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米国内スタバでの新聞販売が終了、WSJなどのデジタルアクセスを試験的無料提供へ

静かなカフェでコーヒーを飲みながら新聞を読む、ということも今では懐かしい過去の思い出になりつつあることを感じます。

9月末を持って、全米約8600店舗を持つスターバックスでのニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、USA Today、そして地方紙などの「紙」の新聞の販売が終了した、という記事はとても気になるものでした。

その上で、10月からはウォール・ストリート・ジャーナル、USA Today、シカゴ・トリビューン、シアトル・タイムズ、バルチモア・サン、ニューヨーク・デイリー・ニュースなどの有料ニュースコンテンツが、スタバ内のWifi利用時には無料でアクセス出来るというサービスを実験的に開始したそうです。

ツイッター上の反応などを見ると全国紙の紙の新聞を買う機会を失うのでとても残念、という声がある一方、時代に流れの必然と指摘している声も聞こえてきます。そもそも全米の紙版の新聞全体の発行部数は平日で約2,800万部と減少傾向が続いていて、ニューヨーク・タイムズの紙版の発行部数は平日の平均が50万部弱、週末版で100万部弱、ウォールストリート・ジャーナルは100万部強だそうです。スターバックスは紙の新聞の販売停止の理由として「消費者行動の変化」と説明していますが、今後どのようにこのWifi経由での無料アクセスプログラムが進化していくのか、とても気になります。

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*Newspaper Fact Sheet (Pew Research Center)のデータより

国内でも新聞の発行部数は減少傾向にあるものの、コンビニや駅の売店で簡単に購入出来る点はまだ恵まれていると感じます。一方で、店舗でのWifi経由でのデジタルアクセス提供というアイディア自体は可能性があるのではないか、とふと思います。例えば日経新聞やニュースピックスなどの有料購読コンテンツをスタバでは無料でアクセス可能にする、という試みがあったり、その上で朝活コミュニティなどが広がるようなしくみもあったらどうでしょうか?米国での試験導入の結果から何かヒントが得られるのではないか、と少し期待しています。

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