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デジタル人材争奪戦は業界・国境を越える(2019.06.03)

おはようございます。過ぎた日の話で恐縮ですが、きのう6月2日は何の日だかご存知ですか?――「下諏訪の路地を歩く会」が定めた路(6)地(2)の日、だそうです。街歩きを通じて宿場町の歴史に触れる目的で発足したとのこと。

街歩きを趣味にしている人が増えているなと感じます。私もその中の一人ですが、特に川や水路の跡「暗渠」をめぐるのが好きです。おすすめの暗渠があったら、ぜひ教えてください(ないよ、という声が聞こえてきそうですが)。

きょうの日経朝刊1面アタマは激化する人材獲得競争をよく映しています。ソニーが新卒のデジタル人材について、年間給与を今年度から最大2割増やすそうです。新入社員の待遇改善を巡っては、ファーストリテイリングやくら寿司もニュースになっていました。Morning Briefingで共通点を探ります。

Morning Briefingとは
その日の朝、読んでほしいニュースの要点を簡単に要約したもの

新卒入社前から差がつく時代に

◆キーワード
能力主義

◆ニュースはなに?
ソニーは2019年度から優秀なデジタル人材の初任給を年間で最大2割増やす。能力に応じて等級を付与し、機動的に昇格、降格させる。

◆気になるポイント
入社時はスキルがなくても、配置転換で様々な業務を経験して成長していく――。日本の新卒一括採用は終身雇用制度のなかでうまく機能してきましたが、新卒から能力が重視される時代なのですね。横並びの潮目が変わってきたということでしょうか。
新卒を大量に採用する従来型の大企業が、新卒を初任給でランク付けするようになった。このインパクトは就活生にとっても大きいはずです。大企業に入れば高給が約束されていたころとは違い、自らスキルを身に付けなければならない。こうした動きは歓迎すべきだと思います。能力が正しく評価される社会であってほしいですね。
デジタル人材は日本の企業だけではなく、GAFAのような米IT大手も狙っています。成長分野=日本でも稼げる職種、というイメージが浸透すれば、優秀な人材が集まりやすくなる期待もできます。こうした企業の取り組みが学生の進路選択にも影響を与えるのか、注視する必要があります。

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