自分の思考プロセスを社内チャットやSNSで垂れ流しにすることの意味
戦略を考える人は「思考プロセス共有量」を増やすことが大事だと最近考えています。
アルというマンガサービスを開発されている、けんすうさんが『プロセス・エコノミー』を提唱されています。
本当に面白いので、読んでいない方はぜひ。
プロセス・エコノミーは完全に僕の造語なのですが、プロセス・エコノミーとは「プロセスを共有するところがお金を稼ぐメインとなる」みたいな形のイメージです。
引用:「プロセス・エコノミー」が来そうな予感です
けんすうさんが紹介されている「プロセス・エコノミー」は、クリエイター要素が強いですが、戦略を考える立場にある人こそプロセスを共有する意味があると感じています。
そう考えるに至ったエピソードを共有します。
Slackで自分の考えていることを垂れ流しにする
先日に、話題を呼ぶ仕掛けをしているマーケター(広報)の方と話をしていました。
その方に、事前準備で何をしていたのか?を聞きました。
答え
自分が考えていることを、社内のSlackにひたすら投稿をしていた
自分の思考プロセスを、関係者に(時には関係なさそうな人にも)共有しているとのことでした。
大きな意思決定をする際に、普段のチャットで戦略意図は共有できているので、素早くアクションを起こせたとのこと。
この話を聞いて、自分はハッとさせられました。
戦略は描いて終わりになりやすい。
それは、戦略の「意図」が伝わっていないケースが多いのではないでしょうか?
簡単に解決する方法として、『前段階で思考プロセスを共有する量を増やす』ことがシンプルにできることだと改めて感じました。
思考プロセスの垂れ流しも、わかりやすく
思考プロセスの共有が大事だとわかっても、無駄に情報共有量を増えすだけだとうまくいきません。
自分の思考プロセスを"わかりやすく"共有する『型』をもっておくことが大事だと考えています。
例えば、チャットで企画案を共有するときに、下記のような『伝える型』をもっておけると良いのではないでしょうか。
①20文字~30文字でタイトルをつける
→読み手の記憶に残す
②1メッセージ1スライドで視覚的理解を促す
→戦略意図を共有する
③箇条書きを使って推奨アクションをまとめる
→で、何をやるの、やればいいの?を伝える
完璧な数十枚のスライドより、簡易的な戦略意図をまとめて共有する数を増やせた方が効率的だと最近感じています。
SNSで思考プロセスを共有すれば仲間が集まる
社内チャットで思考プロセスをわかりやすく伝えれば意思決定スムーズだし、文脈共有して実行までいける
など、思考プロセスを垂れ流しにすることのメリットは大きいと感じています。
とくに、社内コミュニケーションでこそ『プロセス・エコノミー』を意識する
・思考プロセスを共有して、面白いと感じてもらえれば協力してくれる仲間が集まる
・思考プロセスを共有して、信頼が集まると大きな仕掛けがしやすくなる
これは、SNSであっても、社内コミュニケーションツールであっても同じ。
SNSでの発信が注目を集めていますが、社内に所属している人の場合は『社内コミュニケーションツールでの振る舞い方・伝え方』を変えてみるだけでも、働き方は変えられる可能性が高まると考えています。
社内コミュニケーションで、思考プロセスを共有することも、プロセスが価値になる=『プロセス・エコノミー』の一つのはず。
世の中ではDXや、スマートワークなどのキーワードが出ていますが、改めて、働き方は『伝え方』を変えるだけでも大きく変えられることを頭に叩き込んでおきたいところです。
大袈裟にやらなくても、小さく働き方を見直せることは、まだまだあるはず。
ということで、小さな工夫を積み重ねていきたいと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました!