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コンセントをなくしたい!無線給電がライフスタイルを変える

こんにちは、電脳コラムニストの村上です。

緊急事態宣言中のGWということで、家で普段できないことをしていた方も多いのではないでしょうか。わたしも長らくやろうと思っていてできていなかった物置の整理などをして過ごしていました。

先日「デスクをすっきり」させた話を書いたところ、非常に多くの反響がありました。在宅勤務により家で過ごす時間が長くなると、いろいろと気になってきますよね。

引き続き時間ができると、あーだーこーだと最適化を進めているのですが、どうしても解決できない課題があります。電源コードです。

まず、部屋のレイアウトがコンセントの位置に依存してしまいます。「ここにPCを置きたいのに、どうしてここにコンセントがないんだ!」という状況は誰しも覚えがあるのではないでしょうか。しかたがなく、延長コードを使うしかないですが、意外と太くて目立つのがこのケーブル。どうにかしてなくしてしまいたいと、切に願うのです。

最近のスマートフォンには、無線充電機能がついています。コネクタを刺さずともさっと置くだけで充電ができるので、非常に便利です。中には、机の裏側に貼り付けることで、任意の場所を充電器にしてしまうスグレモノもあります。

これと同じことが、ノートパソコンなどでもできたら、より目に見えるケーブルが少なくなるかもしれません。この「コンセントをなくしたい」という夢を実現してくれそうな企業がありました。斬新なワイヤレス給電システム「POWER SPOT」を開発する、ベルニクス(さいたま市)社です。

POWER SPOTでは、低~中出力帯のワイヤレス給電システムで一般的な電磁誘導方式を採用した。その特徴は、本来の機能であるワイヤレス給電にとどまらず、通信機能やインターフェース機能も兼ね備えていることだ。これらの機能によって、「機器メーカーやサービス事業者などが最終ユーザーに新しい体験を提供できるようになる」(ベルニクスの鈴木氏)

(略)

インターフェース機能とは、給電のオン/オフや出力の増減などを制御する機能を指す。前出の試作品でいえば、LUXでは回すだけでオン/オフや明るさの調整、MUGやCHOCOでは温度の調整ができる。しかも、右に回すとオンまたは出力増、左に回すとオフまたは出力減という直感的な操作体系を採用した。

この製品がおもしろいのは、ワイヤレス給電のみならずインターフェース機能を搭載していること。上に載せたものを回すことで出力を変更ができるということです。調光可能なデスクライトなどに応用ができますね。

これらはホットスポット上に置くことで給電を可能にしていますが、コンセントフリーな生活のためにはさらにイノベーションが必要です。部屋のどこにいても、空間伝送により電力が供給される。そんな未来はこないのでしょうか!?

「ケーブルや電池のいらない、工場のIoT化を進められる」。パナソニックマニュファクチャリングイノベーション本部の梶原正一主任技師はこう強調する。同社がいま開発しているのは、電力を携帯電話の通信や電子レンジに使うマイクロ波に変換して送受信する技術だ。電源ケーブルがなくても遠隔から無線で電波を送り、受信側で再び電力に変換できる。

現在実用化されている無線給電はスマートフォンを充電器の上に置くシステムが一般的だ。一方、パナソニックが開発している無線給電技術は、数メートルと送信側と受信側の距離が離れていてもマイクロ波に変換することで電力を送れる点が特徴だ。

この技術は、宇宙太陽光発電も視野に入っているそうです。たしかに雲の上に出てしまえば、強力な太陽光が24時間365日安定的に得られます。ちょっと未来過ぎて想像できないですが、マイクロ波送電にはいろいろな可能性があると思います。

わたしとしては、いつかWiFiのように電力が使えればいいなと思います。もしくは、電池に革命がおきてどんな機器も1ヶ月は充電せずに使えるとか…(考えるとちょっと怖い)。いずれにしても、あらゆるものがワイヤレスで使える未来を想像すると、すごくワクワクしてきますね!

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タイトル画像提供:freeangle / PIXTA(ピクスタ)

#COMEMO #NIKKEI

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