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「らしさ」を活かした商品開発~クリスマスケーキ事例~

商品開発は事業を左右する大きなファクターです。流行っている類似商品を出せばいいという安易な考えもありますが、やはり商品にそのブランドの独自性、つまり「らしさ」が活きる商品がヒットする事が大事ではないでしょうか。実際に発売するMinimalクリスマスケーキで「らしさ」を活かした商品開発の要素を詳しくみてみるので、ぜひ参考になれば幸いです。

Minimalが年に一度だけ本気つくるチョコレートケーキ

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今年2022年12月に届けるMinimalクリスマスケーキは、「カカオ豆からチョコレートを作るBean to Bar チョコレート専門店ならでは」の商品に仕上げました。

フィリピン産のシングルオリジン豆のみを使い、一種類のカカオ豆から、なんと5種類の違うチョコレートに仕上げて5層が楽しめるMinimalならではクリスマスケーキです。

上記の写真にあるように中層には、「いちごとフランボアーズのガナッシュ」を入れて、見た目の華やかに加えて、チョコの甘さに寄り添った甘酸っぱさが加わります。これにより、食べ飽きずにその変化を味わえ、かつ酸味が甘さをよりいっそう際立てて美味しくしてくれます。

間違いなくおすすめなので、クリスマスケーキまだ迷っている方はぜひ以下からどうぞ^_^

ブランド「らしさ」は模倣困難性を高める

クリスマスはスイーツブランドにおいてとても大きな商戦です。その商戦のメイン商品となるのがクリスマスケーキで、これが売れるかは1年の明暗を決めるといっても過言ではありません。それだけ明確に世の中にニーズがあり、売上が上がる可能性が高いと言うことです。一方でそれだけ大きな商戦と言うことは、それだけ多くの競合がその商戦に乗り出します。つまりライバルがとても多いのでそこに差別化が大事です。

差別化はいろんな方法がありますが、商品を購入頂くことは商品価値にブランド価値が乗り、商品を買うたびにブランド価値が高まっていくという連鎖を生み出さないといけません

そのために商品開発の中に以下に差別化できるそのブランド「らしさ」を+αの価値に転換できるかはとても重要です。

なぜならブランド「らしさ」が価値になればそれは他社のマネできない要素であるからです。

商品開発に重要なこと①「誰に」「何を」「どのように」+「らしさ」

商品開発を考えていく上での骨格として、私が大事にしていることは、以下です。

・「誰に」:商品のターゲットは誰であるか(誰に食べて欲しいか)
・「何を」:商品のコンセプトや価値は何か(差別化ポイントは何か)
・「どのように」:何の商品で具体的に訴求するか

この骨格を整理する事がとても大事です。そこにブランド「らしさ」を混ぜていく工程が含まれます。クリスマスケーキで具体的にみていきます。

まず「誰に」という部分は、かなりシンプルにしていく事が重要です。まずは広くクリスマスケーキを探している方。そこからチョコレートが好きな方、さらにはこだわりがわかりやすく、ちょっと人とは違った特別なモノ(専門店の専門性が高いモノ)を探している方と絞り込んでいきます。さらに、ターゲットを少人数で楽しむ方(お一人も含む)というところまで絞ります。これが次のコンセプトやどのようにのサイズなどに繋がっていきます。

次に「何を」のコンセプトの部分です。ここが一番ブランド「らしさ」を加える事ができるポイントですので、次の章に詳しく取り出して書きます。一言で言うと「Minimalしかできないクリスマスケーキのコンセプト」をここできちんと加えられると他社との差別化を実現できます。もちろんそれはターゲットを睨んだ上でです。

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最後に「どのように」部分ですが、ここも細かい工夫に満ちています。
面白いポイントで取り上げると、クリスマスケーキを郵送で届けられると言うことです。一般的に冷凍は印象が良くないと思われがちです。思われがちというのが肝で、冷凍は実は品質劣化をしない方法ですし、指定日にお宅にお届けできることはお客さまにメリットです。そのために、送りやすいようにパーツを分解できる構成にしたり、配送資材を開発してたり、その上で徹底して配送テストを繰り返しています。その結果2021年時のクリスマスケーキ配送でお客さまから事故報告は0になりました。冷凍のデメリットもあります、それは解凍です。解凍の方法を間違えないようにわかりやすく伝える事が大事です(冷蔵庫で4時間~6時間程度おいておき、冷蔵解凍を進める)商品開発とは、商品そのものの品質と、それを美味しく食べるためのデリバリーまで含めて細部に徹底的にこだわることだと思っていますし、ここにもブランド「らしさ」が宿るポイントだと思います。

