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都心と田舎の2拠点生活を楽しむ「デュアラー」としての生き方

 2019年の注目トレンドとして、リクルートホールディングスでは「デュアラー」というキーワードを掲げている。これは、都心と田舎に2つの生活拠点を持ち、デュアルライフ(二拠点生活)を楽しむ、新たなライフスタイルのことを指す。

従来の二拠点生活は、豪別荘が持てる富裕層や、時間に余裕があるリタイア組が楽しむものだというイメージがあったが、近年では、空き家やシェアハウスを活用して、20~30代のビジネスパーソンやファミリーがデュアルライフを楽しみ始めている。今後、デュアルライフを楽しむ人=デュアラーが増えていくことが予測されている。リクルートでは、新たなデュアラーのタイプとして、以下の8種類を提示している。

●趣味満喫デュアラー
(サーフィンや農業などの趣味を田舎で楽しむ)
●自然癒されデュアラー
(都会を離れて、自然に触れたり癒やしの時間を作る)
●ふるさとデュアラー
(自分や配偶者の出身地を大切にして、新たな生活拠点を作る)
●プレ移住デュアラー
(本格的な移住を実行する前の、お試し移住として家を借りる)
●のびのび子育てデュアラー
(子どもに自然体験をさせたり、多様な交流を目的とした移住)
●地域貢献デュアラー
(地域での社会貢献や地域の人達との触れあいを目的とした移住)

リクルート住まいカンパニーが行った調査によれば、2018年のデュアルライフ開始者は約17.1万人で、2011年の時点(9.7万人)よりも2倍に増えている。さらに、デュアルライフに関心を示す層は約1100万人と推定されている。デュアラーの属性としては、20~30代でおよそ6割、40~60代が4割。地方滞在の日数は月平均で2~5日、滞在場所は移動時間が2時間以内の近場が6割を占めている。

地方住居の取得方法についても、従来のように高価な別荘を買う選択肢の他にも、最近では、地方物件の低価格化や空き家も増加していることから、安価な宿泊施設(コリビング施設など)に泊まる、安価な賃貸物件を借りる、親や親族の家を相続する、300万円程度の古民家を購入するなどの方法が開拓されている。そのため、世帯年収が800万円未満でも、都会と田舎のデュアルライフは実現可能なものとなっている。

東京圏からの移住者を呼び込みたい、地域の自治体や事業者にとっては、このようなデュアラーをターゲットとした移住物件の開発や仲介を行うことが、新たなビジネスチャンスとしても浮上してきている。

都心と田舎の生活を楽しむデュアルライフ(リクルート)

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