見出し画像

パパ2年生の反省文

生きた心地がしない、なんて表現があります。先日、まさにそんな事態に遭遇しました。

慌ただしい朝の出勤時のことです。この日は、私がもうすぐ2歳になる娘を保育園に送る当番でした。ドタバタとリモートワークの準備をしている妻に、娘と一緒に「行ってきまーす!」といって、出発! そして、エレベーターのスイッチを押し、待っている間は、「いないいないばあ(Eテレ)」の定番曲を二人で「ふんふんふーん」と口ずさみつつ、待機です! ここまでは、完全にいつも通り。

ところが、この時、私の携帯に電話がかかってきました。仕事の関係者からでした。この時間帯の電話は珍しいので、咄嗟に応答してしまいました。

「はい、はい、畏まりました。それで……」と話をしていると「ガー」と目の前のエレベーターのドアが閉じていくのが見えました。「ん?」と思って足元に目をやると、娘がいません。右をみても左をみても、いません。目を離した隙に、エレベーターに乗り込んでしまったのです。

もう、顔面蒼白、なのに、血圧は天元突破。大混乱でした。エレベーターを呼び戻して、中にいるか確認するのが先か!? でも、もしそこにいなかったら、外に出てしまっていることを意味します。最悪、車にひかれてしまうかもしれない……!

私は、猛ダッシュで、階段を駆け下りました。そして、1Fに到着。ところが、エレベーターをみても、辺りを見回しても、娘はいません。道路に出ても、いませんでした。そこからのことはちょっと記憶にありませんが、とにかく、あらゆるルートをしらみ潰しに走って回りました。すると、駐輪場の入り口のあたりで、ひとり呆然と立っている娘を発見。膝から崩れ落ちるように駆け寄って、ぎゅーっと抱きながら、「本当にごめんね」と、何度も何度も謝りました。

これが、自分史上最も自己嫌悪した瞬間かもしれません。「俺はもう、親失格だ」そんなことを思いながら、保育園に登園、そして、出勤しました。

職場で、先輩ママたちに、この事件について話をしました。その時、シングルマザーの先輩が仰ったことが、忘れられません。

「みんな、そうやって、ギリギリのところで生きてるんだよ」

もちろん、今回の件は、完全に自分自身の不注意です。でも、育児と仕事の両立は、本当にギリギリだと、改めて痛感したのでした。

うちなんて、夫婦二人がかりで子育てしてるのに、このザマです。いわんや、ずっとワンオペだったりしたら……、想像を絶するものがあります。そんな状態で子育てしているお母さんお父さんを、心から尊敬します。

女性も、そして男性も、みんなが現代の育児のリアルを認識できれば、もう少し、子育てに優しい社会になるかもしれないなあ、なんて、保育園のお迎えに向かう帰路で、思ったりしたのでした。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
前田晃平 / 著書『パパの家庭進出が ニッポンを変えるのだ!』🔥

いただいたサポートは、より面白いコンテンツをつくる為の投資に使いたいと思います!

わ!ありがとうございます!
前田晃平 / 著書『パパの家庭進出が ニッポンを変えるのだ!』🔥
認定NPO法人フローレンス代表室長。政府「こども政策の推進に係る有識者会議」委員。著書『パパの家庭進出が ニッポンを変えるのだ!』 ▶︎ http://amzn.to/2QTNtCn 。前職はリクルートHDの新規事業開発室でプロダクトマネージャー。妻と娘と三人暮らし。