「オヤジと違うこと、しとるけん、よかのー」 ~ 一言切り抜きfrom日経 #21
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2018年3月12日の喪友記より。
(↑一番後ろの面の、「交友抄」は追悼文の時は、こういう名前になるんですね)
14代今泉今右衛門さんが、同じ人間国宝の中島宏さんについて書かれていた、追悼文より、
一言切り抜かせていただきました。
今右衛門さんが、若い時に、中島さんから言われたというセリフです。
お二人とも故郷佐賀の大先輩。
中島宏さんの器は特に、買いたい、と思っているうちに、、亡くなってしまった。
同じ空間で、同じ空気を吸ったことはあるが、お話したことはない。
でも、中島さんには物を作る勇気と指針をいただいたことがある。
2016年は有田焼創業400周年で、
その3年半前から、「有田焼を産業として復活させる」という目標のもと、
佐賀県庁の有田焼400年チームのみなさんと一緒に、戦略を練り、実行に移した。
コンセプトを「arita episode2」とし、
400年を機に、歴史とひも付きつつも、
今の時代を生きる人々を主人公として、第2章のストーリーを作り始める。
そんな方向性で、17のプロジェクトを同時に動かし、未来への兆しを探った。
有田のみなさん、佐賀県のみなさん、県内外はもとより国内外のいろんな方々の
力が結集した、充実したプロジェクトの一端を担え、
参加させていただいて、とても有意義な日々だった。
(もちろんepisode2ははじまったばかりだけど)
http://arita-episode2.jp
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2016年、秋。
いろんなプロジェクトのお披露目、式典などが行われる中で、中島さんのスピーチを聞いた。
器を使って(USE)食べたり触ったりできるミュージアム=USEUM(ユージアム)のオープニング式典だった。
「作り手が、自分が作った器が使われるところを見れるのは、幸せだし、勉強になる。」
そんなお話を始め、1つ1つの言葉が、しっかりと形を持つスピーチだった。
その後、眞子さまも来られた、別の式典にて、冊子が配られた。
その中には中島さんのメッセージが載っていた。
「今必要なものは何かと問われれば、感性と個性。」
「より個性的であれ。より自由であれ。」
有田に関わらず、全員に通じるメッセージ。
きっと、誰にももう見られないだろう、このメッセージを、
どうしてももっと共有したくて、日経の一言をきっかけに、ここにUPします。
中島さんの意思を引き継いで。
より個性的で、より自由で、いい仕事しましょう、みなさん。
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