「8月」めぐる駆け引きの始まり(2019.05.28)
おはようございます。きょうは東京五輪チケットの申し込み締め切り日ですね。9日に抽選が始まったときは「まだ余裕があるな」と思っていたのに、あっという間に過ぎ去った5月でした。
追加で申し込むにはいったんキャンセルしなければいけないようです。クライミングしか申請しなかったことを既に後悔しています。競泳も観たいし、バドミントンも気になる。最終日のきょうは混雑が予想されるので、繋がりやすいタイミングを狙ってリトライしたいですね。回線との駆け引きです。
駆け引きといえば、まさに昨日開催された日米首脳会談でも繰り広げられていたようです。きょう5月28日付の日経朝刊1面アタマ記事でした。Morning Briefingでポイントをおさらいします。
Morning Briefingとは
その日の朝、読んでほしいニュースの要点を簡単に要約したもの
決着急ぐアメリカ、流されたくない日本
◆キーワード
日米貿易交渉
◆ニュースはなに?
27日に開催された日米首脳会談で、貿易交渉の協議を加速することを確認した。その場で合意はなかった。トランプ米大統領は「8月に発表がある」と言及したが、日本側は否定した。
◆気になるポイント
”America First”を掲げるトランプ氏は、米国の産業を守るために関税を引き上げようとしています。ファーウェイ問題に飛び火した中国との貿易戦争も自国第一主義が招いたものといえます。対日貿易にもトランプ氏は不満を持っていて、今回の訪日で解消を図る心づもりでした。
しかし日本にとって、そのまま飲める条件ではありません。トランプ氏は主に
(1)対日貿易赤字の削減
(2)農産物の関税引き下げ
を要求しています。特に(2)農産物の関税引き下げ は日本の農業関係者から反発が強く、今夏に控える参院選に悪影響を及ぼしかねないため、受け入れるわけにはいかない。
そんな内情を知ってか、トランプ氏は「(参院選後の)8月に発表する」と言及しました。早期決着から譲歩した形で、日本は思わぬ貸しを作ってしまいました。8月にかけて、米国が強気に出てくることも想定されます。
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先週から唐突に始めたこのMorning Briefing、試験的な取り組みです。日経が有料会員向けに配信するニューズレター「NIKKEI Briefing」の派生形になりうるか、いま検討を重ねているところです。よりよいコンテンツをお届けするため、ご感想をお寄せいただけたらとても嬉しいです。
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