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【イベントレポ】自分起点の価値をつくる、アート・シンキング・ワークショップ

COMEMOのKOL(キーオピニオンリーダー)
uni'que CEO、 ランサーズタレント社員の若宮和男さんによる
『自分起点の価値をつくる、アート・シンキング・ワークショップ』

アート・シンキングの観点から自分を探るワークショップが開催されました。当日は満席、見学者がでるほどの盛況ぶりでした。

まずは自己紹介

さっそく「自己紹介」からスタートです。名札に呼ばれたい名前を、付箋に自己紹介したいキーワードを3つ書きます。

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自己紹介を共有、拍手も起こり、会場は盛り上がっていきました。

自己紹介で会場があたたまったところで、いよいよワークショップに突入。
まずは「なぜいまアートシンキングなのか」若宮さんによるお話です。

アート・シンキングとは

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ロジカルシンキング、デザインシンキングなど、これまで様々な思考について語られてきました。
ロジカルシンキングは見えている課題を解決するもの。
デザインシンキングは見えていない課題を解決するもの。

では、アートシンキングとはなんでしょうか?
若宮さんによるとアート・シンキングとは
「誰か」の課題の解決ではなく、「自分起点」がキーワードになる思考、といいます。

箱ティッシュよりアートになろう

日本は成熟市場でモノがあふれています。
そのような成熟市場ではユニークさが大事になってくる、と若宮さん。

”ニーズ”は必ずしも価値ではないのです。

日本人なら誰もが家に置いてある「箱ティッシュ」。
日本における箱ティッシュのニーズはほぼ100%です。日本にいて箱ティッシュを使ったことがない人はほぼいないのではないでしょうか。
「でも、ほとんどの人が箱ティッシュのメーカーや銘柄を知らない、それは箱ティッシュが代替できるからなのです。」と若宮さんは言います。

ニーズがあったとしても、代替できる価値は”飽和時代”において価値ではないのです。

「工場パラダイム」と「アートパラダイム」

これまでの「”おなじ”が価値、”ちがい”は悪」という規格化されたアウトプットを若宮さんは「工場パラダイム」といいます。
今、求められるものは逆の発想で「”ちがい”が価値、”おなじは悪”」という「アートパラダイム」なのです。

どうやって「ちがい」をつくる?

自分が見つからない罠
若宮さんは「ちがい」の源泉は、”自分”にあるといいます。
人は大きなものに隠れたり、意外と欠点ばかりに目がいってしまい、当たり前すぎる自分がみつからない罠にはまってしまう場合が多いようです。
ではどうやって「ちがい」をつくればよいのでしょうか。

若宮さんが今回取り入れたのはまず「レペティション」。レペティションとは演劇のワークショップの手法だそうです。レペティションを通して参加者の心理的安全性を構築していきます。

【レペティション】
・2人ペア×2チームの4人組になります。
・1ペアは立って向かい合います。
  ①相手の変化に気がついたら、それを言います。
  ②相手が言ったことを自分の言葉として繰り返します。
・もう1ペアは近くで観察します。

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【レペティション②】
・観察していたペアは、
     相手の変化を言葉にできていたか?
     2人にどんな変化があったか
     言葉と体にズレを感じたか?
     それはどんなときか?
   を2人にフィードバックします。

レペティションで大事なのはリズム、相手に言ってもらったことを自分の言葉として相手に伝えること、このキャッチボールが重要なのだそうです。
このワークをそれぞれのペア交互に繰り返していきます。

当初はたどたどしかったペアも、ワークを重ねるごとにどんどんテンポよくワークが進んでいくようになりました。不思議と同じワークを繰り返すうちにみなさんの表情が、ものすごくよくなっていきました。

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参加者のみなさんの距離がどんどん近くなっていくのを感じます。

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自分さがし

ワークはどんどん進み、佳境に入ります。次のワークも引き続き”自分さがし”です。次の自分さがしは個人ワークで、付箋に書き出していきます。

【自分さがし 】
付箋に書き出します。
・偏愛するもの/○○フェチ
・直したくても直せない欠点/コンプレックス
・許せないこと/最近怒りを感じたこと

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「他分」をはがして、いかに「自分」を探せるか

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自分は本来いびつな形をしていますが、人に「こうみられたい」という考えがあります。それはだいたい他の人の尺度=他分なのです。本来自分にしかできないことは他分の奥にあるため、他分をはがしていかないと自分は見えないのです。

そこで、他分をはがすためのワークです。

【「他分」はがしワーク】
・ペアでインタビューしながら進めます。
・パートナーの「自分」に近いものは中心に、他人にも当てはまるようなものは外がわにおきます。
・インタビュアーは「なぜそう思う?」「これとこれならどっちが自分?」と質問で気づきを与えます。

社会性の殻の中にあるその人の”自分”を掘りだす作業として、先ほど記入したキーワードと自己紹介で記入したキーワードを、どれがどのポジションにあるのかインタビューしながら”自分シート”に貼っていきます。

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偏愛するもの、欠点だと思っているものとは一体何なのか

現代は「理屈で説明がつかないから」という理由で選択肢から除外されているが、「理屈じゃ説明がつかないものの方にこそ”源泉”がある」という若宮さん。これこそがアートシンキングの基本的な考え方だといいます。

アートの「自分」は動的
画家が絵の中に描くのは、自分自身にほかならない。(レオナルド・ダ・ビンチ)

自分の判断以上に自分を欺くものはない。
(レオナルド・ダ・ビンチ)

自分は自明ではなく、理屈で説明できる「いわゆる」もの、「こうありたい」「あらねばならない」を自分だと思い込んでいる、といいます。

そこで人と同じでは価値がない、自分で判断するという観点からアートシンキングが自分起点の価値を見いだすヒントとなるのです。

【アート制作の特徴】
・人と「同じ」は価値がない
・「自分」で判断するしかない
・計画どおりにはできない→「自分」もできあがってわかる

自分起点の「仕事 work」?

次のワークはこれまでのワークをふまえて、自分の一日を書き出し、「自分らしい仕事」「自分がいなければならなかったできごと」など「自分が自分だったな」という時間を見つけてマークしていきます。1日過ごす中でどのくらい「自分度」があったかを見直していきました。

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最後にそれぞれで”自分シート”をみながら自分が偏愛するもの、欠点だと思うところを含めて、それを活かせる仕事を考えました。そして改めて、グループ内でワークで作り上げた”自分シート”を使って自己紹介を行いました。

モヤモヤをだいじに

本来長い時間をかけて体験するアート・シンキングのワークを、ぎゅっと短縮バージョンでお送りしてきました。これまで「同じ」ことが価値だった時代からネットワークとテクノロジーの進歩で人と「違う」ことが価値になりました。人と接して「違う」ものを体験していった今回のワークショップ。
若宮さんはこのワークショップでは「モヤモヤをだいじに」すべきだと言います。今日出し切れなかったというモヤモヤ、できなかったというモヤモヤを持ち帰って欲しいのだそうです。そしてそれを日々の仕事などで活かして欲しいといいます。

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こうして大盛況のうちに今回のワークショップは終了しました。参加者のみなさんはきっとモヤモヤした気持ちをお持ちになって帰途につかれたことでしょう。そのモヤモヤを持つことで日々の暮らしの中でアート・シンキングを使った自分起点の価値を考え続けることができるのだとおもいます。

もう少し若宮さんのお話を聞きたかった、もっとアート・シンキングについてじっくり知りたい、という方は12月に著書が発売されるそうなのでそちらを是非お読みいただければと思います。






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