商品開発に重要なこと②「おいしさ」+「らしさ」

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上記の「何を」はブランド「らしさ」を伝えるとても重要なポイントで、その部分を取り出してお伝えしたいと思います。

「らしさ」を考える大前提として、商品開発において忘れてはいけない事は、クリスマスケーキにおいては「おいしさ」です。

これは以下のブランドの二階建て理論に詳しく書いていますが、商品開発においてもその商品に暗黙のうちに求められている“外したらいけない要素”を土台にして、その上にブランド「らしさ」を付与しないといけません。

クリスマスケーキにおいては、そこにとことんこだわっています。ただ、あくまで「おいしい」かはお客さまが決める事なので、そのように感じてもらえるための要素を分解して、「おいしくする」という努力を徹底的にすると言うことになります。

▼おいしくするこだわり①
一つの農園内でおいしい豆だけを選別する手間をかける。
まずは、使用する豆は、「チョコレートケーキとしておししくする」ための味わいとして、チョコレートの持つ上質な甘味を重要視して、2015年から知っているフィリピンの信頼できる生産者の豆を選びました。さらには、一つ農園で本来は同じとなる豆から、小振りの豆だけを選別してもらう事を依頼しました。そうすることで、雑味がさらに少なくなり、甘さがさらにクリアになります。さらには、その小振りの豆は、ナッツのようなコクももっており、甘さにナッツ感が加わります。

ブランド「らしさ」①
このおいしさへのこだわりが実は、ブランド「らしさ」の付与にも自動的になっていると言うことがコツだと思います。シングルオリジンの豆からチョコレートをつくる+更に選別する という工程がMinimalならではで、なかなかマネできない要素だからです。

▼おいしくするこだわり②
1種類のカカオ豆から5種類のチョコレートをつくる
冒頭でも触れましたが、今回は1種のシングルオリジン豆から5種類の別々のチョコレートをつくって、層にして構成しています。

▶一番上の板チョコレート(カカオ70%)で板チョコレートとして最も個性を引き出し、味わってもらうモノに。

▶ケーキ1層目のホワイトチョコレートムースは、同じ豆からカカオバターを自社で絞り、ここでしか味わえない特別なホワイトチョコレートです。

▶ケーキ2層目はビターなチョコレートムース(カカオ80%)で、フィリピン原産のマスコバド糖という砂糖を使用し、ビターなチョコレート感はしっかり感じつつプラリネのようなナッツ感も感じていただける味わいに仕上げています。

▶ケーキ3層目はいちごとフランボワーズのガナッシュで、ホワイトチョコレートに、いちごとフランボワーズのジャムを合わせてます。全体の味わいにフルーツの酸味、華やかさをプラスし、また断面も華やかになるよう着色料などは不使用できれいなピンク色に仕上げています。バニラ・シナモン・クローブも使用することで、ほんのりクリスマスらしいスパイス感もプラスしています。

▶一番下は、生ガトーショコラ(カカオ70%)を土台として焼き上げています。全体を包み込む存在感があり、味わいに満足感をプラスしつつ、軽やかに仕上げています。

ブランド「らしさ」②
こちらも同じで、おいしいをつくる工程にブランド「らしさ」が付与されるように設計しています。ダークチョコレートの3つの層はすべてカカオ濃度70%以上になっている事です。カカオ濃度を高めて、カカオ豆本来の味わいを構成に活かしています。

※Minimalのチョコレート&SNS

ここまで読んで頂いた方は、ぜひクリスマスケーキを注文して上記を検証してみて下さい(笑)
皆さんのステキなクリスマスに彩りを添えられるなら最高に嬉しいです!!

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最後までお読み頂きましてありがとうございます。このnoteは私がブランド経営やモノづくりを行う中で悩み失敗した中からのリアルな学びです。何かお役に立てたら嬉しいです。良い気づきや学びがあれば投げ銭的にサポートして頂ければ喜びます、全てMinimalの活動に使いたいと思います^_^