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世界の学校、どんなことに取り組んでいる?

先日、勤めている学校にインドネシアの中学校から20人ほどの生徒と先生方チームが国際交流のため来校されました。

来校されたアル・アザール・イスラミック中学校はムスリムの学校で、女子の生徒はほぼ全てヒジャーブを頭に巻いていて、普段イスラム教に全く馴染みのない日本の中学生にとって非常に有意義な機会となりました。
日本にもハラール食のレストランなどが増え、こうした国際交流を通じてより多様性への配慮が子ども達の身近なものになってほしいと思います。
今回10歳〜15歳の子ども達が学校を訪問してくださいましたが、海外へ積極的に学びに来る子達だけあって、当日行った「自分が作ったオリジナルアプリ」の紹介プレゼンテーションの際も堂々と、私たち日本人でも聞きやすい英語を使って発表する姿が印象的でした。

世界の学校でどのような教育が行われているのか知ってみること

アル・アザール・イスラミック中学校はApple Distinguished SchoolというiPhoneやiPadで知られる企業のアップルが選ぶ先進的な教育機関に認定されています。今回は「テクノキャンプ」の一環で日本だけではなく様々な先端技術や学校現場を見て回るツアーを行なっているそう。世界の学校の様々な教育活動や学校のチャレンジを伺うと、ユニークなものが多いなと毎回感心させられます。

学校の枠を飛び越えて(何なら国境も飛び越えて)自分とは違う環境で生活している人たちと出会い、ともに何かに挑戦する機会こそ日本の子ども達にとっても重要なはず。こうした子ども達の普段の学びを活かす機会や、海外に住んでいる同世代の子ども達と交流をする機会を持つことを我々大人は意識して設ける必要があると強く感じます。

同校では、敷地内にある小さなベーカリーと菜園の一角を使って持続可能性について学ぶプログラムを立ち上げ、STEAM教育とあわせて実施しています。生徒たちは自分が食べるものを自分で育てることを学び、「農場から食卓へ」を実際に体験しながら、学んだことをiPadを使って新しい方法で表現しています。

https://www.apple.com/jp/education/k12/success-stories/greenside/

生徒たちはiPadとApple Pencilを使って、イスラムの価値観や文化、体験をアラビア語で書き、自分の考えをデジタルストーリーブックにして発表しています。

https://www.apple.com/jp/education/k12/success-stories/madrasah-alsagoff/

インターネットのおかげで、今は海外に直接行かなくても多くの情報を得ることができ、様々な国で取り組まれている教育の手法も手軽に知れ、実際に自分の学級で挑戦してみることのハードルも低くなりました。
だからこそ、実際に「行って、見て、考える」ことが子ども達にとって今後ますます大切なものになるはずだなと感じます。

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