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コミュニティ運営ツールとしてのSlackの可能性

話題のビジネス対話アプリスラック(Slack)、その直接上場という手法やたった3ヶ月で時価総額が3倍の200億ドル(2兆1500万円)に、という部分が話題になってます。一方で個人的に気になっているのはSlackが持つ生産性向上ツールとしての側面、そして学びを豊かにするコミュニティプラットフォームとしての活用法です。少し思っていることを綴ってみます。

以下は過去12年ほどに渡って教育分野で利活用されているウェブサービスやアプリなどのツールのランキングの2018年版のトップ10のリストです。チームコラボレーションツールとしてSlackは堂々の9位に。そして余談ですがビデオミーティングツールでこちらも先日上場したばかりのZoomも10位にランクインしていることに注目です。ランキング上位のツールを見ると既に見慣れたものばかり、と感じるかもしれませんが、11位以降のランキングを見たり、過去11年間のランキングの変遷を見ると、いろいろな学習支援ツールの全体像を眺めることができます。

今回のSlackの上場に関する記事を見る中でとても印象的だったのはSlackという単語の語源です。『SLACK: Searchable Log of All Conversation and Knowledge(全て検索可能な会話と知識の記録)』単語そのものの英語の意味はズボンの「スラックス」からもも分かるように「緩んだ、たるんだ」という意味ですが、とても崇高な理念を持った社名であることに驚かされます。

コミュニティ運営ツールとしてのSlackの可能性

さて、タイトルに「コミュニティ運営ツールとしてのSlackの可能性」と書きましたが、ここで意味しているのはSlackを活用することで仕事や職場以外のコミュニティ活動、会社や組織を超えたオープンな情報、知識、知見を共有するような場所としての可能性についてです。

このような目的では現在はFacebookグループを利用している人は多いと思います。が、Facebook グループに関しては例えば、①グループに参加する際にプライベートな部分を開示したくないニーズ②規模が大きくなったグループにおいて投稿しにくい③過去の投稿内容の検索ができないので探しにくい、というような課題は以前から指摘されていました。とはいえ、多くの人が利用しているプラットフォームである、という点において、他の「目新しい」プラットフォームの利用が進んで来てこなかった背景があるように思います。

今回Slackが上場を果たし、知名度が増し、また利用者も世界中で増えつつあるあるとはいえ、デイリーアクティブユーザー数はまだ1,000万人。利用イメージとしては職場での生産性向上ツールのイメージがまだ強いです。或いはエンジニア、シリコンバレーのスタートアップが利用している、という印象も強いかもしれません。そして、忘れてはいけないのはFacebookの利用が減少気味とはいえ、世界中の利用者が24億人、Facebookグループの利用者は14億人、意味あるグループに参加しているとされている人は4億人で、先日の開発者向会議でもザッカーバーグCEOが「グループ強化」を打ち出している点です。

Slackは残念ながらまだ一部の人の利用かもしれません。ただその成長を体感してみたい、と感じるのはその機能性、他のアプリとの連携が豊富な拡張性、チャンネルを数多く持てて個別の会話をスレッドで展開しやすい点、通知設定を自由にカスタマイズ出来る点、そして検索・アーカイブ性が優れている点などにあります。今後のコミュニティ運営に求められると思われるこうした機能、しかも継続的に進化、改善が行われているサービス、ということでぜひ注目してみたいと思っています。

現状国内、海外でテーマごとのSlackのオープンなコミュニティのリストなどがまとまっているサイトはあまり多く見つけることができませんでした。少し古いリストですが海外のものは以下のMediumのブログ投稿がありました。デジタルマーケティングに関するグループの「Online Geneius」は既に18,000人以上が参加して過去の投稿数は200万件以上、とウェブサイトで紹介されています。

国内でも時々Facebook グループからSlackに引っ越しをしてみた感想などが書かれています。一気に引っ越すのではなく、併用など、用途に応じた利用なども工夫が必要になってくるとは思いますが、いろいろな試みがあるのはとても学びになります。

ということで自分でも実験的に初めて見ることにしました。2013年から有志の仲間とマイペースでゆっくり運営しているFacebookグループ、「CMC HUB(コミュニティマネージャーコミュニティ・ハブ)」に隣接する形で、実験的にSlackチャンネルを作成してみました(https://cmchub.slack.com)。以下のリンクから申請ください(有効期限は今日から29日間)

▶ CMC HUB Slackチャンネル (招待用リンク)

まずは自分がSlackとコミュニティというテーマで調べたこと、ぜひ共有してみたいことなどを備忘録的に共有しつつ、情報共有が出来るスペースとして運用できたらと思っています。また、まだSlackを使う機会はないけれど、こうした新しいツールを活用してコミュニティ運営をしてみたい、という方もお気軽にご参加ください🙂

photo credit : Photo by Scott Webb on Unsplash


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市川裕康 (メディアコンサルタント)

(株)ソーシャルカンパニー代表取締役 (www.socialcompany.org) / 国内外のデジタルメディア・トレンドについて調査・コンサルティング・執筆等に取り組んでいます www.linkedin.com/in/hiroyasuichikawa/ 静岡県浜松市在住です

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