最近のEV化の背景の一つは排ガス規制強化。本当に低炭素化につながるか?

最近相次いでEV化の流れが報じられています。確かに2050年80%削減などといった大胆な削減のためには、電力を作る場面で低炭素化(再エネ・原子力の活用等)したうえで、エネルギーを使う場面で電化を進める(ガソリン車をEV車に替える等)の掛け算の対策が必要、というのは最近の著書「2050年のエネルギー産業 Utility3.0へのゲームチェンジ」でも繰り返し申し上げたことです。

ただ、大前提として低炭素化するには、電力を作る場面(供給側)の低炭素化が必要で、単にEV化すればいいわけではもちろんありません。ここのところのEV化の動きは、温暖化対策というだけでなく、排ガス規制強化に苦しむ自動車業界の対応策だったり、ゲームチェンジを狙う動きだったり、いろいろ相まっているように理解しています。

記事中にはボルボが優等生になりそう、との記述がありますが、そのスウェーデンの研究機関のレポートでは、Li-Iバッテリー製造段階のCO2排出量は150~200㎏/kWh。テスラ向けの75kWhのバッテリーを製造するとEV一台当たりバッテリー製造だけで11~15tCO2の排出になり、ガソリン自動車の10万マイル走行時の排出とあまり変わらない、とも。

私自身もEV化がこれから大きく進展すると見ていますし、期待もしていますが、EV化を目的化することなく、全体を見る必要性を強く感じますね。

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ29HE3_Z20C17A9000000/

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