞いた時、このCMを想起した方は少なくないと思われる。

このCMを見るまでもなく「(個人による食料の)自給自足は、困難である」というのは、想像に難くない。この住宅メーカーのCMの帰結は「電気を自給自足する家」という主題である。

時同じくして、エネルギー企業からは、こんなCMもリリースされている。

変化への適応性に富む姿勢を表す「だったらこうしよう。」という宣言のもと、新たな価値創造に挑戦する様子を描くCMシリーズ

とのことである。エネルギーは「自給自足・地産地消」の時代へ突入しているようである。

今回のCOMEMOは「食料」である。お題の中では 「国消国産」という新語で提起されている。僕は食料の専門家ではないので、一生活者としての視点を書いてみようと思う。

カロリーベースと生産額ベース

そもそもの起点となる現在の「食料自給率」は、ググればすぐに正解がでてくる。が、そこで僕が学生の頃には知らなかった概念と出会った。「食料自給率」には2つの指標があったのだ。(学生の頃習ったのかもしれないが、記憶に残っていなかったw)「カロリーベースと生産額ベース」なのだが、それぞれの指標の特徴は下記リンクを参考にしていただきたい。

議論を行うには、定義・前提の段階で同一の視座・見解を持たないと平行線をたどる一方になっちゃいますよね。

#国消国産なぜ必要

現時点・未来の自給率に関するディスカッションはプロにまかせておくとして、本COMEMOでは、コロナ禍における「人間の移動制限」に起因する「生産・物流」に予期される危機を説いている。JAから「パンデミックが導く 世界食糧危機に備えよ」というオピニオンも出されている。一見相関のなさそうな「パンデミックと食料危機」は、背中合わせのようである。ほぼパンデミック禍であった現在の日本は「国消国産」は、看過できない課題であるようだ。

物理的移動の価値

ちょっと話が飛躍するが、森博嗣さんという小説家(工学博士)をご存知であろうか?僕は、学生時代にハマり「すべてがFになる 」以降のシリーズをほぼ全作揃えて読んだものである。ちょうど象徴的な一節を引用している方がいらっしゃったので、こちら。

僕も2020年5月にツイートしていた。

また、もっと前(2016年)には、僕は、こんなコメントも残していた。

物流/ロジスティックは、森博嗣的な解釈だと、物理的エネルギィが過大にかかり過ぎる、とも。
例えば、北海道の方がAという品物を欲してるときに、九州に存在するAを取り寄せることは、様々なエネルギィコストがかかっている。Aという商品が代替可能なモノであれば、近距離からの移送の方がbetter。
人的金銭的資源の有効活用。そのマッチングを生み出そうとしているのが、ITやweb(WWW)のチカラ。シェアリングエコノミィの隆盛は、まだ続くと思うなぁ。人々の指向性の変容もあり。どうしてもAでなくてはならない理由よりも、A'やaでも満足できるマインドセットが形成されつつある、的な?(思い過ごしかな?)
・代替不可能なモノ、コンテンツには、さらなる付加価値が付くことも同時に起きる

(↑のコメントみると、僕の思考回路って、2016年から進化してないなw)

彼らの創作小説ミステリィが、現実になる日が来るとは、誰が想像したであろうか。
小説の中では、エネルギィ・エントロピィ論的な見地から語られていたが、本COMEMOの食料問題とも近似するところがあると僕は思っている。

森博嗣さんの小説の引用は、「話題の飛躍」でなく、現実のものとなっている。

進化の功罪と未来

経済・労働の歴史からすると、生産と消費の分離、市場(いちば)システムの進化のおかげで、人類の底なしの食欲を叶えるべく、「食料」(だけでないが)に対する進化を遂げてきた。
本来、経済学的には「均衡」でよかった需給バランスに対して、経済の豊かさに比例し、余剰・過剰をも生み出すこととなっている。余剰・過剰はシェアされることなく、世界的は「貧富の不均衡」が課題ともなっている。

そんな中、「セリング」=「売上拡大」だけが、企業の選択肢ではないことを証明しだしている例が散見されはじめている。こちらは2019年の「土用の丑」に際しての記事。

その活動は、2020年になってもクリスマスケーキなどに継承されているようであるが、日本・業界全体では、まだ、道半ばのようである。

大量廃棄が社会問題となった恵方巻きやおせちなど季節商品にも変化があった。ファミリーマートは20年のクリスマスケーキの販売を19年に続いて完全予約制とする。初めて実施した昨年、ケーキ廃棄量は金額ベースで前年比半分に減った。SNS(交流サイト)でも消費者の反応が肯定的で、広報担当者は「廃棄ゼロを目指す姿勢を今後も貫きたい」と話す。

#国消国産なぜ必要 DXとともに

一見、パンデミックによる「生産とデリバリィ(物流・ロジスティクス)」の業界危機に対するテーマかと思い、門外漢とも思われたが、等身大の生活者、企業のマーケティング担当者としても、再考の余地あるテーマであった。

拡大(だけ)を目指さず、小さな経済の中で、循環を作る。
昨今では、SDGsの1テーマにもなっている。

自分ごとで語るならば、昨今のトレンドの「DX」は、単純にデジタルツールの導入ではなく、事業全体のサプライチェーンの再構築とも叫ばれている。事業の再構築は「トレンド」に終わらない(呼ばせない)取り組みになると思う。

DX、デジタルやテクノロジーは、従来まで超えられなかった世界を提供してれる。それが、冒頭にCMを引用した「エネルギィ」分野には、すでに訪れているのである。身近なエネルギィを自給自足し、地産地消する世界。

このアンケートのように、「売上総利益」を拡大するだけの仕事ではなく、適切な規模の経済を動かし、「(適切な)営業利益」をつくるマーケターが多く生まれることを願っています。

++🎃++

さて。今回のヘッダー画像は、ここ数年で作り上げたのトレンド・ブームが一気に消え去った「ハロウィン」の象徴、かぼちゃ
その自給率などを調べてみましたw

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ちなみに「2020年の「ハロウィン」の推計市場規模」ですが、日本記念日協会によると

今年は新型コロナウィルスの影響で企業や個人の経済活動、生活行動がさまざまな形で制限されており、全国各地の対象品目、対象市場などから算出した多数のデータが「ハロウィン」当日までかなり流動的になると思われ、推計金額を算出することを断念しました。

とのことです。
うむ..。なるほど。



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