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何かにつけてまず子どもにしわ寄せする社会にNO❗️明石市が3/16に学校再開🧒👦

政府は新型コロナウィルスの感染拡大防止策として、全国小中高の一斉休校を要請しました。


このニュースを目にした時、こう思いました。

「ああ、またこのパターンか…😭」と。


人間、困った時に本性が出るなんていいますが、僕は組織も同じだと思います。

この国は、何か困ったことがあるとそのしわ寄せを子どもにするんですよね。

「あとよろしく〜」ってなもんで

「いやだ」と言えないのをいいことに


いや、いいんですよ。

この施策を実施する合理的な理由があるなら。

でも残念ながらそうではないことは多くの専門家が指摘するところです。


この点についてはボス(フローレンス代表 駒崎)がわかりやすくまとめてくれているのでぜひご確認ください。


要点はこんな感じです。

① 重症や死亡のリスクが高いのは60歳を超えた人や高血圧や糖尿病、それに、循環器や、慢性の呼吸器の病気、がんなどの持病のある人

② 子どもの感染例は少なく、症状も比較的軽い。19歳未満の感染者は全体の2.4%にとどまっていて、重症化する人はごくわずか

③ WHOの調査チームが聞き取りを行った範囲では、子どもから大人に感染したと話す人はいなかった


つまり、専門家の調査に基づくならば、まず行うべきはどう考えても高齢者対策です。

小中高の一斉休校なんて優先順位からいったら最後の最後。


それなのに「なんでここからなの?」っていう


閉鎖するなら学校よりもリスクの高い高齢者が多く集まるパチンコ屋の方が遥かに有効だと思うんですがね…❗️


そんな政府の施策で、さっそく全国の家庭では深刻な問題が顕在化しています。

弊会が全国アンケート(有効回答8339件)を実施したところ、その実態が明らかになりました。


特にダメージが大きいのが非正規雇用で働いているご家庭や、ひとり親家庭、そして、医療的ケア児家庭です。

世帯年収が低いご家庭にとって学校給食は重要なライフラインですし、子どもを家でみようにも仕事を休んだら家計が回らないケースだってあります。

医療的ケア児の家事育児負担を両親(特にお母さん)だけが突如担うのは想像を絶するものがあります…


しつこいですが、やっぱり「なんでここからなの…!?」って思ってしまうんです。


「コロナウィルスで尊い人命が失われるリスクがあるからどんなことでもやるんだよ!」っていうご意見もわかりますが

そのための誤った対策で人が命を落とす可能性をもう少し考えて欲しいのです。


経済的な困窮による自殺、虐待、栄養失調、いくらだって考えられます。この国では多くの人が今そういうステージにいるんです。



でも、こんな政府の不合理な「要請」がありつつも、毅然と自ら考え実行する自治体も出てきています


例えば、兵庫県の明石市。


3月16日(月)に学校の再開を決定しました❗️

もう、さすが俺たちの明石市やで😭😭😭


ちなみに、兵庫県は休校延長を決定しています。

やはり県から「要請」はあったようですが、明石市は独自路線をいくことを決めました。


今回の再開の理由と判断の根拠について、泉房穂市長は下記のように回答されています。

市としては、市民の健康と生活の両方に目配りする必要がある。

感染症対策が必要なのは言うまでもないが、しわ寄せが社会的に弱い立場の子どもや高齢者に偏りがち。

再開する一方、体制強化や官民連携、高齢者施設の巡回、相談ダイヤルも実施し、イベント自粛は継続する。

そういった総合的な対応の中での判断。保健所長に医師としての見解も聞きながら決めた。

(出典:神戸新聞, 2020/3/13)


これ!本当これなんですよ!


ちなみに、明石市は単に学校を再開するだけではありません。しっかり準備をされているようです。


① 行政の大幅な組織体制強化(年度途中の人事異動を伴う)

② 医師会などもメンバーに加えた拡大対策本部の創設

③ 市民の幅広い不安に寄り添う総合相談窓口と専用ダイヤルの開設

④ クラスター発生予防の観点からの密閉空間使用禁止

等々です。


とはいえ、もし明石市で感染者が出たらどうするのか?

お隣の神戸市ではすでに感染者が出ているようですし…


それに対して、泉市長のスタンスは明確でした。

「学校は、子どもにとって安全安心の居場所であるべきで、そうでない状況なら休校も再検討するが、休校は大きな話。市内で感染者が1人出たからとの理由でシンプルに(学校を)閉める、閉めないという話ではない
感染リスクとのバランスの問題。学校に来てもらう方がリスクが高いと判断すれば考える。状況に応じて(休校は)全域か、地域か、学校単位かという選択肢もある。インフルエンザでは学校単位、学級単位。いろいろ方法はある。


つまり、行政がトップダウンで一斉休校を指示するのではなく、地域や学校、もしくは学級といったより小さな単位で自律的に判断していくスタイルです。

これは「台湾方式」に近いなと感じました。


これ、すごくいい。

いい。


新型コロナウィルスの特性やこれまで得られたエビデンスを基に、極めて合理的な、大人都合ではない、子ども目線/生活者目線の施策だな、と思いました❗️

ぜひ他の自治体にもチェックしていただきたい😭



しかし、悲しいかな。

この国のあるある話ですけど、こういう政府が音頭を取って自粛を要請しているときに足並みを揃えない人って往々にして非難の的になりますよね。

「みんなで頑張ってるときになにやってんだよ…😒」的な!


もうね、そんなバカな話はないですよ


明らかに政府の施策がナンセンスなときに、「自粛して」それに盲従することがいかに多くの人々の生活を脅かしてしまうことか。


今回勢いでnoteを書いてしまった理由はシンプルで、

こういう素晴らしい事例が世間に知られないまま「自粛しろ」だの「自重しろ」だのいう圧力にだけ晒されるのが嫌だったからです。

自分にはありんこほどの力もありませんが、こういう素晴らしい取組は全力で応援したいんです。


そして、ひとりでも多くの方に「よくやった❗️」と一緒に声をあげていただけたら嬉しいです。


こういう、何か問題があるごとに子どもに負担を押し付ける社会に加担するような「自粛」なんて絶対してやらねーぞ!と思うのであります。

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前田晃平
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