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一番読んでほしい「ただ一人」を想像して発信することが大事ではないかという話

先日、自本部のメンバーと1on1をしていたときに、「SmartHRって個人の発信も積極的ですよね。そうなった背景とか、依頼とかあるんですか?」という質問をもらったんです。

その質問に対して結論からいうと、発信を強制されたりすることはなく、基本的には自主性に委ねられているかなと思います。
(「基本的には」と書いたのは、何らか会社や各部門のイベントがあるタイミングで「連動して皆でブログやnote書きません?」というゆるやかな提案をもらうこともあるためです。わかりやすい例でいうと、アドベントカレンダーみたいな)

ではなぜそのような環境でも発信が根付いていったのかについて、自身の例もふまえながら考えてみたいと思います。

なぜ、ふじじゅんは「発信」しはじめたのか?

前提として、僕が入社した8年前(2017年頃)には、既に発信カルチャーがあったように記憶していて、その発祥は定かではないものの、少なからず創業者・宮田さんの「宮田昇始のブログ」や「SmartHR Tech Blog」といったブログを軸にしつつ、X(当時Twitter)等のSNSを含め、さまざまなタッチポイントでの積極的な発信が影響していたのではないかと思います。

僕自身、それに影響された一人であり、また手前味噌ながら積極的に発信してきた身でもあるなと思います。その方向性は大きく分けて2つありました。

(1)人事領域のつながりが欲しかった

最初のフェーズは、人事領域のつながりを求めての発信。

オウンドメディア「SmartHR Mag.」の編集長とはいえ、人事未経験でつながりもないため、理解を深めつつつながりを作るため、人づてに人事領域の方を紹介してもらいつつ取材させていただき、さらにそのつながりで紹介してもらった方に取材をしたり、その人たち同士で対談をしてもらったり。

あるいは、BizHintやNewsPicks等でマメにコメントをしつづけていたら、徐々に「あ、SmartHRの藤田さんですね、見たことあります」ということも増えていったり。

その過程で、人事の方のみならず、人事領域のメディアに携わる人とのつながりも増えていきました。ふじじゅんリファラルで入社してくれて、今、同じ本部でサービスコミュニケーションデザイン領域をマネージャーとして牽引いただいているyukisanはもともとこの流れでつながった記憶があります。

(2)会社問わずコンテンツマーケティング領域の仲間が欲しかった

2017年に入社し、2年弱働くなかで、オウンドメディアや導入事例、eBook(加えて広報のサポートや「オープン社内報」など)といった具合に、役割やそれぞれの活動が拡大する一方、当時社内でインハウスエディターとして働くメンバーは自分一人だったため、知識を身につけスキルを磨くには社内だけでは事足りませんでした。逆に、おそらく他社の方もそうなのでは?という感覚もありました。

そのなかで、2019年あたりから、いわゆる「コンテンツマーケティング」にまつわる個人的な見解を発信しはじめるとともに、人事領域にかぎらない同職種のつながりが増えていきました。

先述のyukisan、また当時知り合った澤山さんせっちん丸かいくんとは、よくオウンドメディアや導入事例に関する勉強会で知見を共有し合っていました。結果的に、せっちん丸もふじじゅんリファラルで入社してくれて、現在は別のチームではあるものの、今もなお会社の仲間です。

当時の話はこちらのnoteに書いています。

N=1の成功体験が、同時多発的に生まれ、組織効力感につながった?

そんな過程を経ながら、人事領域のつながり、あるいは社外のコンテンツマーケティング(あるいはマーケティング全般)のつながりが増えるなかで、知見もコミュニティも積み重なっていきました。結果的に、業務の取り組みもスケールされ、そこにチームができていきました。

決して、「組織に人を増やしたい」という逆算的なものや採用広報・採用マーケティングといった計画的なものではなく、純粋につながりや(会社を問わない)仲間が欲しいという気持ちのまま動いていった結果かなと思います。

ここでスマ社の話に戻るのですが、VPの岡本さんも同時期に近しい取り組みをしていて、(当時の名称としての)マーケティンググループにおいて社外から得た知見を還元していましたし、同時にマーケ職の採用活動も結果的に加速されていきました。これは、おそらくマーケに限らずカスタマーサクセスやPMMもそうだったような。

このように、社内で生まれた様々な行動とその結果的な成功体験が、それを身近で見聞きした人たちにとっての代理体験となり「自分たちもできるのではないか、やってみよう」という組織効力感につながって、サイクル化していったのが、今なお続く発信カルチャーの源泉になっていたのではないかと推測します。

発信のコツ一番読んでほしい「ただ一人」を想像すること

とはいえ、ただただ発信するだけでは、多くの人に届くことはありません。

また、直接的に採用を目的にして、それに基づく内容で執筆したり発信したりすると、「あれ、なんで発信したんだっけ? 採用できたんだっけ?」という振り返りになり、もしその1本で採用できなかった場合には「じゃあ発信しないほうがいいね」という結論にいたりやすいかなと思います。このようなスタンスもおそらく持続可能性を損ねてしまうのではないでしょうか。

そんななか、個人的に意識していることを最後に紹介します。

それは、「今自分が書いている文章を一番読んでほしい『ただ一人』を想像すること」です。

100人、1000人、あるいは1万人に読まれるより、その一人に届き、その人と繋がれるならこれ以上ない、というくらいに。


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藤田 隼|ふじじゅん
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