見出し画像

私が妊娠した時に感じた気持ちは「恐怖」だった。

2年間の不妊治療を経て、初めて妊娠が分かったとき。待ち望んだ妊娠でしたが、その時私が感じたのは、本当は「恐怖」でした。

※出産に関するリアルな記述があります※


■不妊治療を始めたのは27歳

私が夫と結婚したのが27歳。13歳年上の夫だったため、夫はすでにこの時40歳でした。もともと生理不順だったことから、結婚してすぐに産婦人科へ通い始め、出来る限りすぐに妊娠できるように主治医の先生と共に様々な検査をしていました。

私も夫も色々と検査に問題なし、しかし年月が経っても排卵誘発剤等の注射を毎月打っても全く妊娠せず、原因不明の不妊と診断されていました。

その当時、私の仕事が激務で、役職が付き責任が増え、遠方の出張もある中で毎日21時頃まで仕事をしていたので、やはり仕事が原因なのではないかと思うようになりました。


仕事のせいで
自分の人生を
諦めたくない。



そう思った私は、28歳の誕生日の日に会社を退職。ストレスの無い会社を自分で作ることにしたのです。

退職時に貰った職場のみんなからのメッセージ!今も大切にしています。(太田は旧姓)



■養子縁組を検討していた

とはいえ、会社設立時は多忙で、毎日目が回る忙しさ。不妊治療の通院も続けていましたが状況に変化はなく、不妊治療を初めて1年半が経っていました。

不妊治療には注射を打ったり痛みを伴う検査があったりと、病院に行くこともまたストレスになり始めていました。

「またあの痛い検査があるのか…」

産婦人科ですから、出産を控えた妊婦さんも来院されます。

「みんな妊娠できていいなぁ。」

そんな思いもまた、私の心を苦しめていました。気づけば夫もすでに42歳。不妊治療を続けることが精神的につらくなり、夫に相談したら、

「じゃあ養子縁組しようよ!」

と明るく提案してくれたのです。私の姉も色々と調べてくれて、

「養子縁組には年齢や収入も関係する場合があるから、早めに手続きした方がいいよ!」

と連絡をくれるほど、家族からの理解もありました。

不妊治療をやめる決断をしたのが2013年9月。
私は29歳、夫は42歳でした。

不妊治療をやめると決めたすぐ後に気分転換に夫と行ったフランスとイタリア旅行。



■先生も驚きの妊娠発覚


病院に行かなくてよくなった解放感。
痛い検査をしなくなってよくなった喜び。
養子縁組ではどんな子供と出会えるのだろう?という希望。


そんな新しい光にワクワクしながら夫と将来の事を話していた矢先。2013年10月末に、突然私の髪が大量に抜け始めたのです。それはもう、恐ろしいほどの量が。

更に、甘いものが大好きだったのに突然食べられない。食欲もない。

え?
妊娠してる…?

まさかでした。不妊治療で原因不明だったのに、不妊治療をやめた翌月に、自然妊娠していたんです。

急いで産婦人科に行くと、先生もびっくり!
「え!自然妊娠したの!?」と驚かれました。笑


この時の、妊娠発覚時の私の気持ちはどんな気持ちだったと思いますか?

喜び?
感動?
希望?


いえ。実は。


恐怖だったんです。


お腹が大きい時の写真はあまり残っていない。怖かったからかな。。



■逃げられない恐怖との闘い

あんなにも子どもを授かりたかったのに。
2年間苦しみながら不妊治療をしてきたのに。

いざ、自分が本当に妊娠しているとわかった時、私の心は恐怖で埋め尽くされていました。

今、私のお中には新しい命が宿っている。
この先、何があっても後戻りすることができない。自分が嫌になって放棄したり、しんどいからと言って母親を離脱したりすることができない。お金もかかる。時間もかかる。自分のやりたいことを捨てないといけないこともある。

嬉しいよりも、「自分にできるのか…?」という恐怖が勝ったのです。

もちろん、出産も怖い。
痛いかもしれない、血が沢山出るかもしれない、会陰切開ってなんだろう、胎盤が剥がれるのって痛くないんだろうか・・・。

こんな思いを夫に吐露したところ、「出産の痛みは僕にもサポートできる。無痛分娩にしようよ。」と言ってくれました。

脊髄麻酔で出産の痛みを軽減する方法です。主治医の先生の病院で無痛分娩も可能でした。すぐに無痛分娩を予約し、出産時の痛みについての不安は軽減されたのは、私の心を少し軽くしてくれました。



■2人目不妊を避けるため

出産自体は非常にスムーズに進行し、無痛分娩で麻酔をしていることから、陣痛の痛さも殆どなく、子宮口がかなり開いて、いきんでOKのタイミングぐらいまで、分娩代の上でテレビをだらだらと見ていたぐらいです。笑

無痛分娩の良さは、ちゃんと子どもを出産している感覚は残せること。(麻酔医の先生の腕にもよると思いますが…)2回ほどいきんだだけで、スルっと生まれてくれました。

こうやって、出産に対する不安は無痛分娩によって軽減され、実際に痛くなく、産後の肥立ちもよく、可愛い可愛い我が子と共に生活が始まったのです。

1人目の妊娠が不妊治療によって苦労したため、2人目は絶対に不妊治療をしたくない!という強い思いがあり、産婦人科で「出産してから1年は子宮を休ませるために妊娠しないようにしてください」と言われるのですが、出産してから1年以内は妊娠しやすいという話も聞いたため、2人目不妊になるよりも、自分の体が少し悪くなった方がいい!と思い、なんと2人目は上の子が1歳の誕生日の日に妊娠発覚していました。

こうやって、我が家は無事に年子で2人の子宝に恵まれたわけです。

左が長女、右が長男の出産直後の写真



■結局、なんとかなる。

さて、子供を妊娠した時に感じた恐怖はどうなったと思いますか?


実は、
子育ての忙しさで
忘れます。



毎日の授乳やおむつ替え、離乳食や寝かしつけなど、本当に忙しくて忙しくて、余計なことを考えている暇なんてないっ!

「ギャー!」ってなる瞬間いっぱい。


しかも我が家は上の子が1歳7か月の時に第二子が生まれましたので、自宅に赤ちゃん2人状態…。お風呂が一番困りました。首の座っていない新生児とよちよち歩きの1歳児…!

我が家の赤ちゃんが赤ちゃんにミルクを飲ませるの図。


それでも、いざそういう状況になると、何とかなるもんです。

案ずるより産むが易し

この言葉に、めちゃくちゃ納得したわけです。


左が息子0歳の時、右が娘0歳の時。同じことやってる。



■ビジネスも一緒

私が妊娠の際に感じた恐怖や不安というのは、仕事でも同じだと思っています。

新しいことを初めてみようと思っても、失敗したら怖い・恥ずかしい、どうやってやればいいかわからない、初めての事だから不安…。そんな恐怖や不安が沢山襲ってきます。

しかし実際にやってみたら、その中で試行錯誤したり変更したりしながら、なんとか足掻き続けて前に進めるものです。そしてその状況に慣れ、気づけば「あの不安って何だったんだろう?」と思えるステージに立っているものではないでしょうか。

周囲の妊娠・出産をしている方、新しいビジネスを始めている方。みんなきっと心の中で「恐怖」と「不安」と戦っているはずです。身近なパートナーやご家族、周囲の方々は、ぜひそのサポートをしながら、不安や恐怖に優しく寄り添ってあげて欲しいと、心から願います。


私が妊娠した時に
感じた気持ちは
「恐怖」だった。

株式会社minitts
代表取締役 中村朱美

Thanks!!

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!