
ブランドはなぜコンテンツを発信する必要があるのか?
先日あるマーケティング系雑誌の取材で、「MinimalさんはHPのJournalでコンテンツ発信をたくさんしてらっしゃるのがすごいなと思ったのですが、自社で独自コンテンツを発信するのはなんでですか?」という内容の質問を受けました。ブランドがコンテンツを発信する必要性について改めて考えてみたいと思います。
ブランドになるには想起No,1をとる

ブランドとは何か?と問われるととても難しいですが、「チョコレートといえば?」=「Minimal」という第一想起がとれればそれは、その想起した人にとってブランドではないかと思います。
そして、強いブランドとは、一番大事な場所やジャンル(Minimalであればチョコレート)で第一想起をとれています。一番とりたい場所で第一想起をとることは、売上につながりますが、その分そこは熾烈な競争があります。
加えて、第一想起をとれる場所をメイン以外にたくさん増やしていくことはブランドを強くしていきます。
例えばMinimalで言えば、
「スイーツと言えば?」「クラフトブランドと言えば?」「ものづくりブランド言えば?」「こだわりのチョコレートブランドと言えば?」など色々な想起のポイントはあると思います。
本題の「なぜコンテンツを発信する事が大事か?」という問いに対しての答えの一つがブランドが想起No,1となる場所をたくさん増やすためです。
ブランドができるには、認知理解納得の先に共感が必要

様々な問いやジャンルで想起No,1をとれるブランドはとても強いと言うことはいうまでもなくでしょう。では第一想起となっていくためには、どんな事が大事かというと、まずはそのジャンルで認知されることです。
そのためには、第一想起をとりたいジャンルで認知されるコンテンツを発信する事から始まります。
これはわかりやすい本業はプロダクトやサービスのローンチです。Minimalで言えば、チョコレートを売っていくことです。
一方で、例えば「ものづくりのこだわりがある食品ブランド」として第一想起をとりたい場合には、もしかしたらチョコレートを作る際のこだわりの記事を自社オウンドメディアで上げていく事が認知の始まりかもしれません。
そして、認知の先には、ブランドの理解を促し、そこに納得し、共感して好きになってもらうというプロセスがあります。
このどのプロセスに向けてコンテンツなのかをしっかりと考えて設計する必要があります。
実際に多くの企業が積極的にオウンドメディアでコンテンツ発信をしています。
コンテンツはブランドに触れる可処分時間を増やす

ブランドを第一想起に育てるプロセスにおけるコンテンツの棲み分けや設計がきちんとできれば、そこにあわせてコンテンツをつくっていくことができればブランドのファンやお客さんが増えていきます。
これは、どういうことかと考えてみると、それぞれの段階やステップでコンテンツに触れてもらうことは、「お客さんのブランドに触れる可処分時間が増える」と言うことであると解釈できます。
もちろん、一丁目一番地のプロダクトやサービスに触れる可処分時間を増やす事が最も大事です。
それに加えて、前後の時間もブランドのことを知ってもらったり、考えてもらう時間を増やすことは、マインドシェアを高めます。
つまり、Minimalで置き換えて考えると、
(プロダクトに触れる)
まず、チョコレートを食べてもらって好きになってももらう
(前後の可処分時間を増やす)
例えば、つくり手のエピソードの記事を読んでもらう
例えば、SNSの投稿を見てもらう
例えば、経営者の僕のnoteを読んでもらう
などです。
お客さまの人生においてブランドに触れる可処分時間が増えれば増えるほど、ブランドへのマインドシェアが高まり、想起NO,1になる確率が増えていくのです。
コンテンツを増やし続け、お客さんに届け続ける

ブランドはなぜコンテンツを発信する必要があるのか?
という問いに戻ると、ブランドに触れる可処分時間を増やして、マインドシェアをあげて、想起No,1となるためだと思います。
僕自身はブランドは、僕ら内側の人間とお客さんと一緒に作る作品だと思っています。
なので、コンテンツは内側からはもちろん、お客さんからも生まれますし(口コミや体験エピソードなど)、僕らとお客さんと関係性からも生まれます。
つまりブランドが強くなっていくプロセスでコンテンツはたくさん生まれ続けます。
僕が大事にしているブランドの健康診断の方法として1カ月あたりのコンテンツ発信数があります。
ブランドが内外の取り巻く人々の関係性からエピソードやコンテンツが生まれ続けていれば健全であり、それが滞ったりしているとそれは黄色信号なのです。
ブランドとは、それを取り巻く人々により無限にコンテンツを生み出し、そのコンテンツがブランドのファンやお客さんを生み、またブランドが想起されていくという良い無限ループを繰り返していく事が理想なのだと思います。
これからもコンテンツを増やし続けて、お客さんに届け続けられるようにしていきたいと思います。
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