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レインボーブリッジに学ぶ、データの見える化

新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が全国で解除

 私たち、日本人は本当に頑張ったのかもしれない。新型コロナウイルスに対しての、1回戦目はそう思える。これからは、攻守交替して、私たちが第2波のための準備を万端にして、次の戦いを、なるべく私たちのペースで、私たちがイニシアティブをとって戦う順番である。

 この緊急事態宣言中、つまり1回戦目の間中、私たちはいつ、宣言が解除されるかやきもきした。毎日のように報道で、患者の絶対数や、10万人あたりの患者の割合など、さまざまなデータを、データから終わりを探そうとした。

 緊急時代宣言の解除の直前になり、目標数値が示されたとき、ようやくこの宣言は、永久ではないことを理解した。そして、目標数値に近づいてきたら、もう少しだと、自分に言い聞かせていたのではないだろうか。

 ここから学んだことは、数値目標があるほうが、多くの人の意識は統一されているということである。そんなこと、本当は多くのビジネス・パーソンだったら知っていることだが、知っていることと、経験することには大きな違いがあり、私たちはこのこと自身も大きな学びだっただろう。

 これからは、多くのビジネス・シーンで、わかりやすい数値目標の導入がもっと進むだろう。そして、その数値目標のわかりやすさも、リーダーの一つの重要な評価につながるだろう。それが、今回の感染症から学んでいる一つである。

データを細かく見るより、もっとわかりやすく見せると、なお意識統一しやすい

 もう一つ、データに関しての学びがある。それは、通天閣のライトアップの事例だ。

大阪府の感染症の感染状況を、通天閣などにライトアップさせるという「見える化」である。細かなデータではなく、「赤色」「黄色」「緑色」でデータを見える化し、大阪府民に、「もう少し」とか、「もうすぐ解除」などとわかりやすく伝えただろう。

 東京都も、解除にあたり、レインボーブリッジが、レインボーになった。

このようなデータの見える化は、実にわかりやすいことも学んだ。しかし、この背景の難しさも理解しないといけない。

 ビジネスにおいて、データで仕事を説明することが多く求められている。しかし、あまりうまくいっていない時ほど、さまざまな数値を使って、言い訳や、多少の逃げ道を探して、説明する。実は、うまくいっていない時には、本当に大切なデータが何かも、見失っていることも多い。

 通天閣やレインボーブリッジの照明のように、わかりやすいデータの見える化をすることが、重要で、そのことを普段から努力するべきだと、学んだ。

 

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